池上通、今期経常を71%下方修正、配当も23円減額


 池上通信機 <6771> [東証S] が3月24日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→2億円(前期は9億円)に71.4%下方修正し、減益率が22.4%減→77.8%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の19.9億円→14.9億円(前年同期は7.6億円)に25.1%減額し、増益率が2.6倍→94.8%増に縮小する計算になる。

 業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の33円→10円(前期は30円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
   売上高につきましては、第一の要因として、メディカル事業の注力市場である中国向け医療用カメラの販売・納入について、当第4四半期内における売上高および利益の確保に向け、中国医療機器メーカーと鋭意交渉・商談を進めてまいりましたが、来期以降に納入が延期される公算が大となりました。これは、官公立病院における内視鏡の入札状況は徐々に回復傾向にあるものの、年度を通しての反腐敗運動(中国政府による病院関係者の贈収賄の摘発)の継続および中国経済の景気低迷、今後の米国との関税動向等が中国医療機器メーカーの経営判断に大きく影響したものであり、その結果、当第4四半期の納入が当初の予想を大幅に下回る見込みです。また、海外の放送用カメラにつきましても、特に北米市場における新大統領就任後の政策動向見極めによる客先設備投資の先送りや、中東市場で一部大型案件の計画延期が生じ、売上高減少の一要因となりました。  損益面につきましては、上記による売上高の減少と併せ、特に収益性の高い中国向け医療用カメラの納入が来期以降に延期となったことによる大幅な減益が影響し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに当初の予想を下回る見込みです。

   当社は、株主の皆さまへの利益還元が経営の重要な責務であるという認識のもと、収益の状況や経営環境に対応した安定配当の継続を基本とし、企業体質の強化と将来の事業展開に備えるための内部留保の充実などを勘案し、配当を行うことを基本としています。  2025年3月期の期末配当予想につきましては、今回の業績予想の修正結果を考慮し、且つ、人的資本投資や成長戦略のための内部留保の拡充等を総合的に勘案しつつ、当社の株主還元方針を踏まえ、誠に遺憾ながら当初の 1 株当たり33円の配当予想を10円に修正させていただきます。  株主の皆さまにおかれましては、何卒ご理解の上、引続きご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。注)上記の予想は、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により予想値と異なる可能性があります。


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