★本日の【イチオシ決算】 住友ファーマ、レーザーテク、ファナック (10月31日)

2025/10/31 19:41
※決算発表の集中期間(10月24日~11月14日)は、『決算特報』を毎日3本配信します。

 1.★本日の【サプライズ決算】 速報  <16時40分>
 2.★本日の【サプライズ決算】 続報  <18時00分>
 3.★本日の【イチオシ決算】      <20時00分>
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 【株探プレミアム】会員向けには、より早い“超速報”を毎日2本配信します。
 1.★本日の【サプライズ決算】 超速報    <15時40分>
 2.★本日の【サプライズ決算】 超速報・続報 <16時10分>

ご注目ください。なお、配信時間は多少前後します。


1)本日(10月31日)引け後に発表された決算・業績修正

 ●イチオシ決算

【住友ファーマ <4506> [東証P]】 ★今期最終を2.3倍上方修正・4期ぶり最高益更新へ
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の400億円→920億円に2.3倍上方修正。増益率が69.2%増→3.9倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。北米で前立腺がん治療剤「オルゴビクス」の販売が好調に推移していることが要因。アジア事業にかかる譲渡益が想定を上回ることなども上振れに貢献する。

 ●サプライズな決算発表・業績修正

 アクシーズ <1381> [東証S]  ★7-9月期(1Q)経常は3.6倍増益で着地
 ◆26年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の11億円に急拡大して着地。食品事業で加工食品の販売が好調だったうえ、鶏肉相場が堅調に推移したことが寄与。業務効率化や経費削減の進展に加え、肥育コストが下落したことも利益拡大につながった。
  第1四半期実績だけで、通期計画の20.5億円に対する進捗率は54.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 イチケン <1847> [東証S]  ★上期経常を48%上方修正、通期も増額、配当も45円増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→37億円に48.0%上方修正。生産性・採算性を重視した受注活動に加え、資材価格や労務費の転嫁が進んだことで工事採算が改善したことが要因。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の52億円→66億円に26.9%上方修正。減益率が23.2%減→2.5%減に縮小する見通しとなった。
  併せて、年間配当を従来計画の140円→185円(前期は140円)に大幅増額修正した。

 稀元素 <4082> [東証P]  ★今期経常を一転90%増益に上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の2億円→12億円に6.0倍上方修正。従来の減益予想から一転して89.9%増益見通しとなった。上期に世界の新車販売台数が想定を上回る水準で推移したことが追い風となったほか、下期におけるベトナム子会社の本格稼働や原価低減の効果なども織り込んだ。

 伊勢化 <4107> [東証S]  ★今期最高益予想を上乗せし配当10円増額、株式10分割も発表
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の78億円→88億円に12.8%上方修正。増益率が4.9%増→18.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ヨウ素の国際市況が計画を上回る水準で推移していることに加え、為替相場が想定より円安となったことを反映した。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の380円→390円(前期は360円)に増額修正した。
  併せて、12月31日現在の株主を対象に、1→10の株式分割を実施すると発表。

 扶桑化学 <4368> [東証P]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も6円増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.4%増の98億円と、従来の76.5億円を大幅に上回って着地。AI用途を中心に半導体市場向け超高純度コロイダルシリカの販売が好調だったほか、想定を上回る円安進行がプラスに働いた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の138億円→176億円に27.5%上方修正。従来の減益予想から一転して6.3%増益見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の76円→82円(前期は73円)に増額修正した。

 中国塗 <4617> [東証P]  ★今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の165億円→177億円に7.3%上方修正。増益率が0.1%増→7.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。日本、韓国、欧州を中心に船舶用塗料の販売が想定より好調に推移していることが要因。製造コストに見合った販売価格の適正化や高付加価値製品の販売拡大が順調に進んでいることも織り込んだ。

 日電硝 <5214> [東証P]  ★今期経常を33%上方修正
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の240億円→320億円に33.3%上方修正。増益率が93.3%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。ディスプレイ事業で堅調な販売が継続する中、生産性の改善が大きく進んだことに加え、海外子会社の借入に係る債権債務の評価替えによる為替差損が減少し、第3四半期までの業績が計画を上回ったことを織り込んだ。第4四半期はディスプレイ事業の安定した需要や電子デバイス事業の堅調な販売を見込む。

 アサカ理研 <5724> [東証S]  ★前期経常を45%上方修正、配当も4円増額
 ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の2.9億円→4.2億円に44.8%上方修正。増益率が9.0%増→57.9%増に拡大する見通しとなった。貴金属事業や環境事業で主要製品である金や銅の価格が想定を上回ったことが追い風となった。経費削減に加え、保険解約に伴う営業外収益を計上したことも利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→12円(前の期は8円)に大幅増額修正した。

 平河ヒューテ <5821> [東証P]  ★今期経常を29%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→40億円に29.0%上方修正。増益率が21.2%増→56.4%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。エネルギー産業関連ケーブルが北米メガソーラー発電所の旺盛な需要を背景に想定より好調に推移したことが要因。車載用ケーブルの新規量産品や医療用ケーブルの新製品も堅調だったほか、産業機器用ケーブルで一部FA分野が回復傾向にあることも反映した。

