話題株ピックアップ【夕刊】(1):大王紙、レック、名古屋銀
■大王製紙 <3880> 932円 +77 円 (+9.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
大王製紙<3880>が大幅高。きょうで9連騰と上値指向の強さを際立たせ、年初来高値を更新している。製紙業界の大手で特に衛生用紙ではトップシェアを有し、「エリエール」ブランドで高水準の需要を獲得している。製造コストの上昇も製品値上げで吸収し、ここにきて外国為替市場でドル安・円高傾向が強まっていることから、円高メリット株としても注目が集まっている。直近は急ピッチの上昇で利益確定売り圧力も観測されるが、PBR0.6倍台は依然として水準訂正余地が意識されやすい。信用買い残の整理が進みほぼ枯れた状態にあることも、株式需給面でプラスに作用しているもようだ。
■レック <7874> 1,420円 +111 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
レック<7874>が5連騰で約1カ月半ぶりに年初来高値を更新。家庭向け日用雑貨や衛生用品などの製造を手掛け、100円ショップ向けで受注を獲得し業績拡大に反映させている。米ハイテク株安や外国為替市場でのドル安・円高を背景に、東京市場では外需株から内需株に投資マネーのシフトがみられる。また、国内では物価高で消費者マインドが冷やされるなか、廉価で商品を販売する生活防衛関連株への注目度が高まっている。同社はその関連株の一角として物色人気を博している。4月7日に992円で年初来安値を形成したが、その日を含めこれまで陽線の数が際立っており、実需筋の買いが株高を後押ししていることが窺われる。
■名古屋銀行 <8522> 7,060円 +500 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
名古屋銀行<8522>が後場に上げ幅を拡大した。22日午後2時、25年3月期の期末配当予想について、これまでの見通しから50円増額し160円に引き上げると発表した。年間配当予想は270円(前期比90円増配)となる。加えて、9月30日を基準日として10月1日付で1株を3株に分割するとも開示。株式の流動性向上への期待も高まり、買いが集まったようだ。このほか名古屋銀は、株式の長期保有の促進を目的として、株主優待制度の変更についても発表している。2026年3月31日を基準日とする株主優待より、1年以上株式を保有する株主を対象として、保有株式数の区分に応じた金額相当の地元特産品を掲載したギフトカタログを贈呈する形に見直す。
■鉄建建設 <1815> 2,702円 +156 円 (+6.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
鉄建建設<1815>が後場一段高。同社はきょう午後2時ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の29億円から35億円(前の期比3.7倍)に引き上げた。売上高予想も1840億円から1861億円(同1.4%増)に上方修正。手持ち工事の施工高が想定を上回ったほか、利益面では工事の採算改善などが寄与した。また、期末一括配当を従来計画比12円増額の122円(前の期は100円)にすることもあわせて発表している。
■日野自動車 <7205> 453.3円 +24.7 円 (+5.8%) 本日終値
日野自動車<7205>が大幅高で4連騰。日本経済新聞電子版が22日、「トヨタ自動車傘下の日野自動車と独ダイムラートラック傘下の三菱ふそうトラック・バスが、経営統合で最終合意する方向で調整に入った」と報じた。日野自と三菱ふそうの経営統合に関しては、トヨタ自動車<7203>と独ダイムラートラックを交えた4社が2023年5月に基本合意書を締結したと発表していたが、日野自のエンジン認証不正の問題などを背景に、最終契約の締結時期と統合完了時期について延期すると24年2月に発表していた。今回の報道を受け、改めて経営統合への動きを好感した買いが入ったようだ。記事によると、早ければ今年5月にも日野自と三菱ふそうの経営統合で最終合意をする方針。トヨタとダイムラートラックが持ち株会社を設立し、日野自と三菱ふそうを完全子会社としたうえで、持ち株会社については26年4月を目標に東証プライム市場への上場を目指すと伝えている。日野自は同日、報道を受けてコメントを発表した。最終合意や持ち株会社上場の時期、持ち株会社への出資比率や議決権比率、持ち株会社の会計上の取り扱いなどについて、現時点で決まっていることはないとしたうえで、公表すべき事実が決まった場合には速やかに開示するとした。
■IDOM <7599> 1,054円 +48 円 (+4.8%) 本日終値
IDOM<7599>が急反発した。モルガン・スタンレーMUFG証券は21日、IDOMの目標株価を2100円から2200円に引き上げた。投資判断は「オーバーウェイト」としている。11日発表の26年2月期業績予想について、保守的で通期で上振れる可能性が高いと指摘。過度な値引きの抑制などにより車両単体粗利の改善が進んでいるとし、決算発表後の株価下落は押し目買いのチャンスとの見解も示している。同証券は26年2月期のIDOMの営業利益予想について、220億円から230億円に増額修正している。
■アマノ <6436> 3,989円 +172 円 (+4.5%) 本日終値
アマノ<6436>は高い。21日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1600億円から1754億円(前の期比14.7%増)へ、営業利益を210億円から230億円(同17.5%増)へ上方修正すると発表。あわせて期末配当予想を95円から125円に増額しており、これが買い材料視された。コロナ禍からの経済正常化や新紙幣発行対応の需要で、パーキングシステムが想定を上回る見通しとなったため。海外グループ会社が円安効果を受けるなか、欧州の情報システムや北米・アジア地域のパーキングシステムが好調に推移したことも寄与する。年間配当金は中間配当50円とあわせ、175円(前の期135円)となる見通し。
■日本精化 <4362> 2,081円 +70 円 (+3.5%) 本日終値
日本精化<4362>が大幅反発。21日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が5.01%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は4月14日としている。
■佐賀銀行 <8395> 2,083円 +70 円 (+3.5%) 本日終値
佐賀銀行<8395>が底堅い。同社は22日午前11時、25年3月期の期末配当予想について、従来の見通しから10円増額して50円に見直したと発表。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。年間配当予想は90円(前の期比10円増配)となる。
■海帆 <3133> 830円 +25 円 (+3.1%) 本日終値
海帆<3133>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろ、台湾グリーンロック・エナジー社と、再生可能エネルギー事業に関する基本合意書を締結したと発表しており、好材料視された。グリーンロック社が、世界的な半導体メーカーの運営する日本国内にあるデータセンター向けに電力需要契約(PPA契約)を締結する予定であり、締結後は日本国内において電力需要に相当する太陽光発電所を取得していく計画となっていることを受けて、共同で事業を推進することで合意したという。基本合意により、グリーンロック社の出資で設立される新たな事業会社(SPC)に向けて、海帆が太陽光発電所を仕入れ売却するほか、SPCにおけるアセットマネジメント業務を担うとしている。
株探ニュース
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