話題株ピックアップ【昼刊】:ニデック、北海電、富士通


■杉本商事 <9932>  1,408円  +189 円 (+15.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 25日に発表した「杉本商、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

■ニデック <6594>  2,455円  +223 円 (+10.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ニデック<6594>が急伸している。24日の取引後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比19.3%増の2000億円と前期に続き過去最高益の更新を計画する。年間配当予想は実質増配とした。あわせて公表した28年3月期までの中期経営計画において事業再編や拠点統合、人員削減など収益構造の転換を図る方針を打ち出しており、トランプ関税による影響が懸念されるなかにあって、ポジティブ視した買いを集めたようだ。今期の売上高予想は同0.3%減の2兆6000億円。想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円に設定した。年間配当予想は42円50銭。前期の年間配当は株式分割を考慮した水準で40円だった。28年3月期の売上高目標は2兆9000億円、営業利益目標は3500億円(26年3月期予想は2600億円)とした。AI関連やインフラ、エネルギーなど幅広い事業領域で成長を目指す方針。25年3月期の売上高は前の期比11.1%増の2兆6070億9400万円、最終利益は同34.7%増の1676億8800万円だった。

■丸千代山岡家 <3399>  4,595円  +270 円 (+6.2%)  11:30現在
 丸千代山岡家<3399>が3日ぶりに反発している。24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を5万5000株(発行済み株数の0.54%)、または2億円としており、取得期間は5月1日から30日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した動機的な資本政策を遂行することが目的としている。

■メガチップス <6875>  4,620円  +255 円 (+5.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 メガチップス<6875>が急伸をみせ、三空を形成して底値圏からの離脱を鮮明としている。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現しており、目先リバウンド狙いの買いを誘導している。特定用途向け半導体(システムLSI)のファブレスメーカーで、任天堂<7974>向けLSIが売上高の約7割を占めており、「ニンテンドースイッチ2」関連銘柄の最右翼に位置付けられる。スイッチ2に対する消費者ニーズは旺盛で、転売対策に厳しい条件を設けたのにもかかわらず抽選販売では、会社側の見込みを大きく上回る220万人が殺到したことが報じられており、任天堂と取引関係のある企業にも恩恵が及ぶとの見方が強まっており、同社株はその流れに乗った形だ。

■北海道電力 <9509>  687円  +35.1 円 (+5.4%)  11:30現在
 北海道電力<9509>は大幅高。24日取引終了後、25年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を9070億円から9020億円(前の期比5.4%減)へ下方修正した一方、最終利益を470億円から640億円(同3.3%減)へ上方修正しており、これが買い手掛かりとなっている。小売販売電力量の減少により売上高は下振れする見通し。利益面では「燃料費等調整制度」の期ずれ影響による収支の好転、電源調達コストの低減や諸経費などの支出時期ずれによる費用減が寄与する見込み。

■富士通 <6702>  3,086円  +147 円 (+5.0%)  11:30現在
 富士通<6702>は大幅高。24日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比2.8%減の3兆4500億円、最終利益を同77.4%増の3900億円と発表した。最終利益が2期ぶり最高益更新の見通しとなったほか、配当予想も前期比2円増の30円としており、これらを好感した買いが入っている。主力のサービスソリューション部門が全体を牽引する。特に採算改善が奏功し、利益面で全体を大きく押し上げる見通し。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比2.1%増の3兆5501億円、最終利益が同13.6%減の2198億700万円だった。あわせて取得上限1億2000万株(自己株式を除く発行済み株数の6.75%)、または1700億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は5月1日~来年3月31日。

■日本空港ビルデング <9706>  4,127円  +180 円 (+4.6%)  11:30現在
 日本空港ビルデング<9706>は4日続伸。24日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を2673億円から2699億円(前の期比24.0%増)へ、純利益を193億円から275億円(同42.8%増)へ上方修正すると発表した。好調な訪日外国人旅客数をはじめ、日本人のアウトバウンドや国内線旅客数の着実な回復により航空需要が増加したことが要因。一部の子会社で繰延税金資産を積み増したことも利益面で寄与した。これを好感した買いが優勢となっている。

■メタウォーター <9551>  2,022円  +83 円 (+4.3%)  11:30現在
 メタウォーター<9551>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。24日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比11.7%増の2000億円、最終利益予想は同9.4%増の75億円とした。過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同6円増配の56円としており、業況と増配計画を好感した買いを集めたようだ。受注残高が順調に積みあがっており、今期の売り上げ増に寄与する。北米子会社では下水処理の新技術関連での収益貢献を想定。また、米国への輸出は極めて限定的であり、関税の影響は「ほとんどない」としている。

■信越ポリマー <7970>  1,478円  +53 円 (+3.7%)  11:30現在
 信越ポリマー<7970>が4連騰。同社は24日の取引終了後、25年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比5.9%増の1105億8200万円、最終利益は同8.7%増の94億3000万円となった。ともに計画に対し上振れして着地し過去最高益となったほか、前期の配当予想は2円増額修正しており、好感されたようだ。AIサーバー部品向けにキャリアテープ関連製品が堅調に推移し、精密成形品事業は大幅な増収増益となった。26年3月期の業績予想については非開示とした。

