前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■SUMCO <3436> 1,171.5円 (+44円、+3.9%)
SUMCO <3436> [東証P]が大幅高。SMBC日興証券が前週末7日、SUMCOの投資評価を「2」から最上位の「1」に引き上げた。目標株価は1500円(従来は1450円)とする。中国の同業の台頭やウエハー需要の伸び悩み、減価償却費の増加などを背景に下落した同社株について、中国向けでの大幅減収は24年12月期の下期に一巡し、営業増減益率は今年の7~9月期を底に改善すると予想。投資妙味が生じてきたとし、一時的に4000億円を下回った時価総額について、こうした状況は長続きしない可能性があるとの見解を示した。
■ペットゴー <7140> 966円 (+36円、+3.9%)
ペットゴー <7140> [東証G]が大幅反発。同社は前週末7日の取引終了後、ペットメディア事業を展開するFLAFFY(東京都渋谷区)を子会社化すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。FLAFFYはSNSを中心に20万人以上のフォロワーを抱えるペットメディアとともに、数万人が来場する野外ペットイベントの企画・運営を手掛ける。同社のSNSマーケティングのノウハウなどを活用し、ペットゴーは収益力の強化や事業拡大につなげる。FLAFFYの議決権保有割合の80%を保有する予定で、株式譲渡実行日は4月1日。株式の取得価額はアドバイザリー費用を除き4億円。2028年3月末に株式を追加取得して完全子会社化する方針という。
■トラースOP <6696> 449円 (+15円、+3.5%)
トラース・オン・プロダクト <6696> [東証G]が3日ぶり大幅反発。モノを起点としたSaaS事業や情報機器の受託開発事業を展開している。7日取引終了後、同社が開発したAI電力削減ソリューション「AIrux8」を、丸紅I―DIGIOグループの丸紅情報システムズ(東京都文京区)と共に丸紅I―DIGIOグループ会社が入居するビル内の執務室と会議室エリアへ導入することが決定したと発表、これが材料視された。トラースOPは2月26日にマドを開けて買われた後に調整色を強めており、足もと値ごろ感も意識されていた。時価総額20億円強の小型株であり、値動きの軽さに着目した買いを呼び込む格好となった。
■ファベル <220A> 1,096円 (+33円、+3.1%)
Faber Company <220A> [東証S]が大幅反発。光通信 <9435> [東証P]のグループ会社が前週末7日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ファベル株の保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」。報告義務発生日は2月28日。
■レシップHD <7213> 505円 (+15円、+3.1%)
レシップホールディングス <7213> [東証S]が3日ぶり大幅反発。10日午前10時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を240億円から255億円(前期比12.4%増)へ、営業利益を20億円から30億円(同5.2%減)へ、純利益を9億5000万円から17億5000万円(同27.6%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から20円(前期8円50銭)へ引き上げたことが好感された。主に国内バス市場において輸送量の回復とともに設備投資意欲が徐々に高まっているほか、キャッシュレス需要の伸長に伴いカラーLED式行先表示器、車載情報表示システムや路線バス運行支援ユニット、ICカードリーダライタ、及びこれに関連したソフト関連の売り上げが増加することが要因。また、米国鉄道市場でニューヨーク市地下鉄向け製品の納入が想定よりも順調に進んでいることも寄与する。
■トビラシステ <4441> 814円 (+21円、+2.7%)
トビラシステムズ <4441> [東証S]が反発。10日正午ごろに発表した第1四半期(24年11月-25年1月)単独決算が、売上高6億7200万円(前年同期比18.5%増)、営業利益2億5900万円(同28.0%増)、純利益1億7200万円(同11.2%増)と大幅営業増益となったことが好感された。主力のセキュリティー事業で、通信キャリア向けのオプションサービスが順調に推移したほか、固定電話向けサービスでもケーブルプラス電話向けサービスの契約数が伸長した。また、ソリューション事業で「トビラフォン Biz」「トビラフォン Cloud」がともに契約数を伸ばしたことも寄与した。なお、25年10月期通期業績予想は、売上高26億5000万円(前期比10.1%増)、営業利益8億3200万円(同横ばい)、純利益5億5400万円(同8.0%減)の従来見通しを据え置いている。
■日ヒュム <5262> 1,921円 (+44円、+2.3%)
日本ヒューム <5262> [東証P]が続伸。9日朝のTBS系生活情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが好感されたようだ。「100周年なのに知らない会社!」のテーマで日本冶金工業 <5480> [東証P]、中山福 <7442> [東証S]などと取り上げられ、ヒューム管の内部の仕上げを職人が行っていることなどが紹介された。
■ヤマハ <7951> 1,165円 (+22円、+1.9%)
ヤマハ <7951> [東証P]が4日続伸。10日午後1時ごろ、同社の車載スピーカーシステムがトヨタ自動車 <7203> [東証P]の中国向け新型BEV(バッテリー式電気自動車)「bZ3X」に採用されたと発表しており、好材料視された。「bZ3X」は、トヨタと広州汽車集団、広汽トヨタ自動車、IEM by TOYOTAによって共同開発され、広汽トヨタから3月6日に発売されたファミリー向けSUVタイプの新型BEV。スピーカーシステムは、楽器の音の再現性にこだわった11個のスピーカーとサウンドマイスターによるチューニングで構成されているという。
■マミーマート <9823> 4,635円 (+80円、+1.8%)
マミーマート <9823> [東証S]が4日続伸。10日午後2時ごろに発表した2月度の月次業績で、マミーマート単体の既存店売上高が前年同月比10.8%増と増収基調が続いていることが好感された。なお、同社は1月から月次業績を開示している。
■ビーウィズ <9216> 1,490円 (+25円、+1.7%)
ビーウィズ <9216> [東証P]が反発。10日、クラウドPBX(企業内電話交換機)・コンタクトセンターシステム「Omnia LINK(オムニアリンク)」がバイク王&カンパニー <3377> [東証S]に採用されたと発表しており、好材料視された。「Omnia LINK」は、高精度なコンタクトセンター音声認識による「リアルタイムテキスト化」をはじめ、コンタクトセンター向けの数々の先進機能を搭載したコンタクトセンターシステム。今回、バイク王に導入されたことで、3拠点を1つのコンタクトセンターと見立てた統合運用が可能となり、業界平均よりかなり低かった呼損率をさらに約1.5ポイント低減することに成功したという。
■アイスペース <9348> 654円 (+9円、+1.4%)
アイスペース <9348> [東証G]が3日ぶり反発。前週末7日の取引終了後、地球及び宇宙環境を再現するデジタルツイン技術や、宇宙ロボット及び宇宙ステーションのオペレーティングシステムの開発を行うスペースデータ(東京都港区)と、戦略的協業の覚書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の協業は、月環境の物理シミュレーションを目的としたデジタルツインの構築を目的としたもの。アイスペースの探査ミッションで取得した月面データを活用し、両社で高精度な地形モデルの構築を目指し、更に宇宙ロボットや探査機の動作検証に加え、通信遅延や低重力環境など、月特有の物理シミュレーションを実施できるシステムの開発を行う予定としている。
※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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