【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、円高進行で輸出株中心に売りが優勢 (4月21日)



日経平均株価
始値  34556.23
高値  34610.60(09:15)
安値  34216.98(12:30)
大引け 34279.92(前日比 -450.36 、 -1.30% )

売買高  14億2400万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆0857億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、450円の大幅な下げに
 2.手掛かり材料難のなか買いが手控えられる展開
 3.為替市場で急速に円高が進む、輸出株などに逆風
 4.米トリプル安警戒、戻りに転じても売り直される
 5.内需株健闘し4割の銘柄が上昇、売買代金は低調

■東京市場概況

 前週末の米国市場は、グッドフライデーの祝日で休場。

 週明けの東京市場では、手掛かり材料難のなか終始売りが優勢で、日経平均株価は3万4000円台前半まで大きく水準を切り下げた。

 21日の東京市場は、朝方から売りが先行し、寄り後も日経平均はほぼ一貫して下値を試す展開となった。目先筋の利食い急ぎの動きが反映されたほか、先物主導で売りがかさみ、下落率で1.3%の深押しとなった。今週のG20財務相・中央銀行総裁会議では、ベッセント財務長官と加藤財務大臣の為替に関する協議が行われる見通しで、足もと急速に円高が進行しており、輸出セクターを中心に買い手控えムードが強い。また、米国のトリプル安に対する警戒感も根強く、日経平均は戻りに転じてもすぐに売り直される展開が続いた。業種別では33業種中29業種が安くなったが、個別銘柄では内需株が健闘し、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の約4割を占めている。なお商いは低調が目立つ。全体売買代金は3兆円台にかろうじて乗せたものの、今年最低を更新した。

 個別では、川崎重工業<7012>、三菱重工業<7011>、IHI<7013>など防衛関連が安く、フジクラ<5803>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>が下値を探り、ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども安い。住友ファーマ<4506>が急落、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、マツダ<7261>なども大幅に値を下げた。
 半面、良品計画<7453>が頑強な値動き。日立製作所<6501>も底堅い。中外製薬<4519>が買いを集め、ニトリホールディングス<9843>も上昇した。GMOインターネット<4784>が急騰し値上がり率で断トツとなった。このほか、メニコン<7780>が商いを伴い大幅高となり、三井住友建設<1821>も活況高。王子ホールディングス<3861>も大きく上値を伸ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、ニトリHD <9843>、ニチレイ <2871>、イオン <8267>、日ハム <2282>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、SBG <9984>、ソニーG <6758>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約160円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)パルプ・紙、(2)陸運業、(3)水産・農林業、(4)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)機械、(5)銀行業。

■個別材料株

△木徳神糧 <2700> [東証S]
 価格転嫁進み25年12月期業績・配当予想を増額修正。
△ワッツ <2735> [東証S]
 円高追い風に生活防衛関連としてテーマ買い誘導。
△ファンデリー <3137> [東証G]
 短期志向の資金流入が続く。
△トヨコー <341A> [東証G]
 国交省の25年度準推奨技術にCoolLaser工法が選定。
△マリオン <3494> [東証S]
 中野区に所有する販売用不動産を売却へ。
△王子HD <3861> [東証P]
 28年3月期営業益目標1200億円とする中期計画の骨子を公表。
△ネクストウェア <4814> [東証S]
 次世代ドローン・セキュリティーの実証試験に成功。
△J・TEC <7774> [東証G]
 厚労省が「ジャック」の変形性膝関節症への適応拡大で了承。
△メニコン <7780> [東証P]
 コンタクトレンズのサブスクサービスの値上げ発表。
△安永 <7271> [東証S]
 業績上方修正にポジティブサプライズ。

▼住友ファーマ <4506> [東証P]
 連日のS高受けて利食い売りが優勢に。
▼スズキ <7269> [東証P]
 売り出しの受渡日到来で利益確定売りが優勢に。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)メニコン <7780>、(3)薬王堂HD <7679>、(4)オークワ <8217>、(5)三井住友建設 <1821>、(6)王子HD <3861>、(7)日農薬 <4997>、(8)ボードルア <4413>、(9)Jディスプレ <6740>、(10)大黒天 <2791>。
 値下がり率上位10傑は(1)住友ファーマ <4506>、(2)スクエニHD <9684>、(3)マツダ <7261>、(4)航空電子 <6807>、(5)チヨダ <8185>、(6)リクルート <6098>、(7)松屋 <8237>、(8)東邦システム <4333>、(9)DMG森精機 <6141>、(10)コニカミノル <4902>。

【大引け】

 日経平均は前日比450.36円(1.30%)安の3万4279.92円。TOPIXは前日比30.22(1.18%)安の2528.93。出来高は概算で14億2400万株。東証プライムの値上がり銘柄数は653、値下がり銘柄数は937となった。東証グロース250指数は667.53ポイント(2.43ポイント安)。

[2025年4月21日]


株探ニュース


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