今週の「妙味株」一本釣り! ─ 菱鉛筆



●菱鉛筆 <7976>  【目標株価】3500円(21日終値2655円)

「欧州企業の買収効果に期待」

 三菱鉛筆 <7976> [東証P]は連続増配銘柄で海外での成長潜在力があることを踏まえると評価の余地はなお大きく、2017年7月につけた上場来高値3470円に向けた株高ストーリーに期待が膨らむ。文具 大手の同社は25年12月期の連結売上高を前期比4.7%増の930億円、経常利益を同5.8%増の137億円に伸ばす計画。最終利益は減益予想だが、経常利益は3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。年間配当は同2円増の48円とし、16期連続の増配を計画する。

 昨年2月にドイツの高級文具メーカーで日本でも高いブランド力を持つラミー社の買収を発表。24年12月期の売上高に占める欧州比率は23年比で5ポイント上昇の20.4%となった。日本の40.3%に次ぐ規模であり、欧州関連銘柄とみなす向きもある。買収効果の発揮による海外事業の更なる成長が期待される。

 菱鉛筆がいわゆる三菱グループ企業ではないことは日本では社会常識となっている。とはいえ「Mitsubishi」を社名に含むことは、海外投資家にメモラブルな存在になるという利点がある。その海外勢のなかで英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドは菱鉛筆に対し、3月27日開催予定の定時株主総会で、総数616万8000株を上限とする自社株買いの実施などを提案。菱鉛筆は同提案に反対する姿勢を示しつつ、2月に上限100万株の自社株取得枠の設定を発表した。アクティビストの提案を受け、株主還元姿勢に更なる変化が生じるかが注目される。昨年7月をピークに信用買い残の整理が進んだことを考慮してみても、株式需給面で投資妙味を感じさせる状況にあると言えるだろう。


株探ニュース


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