ADR120、今期最終を一転赤字に下方修正、対純資産で48%の赤字

2026/03/24 17:30
 ADR120S <3750> [東証S] が3月24日大引け後(17:30)に業績修正を発表。26年3月期の連結最終損益を従来予想の0.7億円の黒字→3億円の赤字(前期は21.4億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を47.6%毀損する規模となった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2億円の黒字→1.6億円の赤字(前年同期は17億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 当社の子会社であるADRセラピューティクス株式会社は、主力商品である医療機器セルーション遠心分離器および高度管理医療機器(クラス3)であるセルセラピーキットについて、安定的な調達、品質向上およびコスト低減を目的として、海外輸入から国産品への移行を進めております。当該国産化開発については、業務委託先と連携し進めており、セルセラピーキットについては既に2026年2月より販売をj開始いたしました。 一方、セルーション遠心分離器については、製品開発は既に完了しているものの、量産体制への移行に伴う最終調整に加え、世界的な半導体供給制約への対応および品質確保を最優先とした結果、販売時期の見直しを行うことといたしました。 これにより、当初当期中に予定していた製造委託先からの引き渡しは2026年8月を予定しており、売上計上時期が来期へ移行する見込みとなりました。この結果、当期における売上高、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、前回発表予想を下回る見込みとなりました。本件による売上減少は、需要の減少や事業停滞によるものではなく、売上計上タイミングの変更によるものであります。  以上を踏まえ、2026年3月期の通期連結業績予想を修正いたしました。なお、当社は2025年9月30日付で公表いたしました高濃度エクソソーム成分含有液に関する事業(CrymEX事業)について、これまで開発および事業基盤の整備を進めてまいりましたが、このたび本格的な事業展開を開始する段階に入りました。当期においては当該事業の立ち上げに伴う開発費用を計上しておりますが、今後は追加的な開発投資を伴わず、製品供給および医療連携を通じた売上創出フェーズへ移行する見込みです。国内生産体制の構築に係る開発が既に完了していることに加え、CrymEX事業の新しいフェーズへの移行により、年間の開発費を含めたコスト負担は大きく軽減され、収益性の改善に寄与するものと見込んでおります。これらを含めた今後の成長戦略および収益計画については、2026年5月に公表予定の中期経営計画にて正式に開示いたします。