話題株ピックアップ【夕刊】(3):安永、ファンデリー、木徳神糧


■安永 <7271>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 安永<7271>は急騰。前週末18日取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について売上高が従来予想の310億円から314億円(前の期比1.7%減)へ、営業利益が4億5000万円から8億円(同24.0%増)へ、純利益が4億円から7億5000万円(同23.6%増)へ上振れて着地したようだと発表。これを好感した買いが膨らんだ。機械装置事業で大手リチウムイオン電池メーカー向けに電極活性化装置(量産機)の売り上げを計上できたことに加えて、エンジン部品事業で北米向けの売り上げが見込みより上回ったことが要因としている。また、業績上振れに伴い、期末配当予想を5円から8円に引き上げ、年間配当予想を13円(前の期12円)とした。

■ファンデリー <3137>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 ファンデリー<3137>がストップ高に買われ、年初来高値を連日で更新した。前週末18日、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>グループのイズミヤと阪急オアシスの17店舗において、国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を順次開始すると発表した。同社はこのところ冷食の販路拡大に関する発表を続けている。連日の株価急騰で過熱感が高まった状態にあるが、短期志向の資金流入が止まることはなく、この日も株価水準を一段と切り上げた。

■木徳神糧 <2700>  8,130円  +720 円 (+9.7%)  本日終値
 木徳神糧<2700>が急伸し上場来高値を更新した。同社は21日、25年12月期の連結業績予想の上方修正を発表。配当予想も増額修正し、好感されたようだ。今期の売上高予想はこれまでの見通しから100億円増額して1650億円(前期比38.7%増)、最終利益予想は10億円増額して28億円(同62.5%増)に修正した。また、中間配当予想について、これまでの計画の30円に特別配当20円を加える形で50円に引き上げた。特別配当を含めた年間配当予想は150円(同20円増配)となる。取引先との価格交渉を通じ転嫁を進めた結果、収益がこれまでの見通しを上回る見込みとなった。

■フォースタートアップス <7089>  1,080円  +95 円 (+9.6%)  本日終値
 フォースタートアップス<7089>は8日続伸。前週末18日取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の3億7000万円から4億5000万円(前の期比6.4%増)へ、純利益が2億6500万円から3億5000万円(同9.1%減)へ上振れして着地したようだと発表。これが材料視された。売上高は37億円の従来予想に対して36億9000万円(同8.0%増)とほぼ計画通りで着地したものの、全社的に生産性に対する意識を一層高め、コスト削減などを強力に推進したことが奏功した。また、オープンイノベーションサービスで3月に計上を見込んでいた一部費用が発生しなかったことなども寄与した。

■アイサンテクノロジー <4667>  1,433円  +117 円 (+8.9%)  本日終値
 アイサンテクノロジー<4667>は大幅高。日本経済新聞電子版が前週末18日、「政府は企業や自治体が無人のバスやタクシーの事業を展開しやすくするよう支援する」と報じた。レベル4の自動運転車を対象に全国10カ所で車両の調達や交通インフラの整備にかかる費用を補助するという。この報道が材料視されたようだ。自動運転向けに高精度3次元地図データを提供するダイナミックマッププラットフォーム<336A>も高い。

■ワッツ <2735>  740円  +57 円 (+8.4%)  本日終値
 ワッツ<2735>が急伸し新値街道に突入した。またセリア<2782>やキャンドゥ<2698>など100円ショップを展開する銘柄が揃って上値追いを鮮明としている。外国為替市場で円高が進んでいることから、仕入れコストの低減が利益率改善に結びつくとの見方が株価押し上げ要因となっている。また、国内で物価高が進むなか、生活防衛の観点から100円ショップへの客足を誘導しており、これもテーマ買いの流れを後押ししている。

■関通 <9326>  337円  +22 円 (+7.0%)  本日終値
 関通<9326>が続伸。同社は18日取引終了後、定款の一部を変更すると発表。「損害保険代理業」や「コンピューターシステムを利用した情報ネットワーク及びそのセキュリティーに関するコンサルティング、診断、性能評価及び監視サービス業務」などを事業目的に追加するとしており、これが材料視されたようだ。これは顧客サービスの向上及び事業領域の拡大を図るため保険代理店業を新たに開始することや、グループ会社における経営資源の有効活用と業務効率化のため管理部門業務の受託を行うことが背景。なお、定款変更のための株主総会開催日は5月29日を予定している。

■TMN <5258>  267円  +15 円 (+6.0%)  本日終値
 トランザクション・メディア・ネットワークス<5258>が3日続伸。同社は18日、関越交通(群馬県渋川市)が運行する路線バスの一部で顔認証技術を用いた利用状況可視化の実証実験を行うと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この実証実験は、乗車口及び降車口付近にAIカメラを設置し、位置情報とあわせて乗降情報と属性情報をクラウド環境へ取得するもの。実施期間は4月24、25、28日の3日間だとしている。

■スターシーズ <3083>  784円  +38 円 (+5.1%)  本日終値
 スターシーズ<3083>は続伸。前週末18日取引終了後、26年2月期連結業績予想について売上高を60億円(前期比17.4%増)、営業損益を2億円(前期2億8200万円の赤字)と発表。営業損益は7期ぶりに黒字転換する見通し。更に、配当予想も年5円で復配する方針を示し、これらが評価され買われた。ブランド力と知名度の向上に向けてSNSなどでの情報発信を強化するとともに、オリジナル商品の開発や他社とのコラボ企画を進める。系統用蓄電池事業への参入など新規事業の開拓にも取り組む。なお、同時に発表した25年2月期決算は売上高が51億1000万円(前の期比7.6%減)、営業損益が2億8200万円の赤字(前の期1億300万円の赤字)だった。

■北川鉄工所 <6317>  1,185円  +53 円 (+4.7%)  本日終値
 北川鉄工所<6317>が大幅に3日続伸。前週末18日の取引終了後、配当方針の変更を発表。これまで同社は連結配当性向30%を目標としていたが、新たな方針では年間50円の安定配当を実施するとともに、利益に応じた段階的な配当性向による配当実施を目指す形とした。純利益が15億円以下の場合は50円を下限とし、15億円超35億円以下では50円を下限に配当性向30%を目標として還元する。35億円超50億円以下では配当性向35%、50億円超では配当性向40%を目標とする。配当の下限を設定したことが安心材料となったようだ。新たな方針は26年3月期から適用する。

●ストップ高銘柄
 ラピーヌ <8143>  313円  +80 円 (+34.3%) ストップ高   本日終値
 三栄コーポレーション <8119>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 ZenmuTech <338A>  11,470円  +1,500 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース


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