ジャパンF、今期経常を一転32%減益に下方修正、配当も3円減額

2018/10/18 17:21
 ジャパンフーズ <2599> が10月18日大引け後(17:20)に業績・配当修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の10.6億円→6.5億円(前期は9.5億円)に38.7%下方修正し、一転して32.2%減益見通しとなった。
 同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の17.5億円→11.2億円(前年同期は17.8億円)に36.0%下方修正し、減益率が2.1%減→37.3%減に拡大する見通しとなった。

 業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→27円(前期は27円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  国内飲料業界におきましては、大型台風や地震などの自然災害が相次ぎ、原材料の供給や物流網など製品の供給に大きな影響があり、また夏の猛暑により、消費者の嗜好が炭酸系飲料から水・お茶に向かうなど、予想外の商流となりました。 当社国内飲料受託製造事業につきましては、昨年12月の新ライン導入による製造能力の増強を図り、積極的な受注活動を行うことで、製造数の増加を図りましたが、新製品対応設備工事によるライン停止及び包材の軽量化による一時的な生産効率の低下、また自然災害により包材の納入に一部軽微な影響があったほか、猛暑の影響から、当社の一番の強みである炭酸系飲料の受注が減少したことにより、当第2四半期連結累計期間における製造数は予算比大幅な減少となりました。 売上高につきましては、ブランドオーナー別の売上構成の変化など増加要因がありましたが、前述のとおり、製造数の大幅な減少により、前回発表予想を若干下回る数字に留まりました。 利益につきましては、新ラインの本格稼働や製造コスト削減などに努めましたが、上記の製造数の減少に伴い加工賃収入が大幅に減少し、さらに物流費、人件費、LNG単価などの経費が上がったこともあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに、前回発表予想を大きく下回る見通しであります。 また、海外飲料受託製造事業におきまして、上半期は一時的に業績が悪化しておりますが、下半期にはある程度回復する見込みであります。 その他の事業につきましては、予算どおりの進行となっております。 コア事業である、国内飲料受託製造事業につきまして、新規商品の積極的な受注活動、製造コストの削減等により、当初下期計画からの増益を図ってまいります。しかしながら、下半期は飲料業界では閑散期に入ることや、消費動向など不透明感が払拭できない状況であることから、上半期の減収、減益分を取り戻すことは難しいと予想されますので、第2四半期累計期間の連結業績予想と併せ、通期の連結業績予想を修正するものであります。

  当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と考え、配当につきましては、安定かつ、継続的な配当を行うことを基本方針として参りました。その方針は維持しつつ、適切な利益還元のため、従来の定額の安定配当に加え、配当性向20%の指針を導入し、業績に応じて、期末配当の増配を行うことといたしましたが、現在の業績予想数値の達成度から判断し、1株当たり期末17円に修正いたしました。なお、中間配当につきましては、前回の発表のとおり、1株当たり10円を予定しております。 (注)上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因により異なる場合があります。