話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニデック、MARUWA、アイシン
■杉本商事 <9932> 1,437円 +218 円 (+17.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
杉本商事<9932>が大幅に4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は25日、取得総数250万株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.1%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表。需給インパクトを意識した買いが集まったようだ。取得期間は28日から2026年3月31日。あわせて開示した26年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.7%増の518億円、経常利益が同1.8%増の29億6000万円の見通し。年間配当予想は54円とした。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースで44円50銭となり、実質増配を予想する。このほか同社はINDUSTRIAL-X(東京都港区)に出資し、新規事業としてDX商品の販売と導入コンサルティングサービスを始めると発表している。
■ニデック <6594> 2,510.5円 +278.5 円 (+12.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ニデック<6594>が急伸。24日の取引後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比19.3%増の2000億円と前期に続き過去最高益の更新を計画する。年間配当予想は実質増配とした。あわせて公表した28年3月期までの中期経営計画において事業再編や拠点統合、人員削減など収益構造の転換を図る方針を打ち出しており、トランプ関税による影響が懸念されるなかにあって、ポジティブ視した買いを集めたようだ。今期の売上高予想は同0.3%減の2兆6000億円。想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円に設定した。年間配当予想は42円50銭。前期の年間配当は株式分割を考慮した水準で40円だった。28年3月期の売上高目標は2兆9000億円、営業利益目標は3500億円(26年3月期予想は2600億円)とした。AI関連やインフラ、エネルギーなど幅広い事業領域で成長を目指す方針。25年3月期の売上高は前の期比11.1%増の2兆6070億9400万円、最終利益は同34.7%増の1676億8800万円だった。
■カンロ <2216> 4,255円 +465 円 (+12.3%) 本日終値
カンロ<2216>が後場急伸し新値追い。同社はきょう午後1時30分ごろ、25年12月期第1四半期(1~3月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比15.2%増の13億9700万円となり、上半期計画の21億4000万円に対する進捗率は65.3%となった。売上高は同7.8%増の82億500万円で着地。「健康のど飴」シリーズや「ノンシュガーのど飴」シリーズの売り上げが伸びたほか、「ピュレグミ」シリーズや「カンデミーナグミ」シリーズの販売増などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績見通しは従来計画を据え置いている。
■MARUWA <5344> 29,375円 +2,770 円 (+10.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
MARUWA<5344>が大幅高。同社はきょう午前10時40分ごろ、26年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比7.0%増の288億円としていることや、年間配当計画を前期比8円増配の102円としていることが好感されたようだ。売上高は同6.9%増の768億円を見込む。情報通信関連事業は次世代高速通信の新規市場向けで引き続き強い需要が継続するとみているほか、車載関連事業では新エネルギー車向けのニーズが堅調に推移すると予想。また、半導体関連事業では生成AI関連の需要が拡大することに加え、メモリー半導体市場が下期から回復することを期待している。
■アイシン <7259> 1,732.5円 +150 円 (+9.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
アイシン<7259>が後場急伸。同社は25日午後1時、取得総数1億3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の17.2%)、取得総額1200億円を上限とする自社株買いの実施を発表。大規模な自社株買いにより、株式需給が引き締まるとの見方から、買いが集まった。取得期間は5月1日から2026年3月31日まで。また、自己株式5000万株(発行済み株式総数の6.2%)を今年5月30日に消却する。同時に発表した26年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比0.1%増の4兆9000億円、最終利益が同16.2%増の1250億円の見通し。年間配当予想は65円とした。昨年10月1日付で実施した1対3の株式分割を考慮した前期の年間配当は60円で実質増配予想となる。
■四国化HD <4099> 1,914円 +158 円 (+9.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
四国化成ホールディングス<4099>が後場急伸。同社はきょう正午ごろ、25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比26.3%増の30億3700万円となり、通期計画の94億円に対する進捗率は32.3%に達した。売上高は同3.2%減の168億900万円にとどまったが、ファインケミカルが好調だったことが営業利益を押し上げた。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■山洋電気 <6516> 9,670円 +660 円 (+7.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
山洋電気<6516>が4連騰し年初来高値を更新。午前11時ごろに発表した25年3月期連結決算は、営業利益が79億3600万円(前の期比32.8%減)と減益に終わったものの、26年3月期は同115億5000万円(前期比45.5%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比45円増の210円としたことが好感された。モーションカンパニーの生産に中国のレアアースの輸出停止による影響が若干見込まれるものの、AIに関連した市場で需要が回復傾向にあることから、高性能・高信頼の製品の製造販売を推進することで業績回復を狙う。
■スカパーJ <9412> 1,176円 +77 円 (+7.0%) 本日終値
スカパーJSATホールディングス<9412>が後場に上げ幅を急拡大し、年初来高値を更新した。25日午後2時、同社は25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比3.1%増の1276億円、最終利益は同9.9%増の210億円を計画する。前期に続き過去最高益の更新を見込むほか、配当方針を変更し、今期の年間配当予想を同11円増配の38円とした。これらを好感した買いが入った。宇宙事業では移動体向け通信サービスの拡大により増収増益を予想。メディア事業ではスカパー東京メディアセンターを含むコスト構造の改革を進めつつ、光アライアンス事業を拡大させて増益につなげる。また新たに配当性向50%以上、年間配当の下限38円とする方針を掲げた。これまでは配当性向30%以上、年間配当16円以上としていた。
■第一三共 <4568> 3,523円 +207 円 (+6.2%) 本日終値
第一三共<4568>は大幅高。この日午後1時ごろに25年3月期連結決算を発表し、売上高は前の期比17.8%増の1兆8862億円、営業利益は同56.9%増の3319億2500万円だった。従来予想(売上高1兆8300億円、営業利益2800億円)から上振れして着地した。続く26年3月期も増収増益で増配も計画しており、これが好感された。今期の売上高は前期比6.0%増の2兆円、営業利益は同5.4%増の3500億円の見通し。配当予想は前期比18円増の78円とした。エンハーツの伸長のほか、アストラゼネカ・米国メルクとの戦略的提携契約に関するマイルストン収入の増加を見込む。あわせて、自己株式の取得枠設定を発表。取得上限は8000万株(自己株式を除く発行済み株数の4.29%)、または2000億円。期間は5月1日~来年3月24日。
■メガチップス <6875> 4,635円 +270 円 (+6.2%) 本日終値
メガチップス<6875>が急伸をみせ、三空を形成して底値圏からの離脱を鮮明としている。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現しており、目先リバウンド狙いの買いを誘導している。特定用途向け半導体(システムLSI)のファブレスメーカーで、任天堂<7974>向けLSIが売上高の約7割を占めており、「ニンテンドースイッチ2」関連銘柄の最右翼に位置付けられる。スイッチ2に対する消費者ニーズは旺盛で、転売対策に厳しい条件を設けたのにもかかわらず抽選販売では、会社側の見込みを大きく上回る220万人が殺到したことが報じられており、任天堂と取引関係のある企業にも恩恵が及ぶとの見方が強まっており、同社株はその流れに乗った形だ。
株探ニュース
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