 SMN <6185> [東証S]  ★今期経常を41%上方修正、優待新設も発表
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の3.7億円→5.2億円に40.5%上方修正。増益率が2.2倍→3.2倍に拡大する見通しとなった。主力のアドテクノロジーで継続的に取り組んでいる営業力や商品力の強化が奏功し、業績が好調に推移していることを反映した。
  併せて、株主優待制度を新設すると発表。3月末時点の1000株以上保有株主に、株主優待ポイント(保有株数に応じて8000~2万5000ポイント)を付与する。

 化工機 <6331> [東証P]  ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→86.5億円に15.3%上方修正。増益率が33.3%増→53.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。上期にエンジニアリング事業、単体機械事業ともに収益が拡大したことに加え、手持ち工事の進捗見込みの見直しやコスト改善などを織り込んだ。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の80円→86円(前期は1→3の株式分割前で210円)に増額修正した。

 アルプスアル <6770> [東証P]  ★今期経常を一転18%増益に上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の225億円→360億円に60.0%上方修正。従来の減益予想から一転して18.0%増益見通しとなった。想定為替レートの変更を反映したほか、持ち分法適用会社であるアルプス物流の土地売却による投資利益が増加することも利益を押し上げる。第3四半期以降の為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=170円に設定。

 レーザーテク <6920> [東証P]  ★7-9月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地
 ◆26年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の271億円に急拡大して着地。半導体市場でデータセンター向けAIサーバー用のGPUやHBM(広帯域メモリー)の需要が増加する中、EUVマスク欠陥検査装置などの販売が拡大し、47.5%の大幅増収を達成した。

 ファナック <6954> [東証P]  ★今期経常を一転9%増益に上方修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比13.8%増の1079億円に伸びて着地。ロボット部門は中国でEV関連向けと一般産業向けが好調に推移し、関税の影響が懸念された米州では前年並みを堅持した。FA部門でインドや中国でCNCシステム(数値制御装置)の需要を捉えたほか、工場の稼働向上も寄与した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の1963億円→2143億円に9.2%上方修正。従来の減益予想から一転して8.9%増益見通しとなった。なお、下期の為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=165円を想定。

 JIA <7172> [東証P]  ★1-9月期(3Q累計)経常が2.6倍増益で着地
 ◆25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の127億円に急拡大して着地。航空機を中心とする日本型オペレーティング・リース投資商品の堅調な需要を背景に、商品出資金販売額が拡大したことが寄与。円安進行に伴い、為替差損が縮小したことも利益拡大につながった。

 イチネンHD <9619> [東証P]  ★上期経常を22%上方修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の50.8億円→62億円に22.0%上方修正。減益率が18.4%減→0.5%減に縮小する見通しとなった。主力の自動車リース関連事業でリース契約台数が順調に伸びたうえ、好調な中古車相場を背景にリース満了車の売却に伴う利益が大幅に増加したことが要因。燃料販売で仕入れ価格が安定したことも上振れに貢献した。

2)11月4日の決算発表銘柄(予定) ★は注目決算
 ■取引時間中の発表
  ◆第1四半期決算:
   <4326> インテージH [東P]
  ◆第2四半期決算:
   <1301> 極洋 [東P]
   <1826> 佐田建 [東S]
   <1967> ヤマト [東S]
   <2282> 日ハム [東P]
   <2296> 伊藤米久HD [東P]
   <3371> ソフトクリエ [東P]
   <4005> 住友化 [東P]
   <4203> 住友ベ [東P]
   <4534> 持田薬 [東P]
   <6718> アイホン [東P]
   <6809> TOA [東P]
   <7205> 日野自 [東P]
   <7466> SPK [東P]
   <7723> 愛時計 [東P]
   <7859> アルメディオ [東S]
  ★<8002> 丸紅 [東P]
  ★<8058> 三菱商 [東P]
   <8173> 上新電 [東P]
   <8601> 大和 [東P]
   <9021> JR西日本 [東P]
  ★<9104> 商船三井 [東P]
  ★<9432> NTT [東P]
   など25社
 ■引け後発表
  ◆本決算:
   <6200> インソース [東P]
  ◆第2四半期決算:
   <1723> 日本電技 [東S]
   <2222> 寿スピリッツ [東P]
   <2937> サンクゼール [東G]
   <4547> キッセイ [東P]
  ★<4689> ラインヤフー [東P]
   <6471> 日精工 [東P]
   <6644> 大崎電 [東P]
   <6806> ヒロセ電 [東P]
   <6841> 横河電 [東P]
   <7162> アストマクス [東S]
   <7236> ティラド [東P]
   <7537> 丸文 [東P]
   <7729> 東京精 [東P]
   <7951> ヤマハ [東P]
  ★<7974> 任天堂 [東P]
   <8081> カナデン [東P]
   <8283> PALTAC [東P]
   <9619> イチネンHD [東P]
   など27社
  ◆第3四半期決算:
   <4746> 東計電算 [東S]
   <6853> 共和電 [東S]
   <7609> ダイトロン [東P]
   <9768> いであ [東S]
 ■発表時間未確認  ※カッコ()内は直近決算発表の公表時刻
  ◆本決算:
   <2551> マルサンアイ [名M] (前回16:00)
  ◆第2四半期決算:
   <7480> スズデン [東S]   (前回15:30)
   <8255> アクシアル [東P]  (前回11:30)
   など4社
  ◆第3四半期決算:
   <3914> JIGSAW [東G] (前回16:00)
  合計64社


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