前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
■リグア <7090> 850円 (+150円、+21.4%) ストップ高
リグア <7090> [東証G]がストップ高。17日正午ごろに株主優待制度を導入すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年3月末日及び9月末日時点で3単元(300株)以上を1年超継続して保有する株主を対象に、デジタルギフト1万円分(年2万円分)を贈呈する。なお初回に限り、25年9月末日と26年3月末日の2回連続で記載または記録された株主を対象にするとしている。
■売れるG <9235> 603円 (+100円、+19.9%) ストップ高
売れるネット広告社グループ <9235> [東証G]がストップ高。16日取引終了後、AI画像合成サービス「売れるAIアパレル試着」について、自社独自サービスとしての専用アプリ化を完了したと発表した。このアプリは複数の最新生成AIモデルを活用した独自開発のシステムで、マネキンやスタッフの着衣からAIモデルの着用イメージに変換するスワッピング機能、平置き画像からAIモデルの着用イメージを生成する合成機能などがある。
■住友ファーマ <4506> 608円 (+100円、+19.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。住友ファーマ <4506> [東証P]がストップ高。京都大学の研究チームによるiPS細胞を用いたパーキンソン病向けの治験で、有効性と安全性が示されたことが明らかになった。治験結果は16日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。住友ファーマは京都大学と連携し、 iPS細胞を活用したパーキンソン病の治療薬の実用化を目指している。今回の成果発表を受け、将来的な収益貢献を見込んだ買いが同社株に入ったようだ。
■住石HD <1514> 760円 (+100円、+15.2%) ストップ高
住石ホールディングス <1514> [東証S]がストップ高。16日の取引終了後、集計中の25年3月期の連結業績について、営業利益が従来予想の34億円から46億円(前の期比42.6%減)へ、純利益が33億円から41億円(同45.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。下期の石炭販売取引に関して、上期同様エネルギー需要の緩みにより石炭市況の軟化が見られたことや、石炭販売量が減少したことなどから売上高は171億円から148億円(同34.5%減)へ下振れたものの、豪州ワンボ炭鉱からの配当金が下期予想を上回ったことから各利益は上振れたとしている。なお、業績上振れに伴い、期末一括配当予想を25円から30円(前期60円)へ増額した。
■ファンデリー <3137> 599円 (+67円、+12.6%)
ファンデリー <3137> [東証G]が続急騰。健康食品の宅配事業を手掛けており、ここ数年来業績は低迷しているものの、医療機関や調剤薬局経由などで顧客開拓を進め会員数は漸増傾向にある。24年3月期に続き、値上げ効果などで25年3月期も小幅ながら営業黒字が見込まれている。冷食販売の取引拡大などを材料に株価は今月中旬を境ににわかに急動意している。前日取引終了後には、スーパーマーケット「三浦屋」7店舗で国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を開始することを発表、これを材料視する形で投資資金の攻勢が加速した。
■RI <9214> 1,400円 (+154円、+12.4%)
Recovery International <9214> [東証G]が急反騰。16日の取引終了後に、上限を11万株(発行済み株数の8.00%)、または1億6500万円とする自社株買いを発表しており、これを好感した買いが流入した。取得期間は4月17日から10月31日までで、資本効率の向上を通じた株主利益の向上や将来の機動的な資本政策の遂行を可能とすることなどを目的としている。
■カカクコム <2371> 2,433円 (+239.5円、+10.9%)
東証プライムの上昇率2位。カカクコム <2371> [東証P]が続急騰。大陽線を示現し、3月21日のザラ場につけた2356円の戻り高値を払拭しにわかに注目度が高まっている。同社が注力する「求人ボックス」事業が絶好調に推移しており、証券会社ではモルガン・スタンレーMUFG証券が同社株に強気評価(オーバーウェート)を示し、目標株価3000円を継続した。前日16日に観光庁が発表した1~3月期の訪日外国人観光客による消費額は、同期間としては過去最高となる2兆円を突破。訪日客数も1月以降の累計で過去最速で1000万人を超えたことで、 インバウンド関連株への注目が改めて高まっているが、そのなか同社はインバウンド向けネット予約サービスを本格展開しており、収益環境への追い風が意識された。
■アエリア <3758> 251円 (+24円、+10.6%)
アエリア <3758> [東証S]が6日続急騰。16日の取引終了後、自社株240万株(発行済み株数の10.15%)を5月1日付で消却すると発表。同時に、上限を50万株(発行済み株数の2.39%)、または1億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これらを好感した買いが入った。自社株買いの取得期間は5月16日から9月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■日農薬 <4997> 790円 (+74円、+10.3%)