■アドバンテスト <6857>  5,944円  +210 円 (+3.7%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が上値指向を強めている。ここにきて世界的に半導体関連株への買い戻しが目立つ状況となっている。前日の米国株市場では、エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、マイクロン・テクノロジー<MU>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体セクターの主力銘柄が軒並み大きく上値を伸ばし、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5.6%高と急騰しており、この流れを東京市場も引き継いでいる。前日は、巷間で言われているほどAI向けデータセンター需要の減速の兆候がみられないとの観測が、買い戻しを誘ったとの見方も出ている。アドテストはきょう25年3月期の決算発表を控えており、この内容にもマーケットの関心が高い。

■四電工 <1939>  1,301円  +42 円 (+3.3%)  11:30現在
 四電工<1939>が反発している。同社は24日の取引終了後、25年3月期の連結業績に関し、売上高が計画を8億円上回る1058億円(前の期比14.9%増)に、最終利益が計画を5億7000万円上回る51億7000万円(同13.1%増)に上振れして着地したようだと発表。更に、期末配当予想を増額修正しており、これらを材料視した買いが入ったようだ。手持ち工事の進捗が引き続き堅調に推移した。期末配当予想は従来の見通しから5円増額して35円に修正した。昨年10月1日付の株式分割前の水準で年間配当は195円(前の期の年間配当は140円)で、実質的に増配となる。

■日産自動車 <7201>  339.6円  +9.9 円 (+3.0%)  11:30現在
 日産自動車<7201>は堅調。24日取引終了後、25年3月期連結業績予想について最終損益を7000億~7500億円の赤字(前の期4266億4900万円の黒字)とし、従来予想の800億円の赤字から下方修正すると発表した。事業構造改革「ターンアラウンド」の取り組みに関する費用が響く見込み。あわせて、これまで未定としていた配当予想を無配とした。業績悪化に懸念が募り依然先行きは不透明だが、目先悪材料出尽くしとみた向きが買いを入れているようだ。なお、最新の見通しを反映し、売上高については12兆5000億円から12兆6000億円(前の期比0.7%減)へ、営業利益は1200億円から850億円(同85.1%減)へそれぞれ見直した。

■ispace <9348>  903円  +23 円 (+2.6%)  11:30現在
 ispace<9348>が3日続伸している。この日の寄り前、同社が進めるミッション2(SMBC×HAKUTO-R VENTURE MOON)について、マイルストーンの第6段階である「Success6」に成功したと発表しており、好材料視されている。「Success6」では、月周回軌道投入前に宇宙機の姿勢や位置・軌道などを変える深宇宙軌道制御マヌーバの完了を目指していた。なお、同件による業績への影響はないとしている。

■横河ブHD <5911>  2,605円  +66 円 (+2.6%)  11:30現在
 横河ブリッジホールディングス<5911>が反発している。24日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の130億円から166億円(前期比4.1%増)へ、純利益が100億円から128億円(同7.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は1600億円から1593億円(同2.9%減)へやや下振れたものの、橋梁事業の受注において設計変更の獲得が「翌期予定からの前倒し」「サブJV工事での変更」も含めて想定以上に重なり、加えて新規受注による工事損失引当金が想定を下回ったことで採算が大きく改善。また、エンジニアリング関連事業で第4四半期におけるシステム建築事業の落ち込みが小幅に止まったことや、土木関連事業と建築・機械鉄構事業でも設計変更などによる損益の改善があったことも寄与した。

■ハーモニック <6324>  3,155円  +80 円 (+2.6%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は5日続伸。24日取引終了後に25年3月期連結業績予想を修正すると発表。売上高を540億円から555億円(前の期比0.5%減)へ上方修正したほか、営業損益を4億円の赤字から一転4000万円の黒字(前の期1億2400万円の黒字)に転換する見通しを示した。これが好感されている。日本、欧州の売上高が想定を上回る見込みのため。なお、減損損失の計上により、純利益は36億円から34億5000万円(前の期248億600万円の赤字)へ下方修正した。

■売れるG <9235>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 売れるネット広告社グループ<9235>が急反発してストップ高の886円に買われ年初来高値を更新している。24日の取引終了後、子会社である売れる越境EC社が、中国・バイトダンス社の最新ECモデル「TikTok Shop」運営代行サービスを6月に開始すると発表しており、好材料視されている。「TikTok Shop」は、視聴・検討・購入をすべてアプリ内で完結できる機能。6月に「国内TikTok Shop」が本格始動するのに伴い、運営代行サービスを提供する。なお、同件が業績に与える影響は現時点では軽微とみている。

●ストップ高銘柄
 ココペリ <4167>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 ビューテHD <3041>  523円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 アズジェント <4288>  736円  +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


株探ニュース


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