【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や円安を好感し3万5000円台回復 (4月24日)



日経平均株価
始値  35194.71
高値  35287.95(09:08)
安値  34960.65(14:57)
大引け 35039.15(前日比 +170.52 、 +0.49% )

売買高  18億8797万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆1451億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、終値で3万5000円回復
 2.米株大幅高でリスクオン継続も後半伸び悩む
 3.米中摩擦に緩和の兆し、ハイテク株に追い風
 4.朝方は円安進行、輸出セクターに追い風吹く
 5.大型株中心で値下がり銘柄数の多さが目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比419ドル高と続伸した。米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待やFRBの独立性を巡る懸念が後退し買いが優勢となった。

 東京市場では、主力株中心にリスク選好の地合いが継続し、日経平均株価は続伸。3万5000円台を終値で回復した。

 24日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が大幅高に買われたことを受け、売買代金上位の主力銘柄に物色の矛先が向かった。米株市場ではベッセント米財務長官が中国との貿易摩擦の緩和を示唆する発言を行ったほか、トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任を否定したことで、FRBの独立性が保たれるとの見方がセンチメント改善につながっている。東京市場でも米株高を引き継ぎ、ハイテク株や自動車株などが買われ全体を牽引した。外国為替市場では朝方に円安方向に振れ、輸出セクター中心に追い風材料となった。しかし、その後は円が買い直され、つれて株式市場も後場に入ると戻り売り圧力が顕在化し上値が重くなった。個別株も中小型株には値を下げる銘柄が多くなり、プライム市場の値下がり銘柄数が値上がり銘柄を大幅に上回っている。売買代金は4兆円台をキープした。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が高く、東京エレクトロン<8035>、フジクラ<5803>なども上昇。トヨタ自動車<7203>も商いを伴い堅調。任天堂<7974>が大きく値を上げた。三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>など防衛関連が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上値を追った。野村マイクロ・サイエンス<6254>が値上がり率首位となったほか、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東京エネシス<1945>、レノバ<9519>などが値を飛ばしている。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>が値を下げた。良品計画<7453>も軟調。フジ・メディア・ホールディングス<4676>が下落、神戸物産<3038>は大幅安となった。GMOインターネット<4784>、クオールホールディングス<3034>が急落、トーメンデバイス<2737>、KOA<6999>も大きく水準を切り下げた。東京地下鉄<9023>の下げも目立つ。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、TDK <6762>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約210円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、コナミG <9766>、ファストリ <9983>、バンナムHD <7832>、ニトリHD <9843>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約104円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)非鉄金属、(3)保険業、(4)海運業、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)食料品、(3)不動産業、(4)小売業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△東京エネシス <1945> [東証P]
 前期営業利益大幅増額で低PBR・高配当利回りにも着目。
△キーウェア <3799> [東証S]
 株主優待制度の導入を好感。
△ココペリ <4167> [東証G]
 みずほ銀行とサービス導入で覚書締結。
△ココナラ <4176> [東証G]
 ノート <5243> が筆頭株主で期待感。
△ラクオリア <4579> [東証G]
 「テゴプラザン」の米国第3相臨床試験で良好なトップライン結果。
△大阪チタ <5726> [東証P]
 想定超のボーイング決算が追い風材料。
△正興電 <6653> [東証P]
 上期の経常利益予想を一転して増益見通しに上方修正。
△ワコム <6727> [東証P]
 前期経常利益は上振れ着地で配当増額修正。
△東エレク <8035> [東証P]
 米半導体株高に追随し上値指向明示。
△レノバ <9519> [東証P]
 バイオマス事業の利益好転で25年3月期業績を上方修正。

▼GMOインタ <4784> [東証P]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼KOA <6999> [東証P]
 26年3月期も営業減益へ。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)野村マイクロ <6254>、(2)大阪チタ <5726>、(3)東京エネシス <1945>、(4)レノバ <9519>、(5)ワコム <6727>、(6)安川電 <6506>、(7)正興電 <6653>、(8)タナベCG <9644>、(9)ジェコス <9991>、(10)メイコー <6787>。
 値下がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)クオールHD <3034>、(3)トーメンデバ <2737>、(4)KOA <6999>、(5)未来工業 <7931>、(6)神戸物産 <3038>、(7)パルHD <2726>、(8)Lドリンク <2585>、(9)東京メトロ <9023>、(10)吉野家HD <9861>。

【大引け】

 日経平均は前日比170.52円(0.49%)高の3万5039.15円。TOPIXは前日比8.24(0.32%)高の2592.56。出来高は概算で18億8797万株。東証プライムの値上がり銘柄数は605、値下がり銘柄数は985となった。東証グロース250指数は659.21ポイント(0.26ポイント安)。

[2025年4月24日]


株探ニュース


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