東証プライムの上昇率3位。日本農薬 <4997> [東証P]が急反騰。16日取引終了後、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスから株主提案に関する書面を受領したと発表した。提案された議題は「少数株主を保護し、株主価値向上策について検討するための特別委員会の設置に係る定款変更の件」と「取締役の過半数を社外取締役とする定款変更の件」。これに対する取締役会の意見は決定次第速やかに知らせるという。これを受けて思惑的な物色が向かった。
■シイエヌエス <4076> 1,514円 (+132円、+9.6%)
シイエヌエス <4076> [東証G]が続急伸。同社は17日午後3時、創業40周年に伴う記念配当を実施すると発表。これを材料視した買い注文が入った。5月31日を基準日とする期末一括配当において、従来の予想の普通配当49円に記念配当26円を加え、合計75円に見通しを引き上げた。前期の期末一括配当は48円で、27円の増配となる予定。
■サイバー <4751> 1,173.5円 (+99円、+9.2%)
東証プライムの上昇率5位。サイバーエージェント <4751> [東証P]が5日ぶり急反発。16日取引終了後、子会社CyberOwl(サイバーアウル)での不適切な会計処理を巡り、外部の専門家を含む社内調査委員会による調査結果報告書を受領したと発表した。売上高の概算計上の根拠となる係数などにおいて、同子会社の取締役個人1人が2020年から改ざんを続けていたという。調査結果を受け、過年度の有価証券報告書などの訂正を行う予定で作業を進めていることや、再発防止策などを示した。アク抜け感から買い戻しの動きが出たようだ。なお、子会社アプリボットがバンダイナムコエンターテインメントと共同開発するスマートフォンゲーム「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」が16日に配信開始された。アップストアの無料ゲームアプリランキング(17日午前時点)で首位となっており、これを材料視する向きもあったようだ。
■マネフォ <3994> 4,139円 (+279円、+7.2%)
東証プライムの上昇率8位。マネーフォワード <3994> [東証P]が3日ぶり急反発。中堅企業向けクラウド業務ソフトや個人向け資産管理アプリなどを展開するが、業績はトップラインの大幅な伸びが続く一方で、損益面は先行投資によって営業赤字が続いている。16日取引終了後、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]及び三井住友銀行とBaaS/デジタルバンク提供の検討に向けた準備会社を設立すると発表。新銀行の設立・開業を目指す方向にあり、これが株価を強く刺激する格好となった。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で、底値圏もみ合いからの離脱が期待される場面にあった。
■HCH <7361> 1,225円 (+80円、+7.0%)
ヒューマンクリエイションホールディングス <7361> [東証G]が急反発。16日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信 <9435> [東証P]グループの光通信による株式保有割合が5.09%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は4月9日としている。
■ワクー <4937> 1,000円 (+65円、+7.0%)
Waqoo <4937> [東証G]が急反発。17日午前中に、100%子会社セルプロジャパンが血液加工センターを増設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。セルプロジャパンの展開する血液由来加工受託サービス(PDF-FD)は、整形外科やAGA(男性型脱毛症)治療などで各医療機関から預かった患者の血液に含まれる血漿から、自己組織修復や抗炎症作用のある成長因子を抽出し、気になる部位に注入することで機能改善を目指すサービス。22年10月にサービスを開始して以降、累計受託件数は1万件を突破し、直近3月の加工数は過去最高となる受託件数を記録。更に、新技術を実装した「プレミアPDF-FD(仮称)」の上市を予定していることから、更なる需要拡大が見込まれており、これに対応するために増設を決定したという。
■ネットプロ <7383> 443円 (+27円、+6.5%)
ネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]が急反発。同社は17日、DMM.com(東京都港区)が運営する総合サイト「DMM.com」に、後払い決済サービス「atone(アトネ)」の提供を開始したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。atoneの会員数は700万人を超える。DMM.comの顧客層との親和性が高いことなどを理由に導入が決まった。
※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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