話題株ピックアップ【昼刊】:GMOインタ、大王紙、日野自
■GMOインターネット <4784> 3,620円 +620 円 (+20.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
GMOインターネット<4784>は連日の急騰劇を演じ、きょうは一時ストップ高まであと40円に迫る660円高の3660円まで駆け上がった。きょうの高値まで直近6営業日続伸で時価総額は2倍化した。今年1月にグループ再編が行われ、親会社のGMOインターネットグループ<9449>からネットインフラ事業を承継したことで、これまでのネット広告代理店からの企業価値向上が買いの根拠となっているもようだ。市場では同社が傾注する生成AI向け「GMO GPUクラウド」の本格稼働に伴う成長期待をハヤしている。ただ、ここ最近の株価パフォーマンスはファンダメンタルズからは離れた需給相場の様相が強い。時価総額は1兆円に迫る勢いだが、「浮動株比率が非常に低く大型株といえども品薄株特有の足の軽さがある」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘。ただし売買高は高水準で、「短期筋の回転売買だけでなく、ファンド系資金の継続的な実需買いが想定される」(同)としている。
■大王製紙 <3880> 925円 +70 円 (+8.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
大王製紙<3880>が大幅高。きょうで9連騰と上値指向の強さを際立たせ、年初来高値を更新している。製紙業界の大手で特に衛生用紙ではトップシェアを有し、「エリエール」ブランドで高水準の需要を獲得している。製造コストの上昇も製品値上げで吸収し、ここにきて外国為替市場でドル安・円高傾向が強まっていることから、円高メリット株としても注目が集まっている。直近は急ピッチの上昇で利益確定売り圧力も観測されるが、PBR0.6倍台は依然として水準訂正余地が意識されやすい。信用買い残の整理が進みほぼ枯れた状態にあることも、株式需給面でプラスに作用しているもようだ。
■レック <7874> 1,388円 +79 円 (+6.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
レック<7874>が5連騰で約1カ月半ぶりに年初来高値を更新。家庭向け日用雑貨や衛生用品などの製造を手掛け、100円ショップ向けで受注を獲得し業績拡大に反映させている。米ハイテク株安や外国為替市場でのドル安・円高を背景に、東京市場では外需株から内需株に投資マネーのシフトがみられる。また、国内では物価高で消費者マインドが冷やされるなか、廉価で商品を販売する生活防衛関連株への注目度が高まっている。同社はその関連株の一角として物色人気を博している。4月7日に992円で年初来安値を形成したが、その日を含めこれまで陽線の数が際立っており、実需筋の買いが株高を後押ししていることが窺われる。
■日野自動車 <7205> 445.5円 +16.9 円 (+3.9%) 11:30現在
日野自動車<7205>が大幅高で4連騰。日本経済新聞電子版が22日、「トヨタ自動車傘下の日野自動車と独ダイムラートラック傘下の三菱ふそうトラック・バスが、経営統合で最終合意する方向で調整に入った」と報じた。日野自と三菱ふそうの経営統合に関しては、トヨタ自動車<7203>と独ダイムラートラックを交えた4社が2023年5月に基本合意書を締結したと発表していたが、日野自のエンジン認証不正の問題などを背景に、最終契約の締結時期と統合完了時期について延期すると24年2月に発表していた。今回の報道を受け、改めて経営統合への動きを好感した買いが入ったようだ。記事によると、早ければ今年5月にも日野自と三菱ふそうの経営統合で最終合意をする方針。トヨタとダイムラートラックが持ち株会社を設立し、日野自と三菱ふそうを完全子会社としたうえで、持ち株会社については26年4月を目標に東証プライム市場への上場を目指すと伝えている。日野自は同日、報道を受けてコメントを発表した。最終合意や持ち株会社上場の時期、持ち株会社への出資比率や議決権比率、持ち株会社の会計上の取り扱いなどについて、現時点で決まっていることはないとしたうえで、公表すべき事実が決まった場合には速やかに開示するとした。
■日本精化 <4362> 2,090円 +79 円 (+3.9%) 11:30現在
日本精化<4362>が大幅反発している。21日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が5.01%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は4月14日としている。
■アマノ <6436> 3,950円 +133 円 (+3.5%) 11:30現在
アマノ<6436>は高い。21日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1600億円から1754億円(前の期比14.7%増)へ、営業利益を210億円から230億円(同17.5%増)へ上方修正すると発表。あわせて期末配当予想を95円から125円に増額しており、これが買い材料視されている。コロナ禍からの経済正常化や新紙幣発行対応の需要で、パーキングシステムが想定を上回る見通しとなったため。海外グループ会社が円安効果を受けるなか、欧州の情報システムや北米・アジア地域のパーキングシステムが好調に推移したことも寄与する。年間配当金は中間配当50円とあわせ、175円(前の期135円)となる見通し。
■トーカイ <9729> 2,141円 +56 円 (+2.7%) 11:30現在
