前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

2025/07/16 05:20

■IDOM <7599>  998円 (-118円、-10.6%)

 東証プライムの下落率トップ。IDOM <7599> [東証P]が6日ぶり急反落。14日取引終了後に3-5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比11.2%増の1385億3200万円、営業利益は同12.3%減の39億円だった。第1四半期として過去最高の小売り台数となったことが増収に寄与した一方、利益面では大型店出店に伴う地代家賃や人件費など販管費の増加が重しとなった。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益が嫌気された。

■ウエストHD <1407>  1,565円 (-173円、-10.0%)

 ウエストホールディングス <1407> [東証S]が3日ぶり急反落。15日午前10時ごろ、25年8月期の連結業績予想について、売上高を564億1800万円から450億円(前期比10.7%減)へ、営業利益を132億2100万円から87億円(同17.9%減)へ、純利益を80億1000万円から50億円(同26.0%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。27年8月期以降の本格展開を視野に大規模蓄電所の開発事業に着手したものの、事業マーケットが想定を超えるスピードで拡大しつつあり、市場地位を確保するために早急に開発案件を固める必要が生じたため、再生可能エネルギー事業セグメントから同事業に経営資源を大きく振り向けることを決定。それに伴い再生可能エネルギー事業セグメントの売上高が想定を下回ることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年9月-25年5月)決算は、売上高220億100万円(前年同期比25.9%減)、営業利益20億2200万円(同51.8%減)、純利益7億7500万円(同70.1%減)だった。

■データセク <3905>  3,200円 (-225円、-6.6%)

 データセクション <3905> [東証G]が急反落。東京証券取引所が14日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を15日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を15日売買分から50%(うち現金担保分20%)にすると発表しており、信用規制による取引負担の増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。

■極東証券 <8706>  1,446円 (-91円、-5.9%)

 東証プライムの下落率7位。極東証券 <8706> [東証P]が続急落。15日午前11時30分ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結業績速報で、最終利益が9億9800万円(前年同期比40.0%減)となったことが嫌気された。トレーディング損益が減少したためという。

■タウンズ <197A>  519円 (-23円、-4.2%)

 タウンズ <197A> [東証S]が続落。14日の取引終了後、東証プライムへの市場区分変更申請を取り下げたと発表したことが売り材料視された。24年6月期決算を基準期として変更申請したが、25年6月期決算の確定までに承認を受けることが難しい見込みとなったことから、申請の内容に変更が生じることが想定されるため、変更申請を取り下げたという。なお、プライム市場への市場区分変更を目指す方針には変更はないとしている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース