前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
■日本調剤 <3341> 2,636円 (+500円、+23.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。日本調剤 <3341> [東証P]がストップ高。同社は15日の取引終了後、14日にMergermarketによって日本調剤が非公開化に向けた入札プロセスを開始したと有料会員向け英文記事で報じられたとし、これに関してコメントを開示した。「従来から、企業価値向上に向けて様々な経営戦略上の可能性を検討しており、当該検討の一環として上記プロセスを実施していることは事実」だと表明。一方で、現時点で決定している事実はないとした。同社株には思惑的な資金の流入が続き、株高に弾みが付いた。
■GMOインタ <4784> 2,406円 (+390円、+19.4%)
東証プライムの上昇率2位。GMOインターネット <4784> [東証P]が続急騰。今年1月にグループ再編が行われ、親会社のGMOインターネットグループ <9449> [東証P]からネットインフラ事業を承継したが、ネット広告事業とのシナジー発揮に伴う企業価値向上への思惑が株価を強く刺激した。収益も一変し、25年12月期は営業利益が80億円(前期実績は1億3900万円)を見込んでいる。中期的にも傾注する「GMO GPUクラウド」の本格稼働に伴う業績成長期待が買いの拠りどころとなっていた。
■ファンデリー <3137> 532円 (+80円、+17.7%) ストップ高
ファンデリー <3137> [東証G]がストップ高。15日の取引終了後、国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」について、クイーンズ伊勢丹での販売を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。現在、7店舗に導入されたという。同社は今回の取引を通じ、「旬をすぐに」の販売拡大につなげていくとしている。
■アサカ理研 <5724> 1,047円 (+150円、+16.7%) ストップ高
アサカ理研 <5724> [東証S]がストップ高。前場取引終盤に大口の買いが入り上げ足を強めたが、後場に入ってからも商い増勢のなか上値追いに拍車がかかりストップ高に買われた。外国為替市場ではドル安が進んでいたが、これと逆相関の値動きを示していたのが金市況だ。直近、NY金先物相場は中心限月で過去最高値を更新しており、世界経済が混迷の度を深めるなか安全資産として投資マネーのシフト先となった。これを受けて株式市場では、都市鉱山から独自技術で金やプラチナなど貴金属回収を手掛けるアサカ理研に買い攻勢を誘発していた。レアアース関連の切り口でも注目されやすい。また、同じ観点で松田産業 <7456> [東証P]なども買い人気を集めていた。
■スターシーズ <3083> 714円 (+92円、+14.8%) 一時ストップ高
スターシーズ <3083> [東証S]が続急騰、一時ストップ高となった。アパレルの企画・製造・販売を手掛け、ブランドショップを全国展開している。業績は営業赤字が続いているが、26年2月期は黒字転換の公算が大きいとみられている。そうしたなか、15日取引終了後にKDDI <9433> [東証P]のグループ会社で脱炭素ソリューションサービスなどを手掛けるエナリスと秘密保持契約を締結し、環境負荷を軽減する系統用蓄電池事業の戦略的パートナーシップ構築に向けた協議を開始したと発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。
■UNBANK <8746> 290円 (+35円、+13.7%)
UNBANKED <8746> [東証S]が続急騰。ローンチを延期していたカルダノブロックチェーン上で金の価格と連動する暗号資産「Kinka(ティッカーシンボル:XNK)」を、4月21日までに初期発行すると発表したことが好感された。当初は24年12月中のローンチを予定していたが、投資家保護の仕組みなどを整えることを優先すべきと判断し延期していた。
■ボードルア <4413> 5,350円 (+535円、+11.1%)
東証プライムの上昇率3位。ボードルア <4413> [東証P]が7日続急騰。15日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高155億円(前期比33.1%増)、営業利益32億5000万円(同32.1%増)、純利益23億4500万円(同30.3%増)と大幅増収増益を見込み、15円16銭の初配当を実施する予定であることが好感された。エンジニアの採用・教育への継続的な投資を行うことで人材の早期戦力化を図り業績拡大を狙う。なお、25年2月期決算は、売上高116億4900万円(前期比58.9%増)、営業利益24億6000万円(同55.2%増)、純利益17億9900万円(同55.0%増)だった。
■AGS <3648> 813円 (+53円、+7.0%)
