【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─東京市場にはビッグな希望の材料がある!



「東京市場にはビッグな希望の材料がある!」

●トランプ旋風の長期化を覚悟

 “トランプ関税爆弾”が投下される。4月3日から米国は輸入する自動車に追加関税を発動する。友好国である日本は「課税の対象から除かれるのでは」「課税されても他国に比べ税率は低いのではないか」――こんな期待があったのだが、それらはまったく配慮されず一律に25%の課税となってしまった。

 要するに、トランプ政権にとって日本は友好国などではなかった。こういうことになる。そのため、株式市場も急落して週末を終えたのだ‘が、正直「トランプ」という名を聞いただけで、日々が楽しくなくなってしまう人は多いのではないだろうか。もちろん、私もその一人になる。なにしろ、トランプ氏が大統領に就任してから、明るい話など一切なく、はっきり言って不愉快になることがほとんどだからだ。

 しかも残念なことに、トランプ大統領の無茶苦茶ともいえる政策や言動に振り回される日々は今後も続く。こう覚悟せざるを得ないのだ。

 となると、株式市場に明るい材料など皆無ではないか。こんな気にさえなってしまうが、実はビッグな明るい材料がある。「そんなものあるのか?」となるだろうが、それがあるのだ。

 そう。メジャーリーガーの大谷翔平選手だ。彼はいまや世界の至宝。その活躍ぶりはもちろん、笑顔を見るだけで気持ちが明るくなる。今年どの程度活躍してくれるかは分からない。だが、すでに日本で行われた開幕シリーズで1本、米国で1本ホームランを打っている。今年も再びホームラン王のタイトルを獲得するかもしれない。それに今年は二刀流が見られる可能性もある。

●楽しみながら大谷関連銘柄に投資

 これらを考えると、いわゆる大谷関連銘柄の上昇確率は高い。こう見てよいため、大谷選手がCM契約をしている銘柄への投資が楽しいし、勝利する確率も高くなるといえる。

 そこで、まずは「お~いお茶」の伊藤園 <2593> [東証P]だ。大谷選手の写真がパッケージにプレスされたお茶は、今後気温が上昇するにつれて爆発的なヒットが見込める。私も早速飲みたくなって家族に買って来るよう頼むのだが、いつも忘れられてしまい、まだ手に入れていない。しかし、この原稿を書き終えたら自分で買いに行くつもりだ。

 大谷選手のCMで面白いのは、大谷選手がエプロン姿で登場する日清製粉グループ本社 <2002> [東証P] のそれだ。パスタを作るその姿は親しみやすく、製品も売れるだろう。株価は緩やかに上昇中だったが、先週末は配当権利落ちで少し下げた。投資しておきたい水準だ。

 大谷選手のブランド力によりお堅い企業イメージを和らげる効果をフルに享受しているのが、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]。いまは三菱UFJカードのCMに登場中で、カード事業のイメージ向上に大谷選手の起用が果たす役割は大きい。こう見てよく、株も日銀による利上げ期待も加わって有望度は高い。

 株価の値動きがスローで上昇トレンドにあることが見逃されがちなのが、アルバイト求人サイト「バイトル」を運営するディップ <2379> [東証P]。人材関連企業はあまりに競争が激しく、存在感が薄らぎつつある企業が多い中で、この会社はブランド力が高く、収益力にも問題なし。そこにブランドアンバサダーを務める大谷効果が加わることを考えると、株価は堅調高を続ける公算が高い。

 以上のほか、大谷選手はファミリーマートのCMにも登場するが、同社は伊藤忠商事 <8001> [東証P]の傘下にあるため伊藤忠株でもよい。しかし、大谷効果で伊藤忠株が上がるとは思えないので、総合商社株とみなしての投資がお勧めだ。

 最後に、ホットランド <3196> [東証P]を。大谷選手に直接関連する銘柄とは言い難いが、同社はドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアムに「築地銀だこ」を出店している。同店の好評により(もちろん大谷効果もあってのことになる)、他のスポーツ施設への出店計画も進行中とのことなので、株はすでに高値圏ながら現在水準で止まってしまうことは考えられない。

2025年3月28日 記

株探ニュース


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