★本日の【イチオシ決算】 サンコール、エムアップ、朝日インテク (11月14日)
2025/11/14 19:50
※決算発表の集中期間は本日で終了となります。
17日から「★本日の【サプライズ決算】速報」は<17時>に配信します。
1)本日(11月14日)引け後に発表された決算・業績修正
●イチオシ決算
【サンコール <5985> [東証S]】 ★今期経常を28%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は41.7億円の黒字(前年同期は3.2億円の赤字)に浮上し、従来予想の34億円の黒字を上回って着地。データセンター向け光通信用コネクタ・アダプタの需要が好調に推移し、北米やアジアで販売が急増したことが寄与。HDD用サスペンションの訴訟案件和解による弁護士費用の減少なども利益拡大につながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の46億円→59億円に28.3%上方修正。増益率が45.8%増→86.9%増に拡大し、従来の12期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の10円→15円(前期は無配)に大幅増額修正した。
●サプライズな決算発表・業績修正
博展 <2173> [東証G] ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額
◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の16.8億円→21.3億円に26.2%上方修正。増益率が22.2%増→54.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。第3四半期にイベント関連の大型案件が想定を上回る進捗となったことに加え、子会社における一時的な要因による大型案件の受注も寄与する。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の22円→24円(前期は19円)に増額修正した。
エムアップ <3661> [東証P] ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、今期配当を実質増額修正
◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の47億円→52億円に10.6%上方修正。増益率が14.3%増→26.4%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。コンテンツ事業でファンクラブやファンサイトの会員数が想定以上に増加し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
同時に、12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。これを踏まえ、期末一括配当を従来計画の20円→12.5円(株式分割前換算では25円)に修正した。年間配当は実質25.0%の増額となる。
NITTOK <6145> [東証S] ★今期経常を21%上方修正、配当も10円増額
◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比57倍の24.3億円に急拡大し、従来予想の14億円を上回って着地。米国や中国などの海外子会社で売り上げが増加したうえ、部品・サービスなどで計画を上回る利益を確保できたことが寄与。新規開発要素を含む案件で想定よりコストを抑えられたことも上振れにつながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の33億円→40億円に21.2%上方修正。増益率が2.7倍→3.3倍に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の50円→60円(前期は42円)に増額修正した。
安永 <7271> [東証S] ★今期経常を31%上方修正、配当も2円増額
◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→17億円に30.8%上方修正。増益率が38.4%増→81.0%増に拡大する見通しとなった。エンジン部品事業で国内・北米市場向け需要が想定を上回ることが要因。一部顧客の投資計画の見直しによって低稼働となっていた生産設備の投資回収のメドがついたこともプラスに働く。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の12円→14円(前期は13円)に増額修正した。
バイセル <7685> [東証G] ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の70.9億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の79億円→84億円に6.3%上方修正。増益率が88.2%増→2.0倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。出張訪問買取事業、店舗買取事業ともに買取・販売が好調に推移する中、採用・教育費の効率化が進んでいることを織り込んだ。
ノーリツ鋼機 <7744> [東証P] ★今期最終を31%上方修正
◆25年12月期の連結最終利益を従来予想の107億円→140億円に30.8%上方修正。減益率が33.6%減→13.2%減に縮小する見通しとなった。主力の音響機器関連事業で販売が好調に推移していることに加え、想定為替レートを円安方向に見直したことが上振れの要因。
朝日インテク <7747> [東証P] ★7-9月期(1Q)経常は47%増益で着地
◆26年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比47.0%増の128億円に拡大して着地。メディカル事業で主力のPCIガイドワイヤーを中心に海外で販売が増加したことが寄与。デバイス事業も子会社化したニッタモールドの業績上積みもあって、医療部材、産業部材ともに好調だった。
第1四半期実績だけで、通期計画の328億円に対する進捗率は39.3%に達しており、業績上振れが期待される。
ラックランド <9612> [東証P] ★今期経常を2.2倍上方修正・最高益予想を上乗せ、3期ぶり20円で復配へ
◆25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比6.5倍の35.3億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の17億円→37億円に2.2倍上方修正。増益率が4.4倍→9.6倍に拡大し、従来の9期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。8月に上方修正した際に下期業績は据え置いたが、受注環境が引き続き堅調に推移していることを反映した。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を20円実施し、3期ぶりに復配する方針とした。
2)11月17日の決算発表銘柄(予定)
■引け後発表
◆本決算:
<401A> 霞ヶ関ホテル [東R]
<8952> ジャパンRE [東R]
合計2社
株探ニュース