話題株ピックアップ【夕刊】(1):メニコン、三井住友建設、王子HD


■メニコン <7780>  1,353円  +146 円 (+12.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 メニコン<7780>が堅調推移。同社は21日、コンタクトレンズのサブスクリプションサービスであるメルスプランなどの価格改定を発表。株価の支援材料となったようだ。価格改定は6月21日に実施する。メルスプランの月額費用のうち、「1DAYメニコン プレミオ」の両眼の場合、5940円から6270円に引き上げる。メニコン商品以外のコンタクトレンズを定額制で利用できるサービスも値上げを実施する。更に、販売用レンズ各種については7月1日出荷分より価格改定を行う。

■三井住友建設 <1821>  487円  +32 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 三井住友建設<1821>が続騰し、年初来高値を更新した。旧村上ファンド系が大株主として名を連ねる同社は麻布台ヒルズ関連での損失計上で、昨年11月に損益予想を下方修正。その後、今年2月に最終赤字幅の縮小見通しを公表している。チャート上では4月7日の安値375円から戻り歩調を続け、4月21日は朝方から堅調な動きとなり、年初来高値を更新したことで上昇に弾みをつけた。同日午後1時には25年3月期の連結業績に関し、55億円の最終赤字予想から一転して8億円の黒字(前の期は40億600万円の黒字)で着地したもようだと発表。過年度に計上した貸倒引当金の戻入による効果や、金融費用と為替差損の減少、更に海外子会社の売上高の増加などが寄与する。過熱感を意識した戻り売りをこなし、発表後の同社株は堅調に推移している。

■王子ホールディングス <3861>  659.6円  +41.3 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 王子ホールディングス<3861>が後場急伸。同社はきょう午後2時ごろ、中期経営計画2027の骨子を公表。28年3月期の連結営業利益目標を1200億円(25年3月期予想は700億円)としていることが評価されたようだ。これは次期中期経営計画の公表に先立つもので、詳細は5月30日に発表する予定。28年3月期の連結純利益目標は800億円(同570億円)に設定しており、事業戦略として「既存事業の収益力を強化し、資本効率の改善に重点を置いた経営で、将来の進化に向けた強固な収益基盤を構築する」ことを掲げている。

■Aiロボティクス <247A>  4,485円  +215 円 (+5.0%)  本日終値
 Aiロボティクス<247A>が急動意、一時325円高の4595円まで駆け上がり、4月16日につけた上場来高値にツラ合わせとなった。同社は自社開発のAIシステム「SELL(セル)」を活用し、スキンケア商品や美容家電の企画・開発を行う。円高が急速に進むなか、内需の成長株に物色の矛先が向かっており、ここ数年来、売上高が毎期倍増ペースの成長を続ける同社株に注目が集まっている。「Yunth(ユンス)」ブランドで展開する化粧品で主力の美白美容液が好評を博し需要開拓が加速しているほか、昨年2月に新規参入した美容家電も大幅な伸びで業績に寄与している。M&A戦略に長じており業容拡大加速に向けた思惑も物色人気を後押ししている。25年3月期は売上高が前の期比98%増の140億円、営業利益は91%増の24億円を見込んでいる。

■アドヴァングループ <7463>  803円  +30 円 (+3.9%)  本日終値
 アドヴァングループ<7463>は高い。前週末18日取引終了後、取得上限38万株(自己株式を除く発行済み株数の1.1%)、または3億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は4月21日~7月18日。資本効率の向上と機動的な資本政策の遂行に加え、PBRの向上と株主還元の充実を目指すため。これが好感された。

■松屋フーズ <9887>  6,280円  +190 円 (+3.1%)  本日終値
 松屋フーズホールディングス<9887>が続伸。同社は前週末18日、価格改定の実施と深夜料金導入店舗の拡大について発表した。収益押し上げ効果を見込んだ買いを誘ったようだ。牛めしの並盛は430円から460円に値上げする。価格改定は22日午後3時に実施する。また、一部の店舗において午後10時から午前5時までに注文された商品の金額に、7%前後の深夜料金を加算する。

■ニトリホールディングス <9843>  17,800円  +500 円 (+2.9%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>は上値追い加速、全般軟調地合いに抗してマドを開けて買われる展開に。足もと外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが加速しており、1ドル=141円台前半まで円高が進行している。全体相場にはネガティブ材料ながら、同社のように円高に伴い仕入れコストの低減が見込まれる内需小売り関連には収益面で追い風となる。為替については今週に行われるG20財務相・中央銀行総裁会議において、ベッセント米財務長官と加藤財務大臣が会談する見通しで、これをにらんで投機的な円買いの動きもみられる状況となっている。

■バイセル <7685>  2,895円  +79 円 (+2.8%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>は3日続伸。前週末18日取引終了後、3月の月次動向を発表した。「グループ出張訪問買取事業」の仕入れ高は前年同月比92%増の12億9500万円、出張訪問数は同56%増の3万6957件と引き続きプラス基調を継続。「グループ店舗買取事業・その他買取事業」の仕入れ高も同70%増の30億1500万円と好調だった。これが買い手掛かりとなった。

■新光商事 <8141>  898円  +24 円 (+2.8%)  本日終値
 新光商事<8141>が4日続伸。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が前週末18日に提出した変更報告書から、アクティビストの村上世彰氏の長女である野村絢氏の買い増しが明らかとなり、思惑視されたようだ。野村氏の保有割合は6.06%から7.15%に上昇した。報告義務発生日は11日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

■dely <299A>  1,239円  +27 円 (+2.2%)  本日終値
 dely<299A>が10連騰。前週末18日の取引終了後、良品計画<7453>と共同で地域社会の活性化を目的とした取り組みを始めると発表。大手企業とのタイアップによる事業へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。レシピ動画プラットフォーム「クラシル」を運営するdelyは、良品計画が千葉県鴨川市で展開する「里のMUJI みんなみの里」を舞台として、第一弾プロジェクトとして地域で収穫された野菜の魅力を最大限に引き出すレシピを開発・提供する。今後、地元食材の価値を再発見できる取り組みを全国各地に拡大していく。

株探ニュース


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