トーカイ<9729>が反発している。同社は21日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の76億9500万円から82億500万円(前の期比1.5%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も1429億2500万円から1495億4200万円(同8.2%増)に上方修正。主力のレンタル事業が好調だったほか、利益面では価格適正化に取り組んだことなどが寄与した。一方、調剤薬局事業の一部店舗やシルバー事業の九州メンテナンスセンター、mik japanに係るのれんについて減損損失を計上したことから、純利益予想は55億7800万円から47億3300万円(同18.5%減)に引き下げた。
■進和 <7607> 3,050円 +78 円 (+2.6%) 11:30現在
進和<7607>は3日続伸。21日取引終了後、自社株の一部を消却すると発表した。5月12日付で60万株(発行済み株数の4.16%)を消却する。これが好感されているようだ。
■佐賀銀行 <8395> 2,039円 +26 円 (+1.3%) 11:30現在
佐賀銀行<8395>が底堅い。同社は22日午前11時、25年3月期の期末配当予想について、従来の見通しから10円増額して50円に見直したと発表。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。年間配当予想は90円(前の期比10円増配)となる。
■アストロHD <186A> 696円 -69 円 (-9.0%) 11:30現在
アストロスケールホールディングス<186A>が大幅に3日続落している。同社は22日、25年4月期の連結業績予想の下方修正を発表。これを嫌気した売りが膨らんだようだ。売上高予想は従来の見通しを57億円下回る23億円(前期比19.4%減)に引き下げた。また、最終損益の赤字額の予想はこれまでの計画の185億円から225億円(前期は91億8100万円の赤字)に拡大した。「LEXI─P」や「K Program」といった新規案件について、契約の締結の遅れにより、売上高と政府補助金収入が予想よりも減少する見込みとなった。為替差損の発生も損益を押し下げる。
■プロネクサス <7893> 1,213円 -21 円 (-1.7%) 11:30現在
プロネクサス<7893>は軟調。21日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を26億5000万円から4億9000万円(前の期比72.5%減)へ下方修正すると発表。利益の大幅な下振れが嫌気されている。買収に伴うのれんについて国際会計基準(IFRS)に基づき減損テストを実施した結果、約25億円の減損損失を計上する見込みとなったため。今後の事業計画を慎重に見直したことによるもの。事業活動は概ね堅調で減損以外での業績予想の修正はないという。売上高見通しは従来予想を据え置いている。また、配当予想も変更はない。
■アクセスHD <7042> 596円 +90 円 (+17.8%) 一時ストップ高 11:30現在
21日に「日本学生支援機構から業務受託」と発表。
子会社アクセスネクステージが独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)から「2025年度外国人学生のための進学説明会」運営業務を受託。
■ネクストウェア <4814> 214円 +30 円 (+16.3%) 11:30現在
ネクストウェア<4814>とZenmuTech<338A>が連騰している。21日、両社とアイ・ロボティクス(東京都渋谷区)による共同チームが、ドローンに秘密分散技術を搭載して飛行中のリアルタイムデータを高度に保護することを前提とした実証試験に成功したと発表。これを受けて前日にストップ高したのに続き、この日も連騰している。ドローン技術の発展により、インフラや工場、倉庫での効率的な点検・警備や無人輸送が進む一方、海外製ハードウェアへの依存やデータセキュリティーの課題が浮上しているが、今回の実証試験により、ドローンが送受信する映像や制御信号、機体内に記録されるデータをリアルタイムに「無意味化」することで、サイバー攻撃や機体の紛失時にも情報漏えいを防ぐシステム構築へのメドが立ったとしている。なお、3社は今後、この技術の社会実装を本格的に展開し、安全な産業利用の普及を目指すとしている。
■坪田ラボ <4890> 437円 +61 円 (+16.2%) 一時ストップ高 11:30現在
坪田ラボ<4890>は急伸。21日取引終了後、25年3月期単独業績予想について売上高を12億円から13億5000万円(前の期比2.0倍)へ、営業利益を1億3100万円から2億6000万円(前の期6億4900万円の赤字)へ上方修正すると発表。営業利益は2022年の上場以来の最高益更新を見込む。これを好感した買いが集まっている。中国・大手眼科用医薬品メーカー、サンフラワー社の関連会社Beijing Yijie Pharmaceutical Technologyとの正式なライセンス契約締結に伴う影響を織り込んだ。また、海外製薬企業への非臨床試験データや一部臨床試験結果の提供が順調なことも寄与する見通し。
■ナイル <5618> 305円 +41 円 (+15.5%) 11:30現在
ナイル<5618>が急反騰している。21日の取引終了後、25年3月に連結ベースで単月黒字化を達成したと発表しており、これを好感した買いが流入している。同社では25年12月期に黒字化を目指しており、第1四半期時点では進捗は順調に推移し、今回の3月単月の黒字化は、これまでの取り組みの成果が着実に表れたものとしている。同時に米国関税政策による影響を発表。同社グループでは輸出入や米国企業との直接的な取引を行っていないことから、米国の新たな関税政策が業績に与える影響は軽微であるとみている。
●ストップ高銘柄
なし
●ストップ安銘柄
なし
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