【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─配当取りで狙う北浜流"特選銘柄"!



「配当取りで狙う北浜流“特選銘柄”!」

●「トランプ俺様」の逆風に負けない株はある

 年初からほぼ休みなく「トランプ大統領が~」と叫び続けているうちに、3月も半ばを過ぎてもう下旬だ。気温も上がり、寒い日ばかりではなくなったというのに、東京市場の体温はなかなか上がらない。

 しかし、木の枝や幹をよく観察すると、新たな芽吹きを発見することがある。株式市場でも同様で、「トランプ俺様」大統領が驚きのパフォーマンスを見せて多くの銘柄が失速する中でも、上昇を続けていたり、底値圏から反発に転じたりする銘柄が多数ある。

 要するに「トランプ俺様」大統領の超常政策や発言とほぼ関わりなく動いている銘柄が存在することになり、それらは今後も強い値動きをキープすると見てよいだろう。

 実はそうなるのは不自然ではない。業績堅調を維持し、あるいはその他の株価支援材料を持つ銘柄は少なくない。やはり株は収益力の拡大とその他諸々の刺激材料があると、世界を相手に貿易戦争を仕掛けるような「トランプ俺様」の過激政策があっても上がるのだ。

 それは今後も変わらない。こう見てよいことに加え、3月下旬は配当取得のための買いが入りやすい。今年は現時点では下げている銘柄が多いため、多くの銘柄で利回りも上昇しているため、ここから配当取得を目指す資金がどんどんとまでは行かなくても、少なくとも1~2月よりは大量に入る。こう見てよい。

●ブームの昨年に比べ配当取りが成功する確率は高い

 昨年は、新NISA(少額投資非課税制度)のスタートで配当取りが一種のブームになった。しかし、期待を裏切られた人も多かったはずだ。今年は株価位置が低いところでの配当取り投資なので、昨年よりも成功する確率は高くなるだろう。

 以上のような観点から、まず注目なのは朝日工業社 <1975> [東証P]だ。空調、衛生関連工事の専業大手で、ハイテク制御機器の製造も手掛けていて、いずれも高い技術力で知られるため収益は伸び続けている。配当利回り5.31%は魅力的だ。

 ベアリング国内首位の日本精工 <6471> [東証P] も安値から反発はしたものの、まだ底値圏にある。現在水準あたりで投資しておきたい。20人いた役員を4月から6人に絞るなど、構造改革に取り組んでいる点を評価したい。配当利回りは5.21%。

 人手不足が深刻と報じられながらも建設各社は増収増益企業が多い。そんな銘柄の一つが、安藤・間 <1719> [東証P]。ダム・トンネルなど大型工事に強く、業績は順調に伸び続けている。株価は高値圏ながら続伸する確率は高いと見る。配当利回り5.17%。

 金利のさらなる上昇が見込めるため、不動産業には逆風となると思えるのだが、収益を伸ばし続けているADワークスグループ <2982> [東証P] も魅力的だ。中古マンションやビルを丸ごと買い入れ、リノベーションして販売するビジネスを展開、株価はさらなる高値が見込めそうだ。配当利回り5.06%。

 最後は、ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証P]を。 リース大手で、課税繰り延べメリットのある航空機リース関連商品に強い。最近はどのリース会社も航空機リースに積極的で競争が激化しているものの、この会社は実績を積み上げてきており、他社に大きく負けてしまうことはないと見てよい。配当利回り4.85%。

2025年3月14日 記

株探ニュース


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