AGS <3648> [東証S]が5日続急伸。金融や地方自治体向けに情報サービスを提供しており、データセンター運用も手掛けている。業績は金融業界や自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込み好調で、25年3月期営業利益は前の期比4割増となる18億円を見込む。好業績を背景に株主還元も強化し、15日取引終了後、前期配当を8円増額修正し24円とすることを発表した。更に、発行済み株式数の0.69%相当の11万9200株の自社株を消却する(消却予定日は5月8日)ことも併せて発表しており、これを好感する形で投資資金が流入した。
■エムビーエス <1401> 713円 (+43円、+6.4%)
エムビーエス <1401> [東証G]が急反発。15日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を10万株(発行済み株数の1.38%)、または1億円としており、取得期間は4月16日から来年4月15日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を行うためとしている。
■地域新聞社 <2164> 348円 (+20円、+6.1%) 一時ストップ高
地域新聞社 <2164> [東証G]が続急伸、一時ストップ高となった。15日取引終了後、これまで非開示としていた25年8月期単独業績予想について売上高を前期比8.6%増の32億3300万円、営業利益を同70.6%増の5800万円と発表した。成長戦略に基づく各施策の進捗が具体化し、その効果について合理的な見積もりが可能となったため。これを材料視した買いが入った。
■テスHD <5074> 307円 (+13円、+4.4%)
テスホールディングス <5074> [東証P]が大幅反発。15日の取引終了後、子会社テス・エンジニアリングが系統用蓄電所のEPC(設計・調達・施工)の大口受注を獲得したと発表したことが好感された。今回の受注は、大和エナジー・インフラ(東京都千代田区)が出資するDEIバッテリーファンドアルファ(東京都千代田区)からのもので、熊本県球磨郡錦町における系統用蓄電所(出力約25メガワット)のEPC。受注金額は約40億円としており、27年6月期から28年6月期にかけて売り上げ計上される予定だ。なお、納期は27年12月を予定している。
■エーザイ <4523> 3,865円 (+138円、+3.7%)
エーザイ <4523> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は16日、米バイオジェン <BIIB> と開発した「レカネマブ(製品名レケンビ)」について、早期アルツハイマー病の進行を抑制する初めての治療剤としてEU(欧州連合)において承認を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。販売承認はEUに加盟する27カ国に加えてアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーにて適用される。
■しまむら <8227> 9,557円 (+316円、+3.4%)
しまむら <8227> [東証P]が大幅反発。日本経済新聞電子版が15日、「マネックス系の投資ファンドのマネックス・アクティビスト・マザーファンド(MAMF)は15日までに、しまむらが5月に開く定時株主総会に株主提案を出したと発表した」と報じた。配当性向の引き上げや自社株買いの実施を求めているという。これを材料視する見方が強まったようだ。
■三井住友建設 <1821> 445円 (+14円、+3.3%)
三井住友建設 <1821> [東証P]が大幅高。旧村上ファンド系の南青山不動産(東京都渋谷区)が提出した変更報告書を通じ、アクティビストの村上世彰氏の長女、野村絢氏らが三井住友建設の株式を買い増していたことが15日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、共同保有割合は従来の26.97%から27.80%に上昇した。報告義務発生日は8日。保有目的の項目には「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と記載している。
■HIS <9603> 1,671円 (+50円、+3.1%)
エイチ・アイ・エス <9603> [東証P]が大幅反発。同社は16日、HIS国内高速バス・夜行バスサイトにおいて、高速バス「WILLER EXPRESS」の取り扱いを開始すると発表。これを手掛かり視した買いが株価を支援したようだ。WILLERの予約基幹システムと連携し、約20路線・150便を追加で選べるようになる。HIS国内バス・夜行バスサイトは昨年8月にオープンし、利用者の約6割が女性で、高校生や大学生を中心とした10~20代に多く支持されているという。
■オロ <3983> 2,354円 (+69円、+3.0%)
