富田隆弥の【CHART CLUB】 「乱高下しながら3万8000円台模索」



「乱高下しながら3万8000円台模索」

◆3月になり日米とも株式市場は厳しい下落となった。日経平均株価は2月13日高値の3万9581円から11日安値の3万5987円まで3594円(-9.08%)下落、NYダウは1月31日高値の4万5054ドルから3月13日安値の4万0661ドルまで4393ドル(-9.75%)下げ、チャートは調整入りを確定させた。

◆ただ、今週は勢いよく戻りを見せている。日本株はおよそ1カ月調整が続いたことで、いつ反発してもおかしくない状況にあった。日経平均株価は11日安値から19日高値の3万8128円まで2141円戻して、25日移動平均線(19日時点3万7961円)や割り込んだ往来相場の下限水準(3万8000円)に差し掛かった。

◆この回復により投資家の先高期待も高まる。3月末の配当権利取りや4月の新年度を迎えて資金の流入などが想定される。ただし、3月19日には日銀金融政策決定会合の結果公表のほか、JX金属 <5016> [東証P]の大型上場もあった。日経平均株価はこれらイベントを目がけて急上昇しただけに、イベント通過で戻り売りが出やすくなることも懸念される。

◆チャート的には現在の株価反転は「あや戻し(プルバック)」であり、待ち構える節(3万8000円~3万8700円)を明確に突破するまでは安心できない。3万8700円水準は日足と週足の移動平均線が集まる厚い節目だ。トランプ政権の相互関税発動で注目される「4月2日」も迫る。日本株は乱高下しながら節目の3万8000円台模索の動きとなりそうだ。

(3月20日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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