オロ <3983> [東証P]が3日ぶり大幅反発。同社は15日の取引終了後、自己株式20万7400株(発行済み株式総数の1.28%に相当)の消却を実施すると発表。市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方から買いが入ったようだ。消却実施日は4月30日とする。
■ライフネット <7157> 1,692円 (+43円、+2.6%)
ライフネット生命保険 <7157> [東証G]が続伸。地銀を中心に投資するありあけキャピタル(東京都中央区)がライフネットの株式を買い増していたことが15日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日提出された変更報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は6.08%から7.12%に上昇した。報告義務発生日は8日。保有目的は純投資とともに「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。
■スギHD <7649> 3,080円 (+64円、+2.1%)
スギホールディングス <7649> [東証P]が反発。15日の取引終了後に発表した3月度の月次速報で、既存店売上高が6.6%増と35ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数(同1.3%増)、客単価(同5.2%増)ともに増加した。
■良品計画 <7453> 4,614円 (+89円、+2.0%)
良品計画 <7453> [東証P]が続伸。株価は4600円台に値を上げ上場来高値を更新した。11日取引終了後に25年8月期の連結純利益予想を440億円から455億円(前期比9.5%増)に上方修正したことを評価する買いが流入した。岩井コスモ証券は15日、同社株の目標株価を4100円から4700円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。国内事業はスキンケア・ハウスウェア商品が好調で、海外事業は中国大陸が想定を上回って推移し欧米でも構造改革が進んでいる。国内ともに好調となっており、同証券では今8月期の同利益を457億円と予想し、26年8月期は510億円への一段の増益を見込んでいる。
■メタウォータ <9551> 1,875円 (+33円、+1.8%)
メタウォーター <9551> [東証P]が3日続伸。16日、東京都下水道局と浅川水再生センター(東京都日野市)汚泥処理電気設備再構築その5工事及び南部汚泥処理プラント(東京都大田区)汚泥焼却設備4号炉撤去工事について、工事請負契約を締結したと発表したことが好材料視された。浅川水再生センターの工事期間は25年4月2日から28年3月9日までで、契約金額は16億5000万円。一方の南部汚泥処理プラントの工事期間は25年4月2日から27年3月5日までで、契約金額は12億8700万円としている。
■ベルーナ <9997> 902円 (+15円、+1.7%)
ベルーナ <9997> [東証P]が3日続伸。15日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高(速報)が前年同月比1%増となり、3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。ホテル事業が同36%の大幅増収となったほか、アパレル・雑貨事業が気温の上昇によりアパレル商品の販売が好調に推移したことに加えてセール販売も好調だったほか、ホテル事業が引き続き北海道エリアを中心に好調に推移したことが貢献した。
■SPDR <1326> 43,190円 (+640円、+1.5%)
SPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]が上伸。15日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、6月限が前日14日比14.1ドル高の1トロイオンス=3240.4ドルに上昇した。米国の関税政策に対する警戒感が高まるなか、安全資産である金を買う動きが強まった。この日の時間外取引では一時3290ドル近辺まで上昇し最高値を更新しており、金ETFに対する買いが膨らんだ。
■dely <299A> 1,193円 (+17円、+1.5%)
dely <299A> [東証G]が7日続伸。15日の取引終了後、販促事業強化の一環として、クリエイター向けライブコマース支援サービスの提供を開始すると発表しており、好材料視された。これまでのライブ配信事業で培ったノウハウと、マーケティング・オペレーションの知見を生かした包括的な支援サービスを開発し、クリエイターがスムーズにライブコマースへ参入・活躍できるよう、ライブコマース配信に関する研修プログラムや配信企画や技術支援などの運営サポート、SNSを活用した集客支援、商品仕入れ・配送業務の支援などのサービスを提供するとしている。
※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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