話題株ピックアップ【夕刊】(2):メタウォータ、北海電、富士通
■メタウォーター <9551> 2,050円 +111 円 (+5.7%) 本日終値
メタウォーター<9551>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。24日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比11.7%増の2000億円、最終利益予想は同9.4%増の75億円とした。過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同6円増配の56円としており、業況と増配計画を好感した買いを集めたようだ。受注残高が順調に積みあがっており、今期の売り上げ増に寄与する。北米子会社では下水処理の新技術関連での収益貢献を想定。また、米国への輸出は極めて限定的であり、関税の影響は「ほとんどない」としている。
■北海道電力 <9509> 683.8円 +31.9 円 (+4.9%) 本日終値
北海道電力<9509>は大幅高。24日取引終了後、25年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を9070億円から9020億円(前の期比5.4%減)へ下方修正した一方、最終利益を470億円から640億円(同3.3%減)へ上方修正しており、これが買い手掛かりとなった。小売販売電力量の減少により売上高は下振れする見通し。利益面では「燃料費等調整制度」の期ずれ影響による収支の好転、電源調達コストの低減や諸経費などの支出時期ずれによる費用減が寄与する見込み。
■富士通 <6702> 3,080円 +141 円 (+4.8%) 本日終値
富士通<6702>は大幅高。24日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比2.8%減の3兆4500億円、最終利益を同77.4%増の3900億円と発表した。最終利益が2期ぶり最高益更新の見通しとなったほか、配当予想も前期比2円増の30円としており、これらを好感した買いが入った。主力のサービスソリューション部門が全体を牽引する。特に採算改善が奏功し、利益面で全体を大きく押し上げる見通し。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比2.1%増の3兆5501億円、最終利益が同13.6%減の2198億700万円だった。あわせて取得上限1億2000万株(自己株式を除く発行済み株数の6.75%)、または1700億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は5月1日~来年3月31日。
■信越ポリマー <7970> 1,493円 +68 円 (+4.8%) 本日終値
信越ポリマー<7970>が4連騰。同社は24日の取引終了後、25年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比5.9%増の1105億8200万円、最終利益は同8.7%増の94億3000万円となった。ともに計画に対し上振れして着地し過去最高益となったほか、前期の配当予想は2円増額修正しており、好感されたようだ。AIサーバー部品向けにキャリアテープ関連製品が堅調に推移し、精密成形品事業は大幅な増収増益となった。26年3月期の業績予想については非開示とした。
■チヨダ <8185> 1,213円 +54 円 (+4.7%) 本日終値
チヨダ<8185>が大幅高で5日ぶりに反発。24日の取引終了後に上限を190万株(発行済み株数の5.40%)、または15億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は5月1日から9月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることが目的としている。なお、取得した全株式は10月31日付で消却する。
■アドバンテスト <6857> 6,000円 +266 円 (+4.6%) 本日終値
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が上値指向を強めている。ここにきて世界的に半導体関連株への買い戻しが目立つ状況となっている。前日の米国株市場では、エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、マイクロン・テクノロジー<MU>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体セクターの主力銘柄が軒並み大きく上値を伸ばし、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5.6%高と急騰しており、この流れを東京市場も引き継いでいる。前日は、巷間で言われているほどAI向けデータセンター需要の減速の兆候がみられないとの観測が、買い戻しを誘ったとの見方も出ている。アドテストはきょう25年3月期の決算発表を控えており、この内容にもマーケットの関心が高い。
■日本ゼオン <4205> 1,434円 +63 円 (+4.6%) 本日終値
日本ゼオン<4205>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろに上限を1000万株(発行済み株数の5.07%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は5月7日から来年2月20日までで、市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)による買い付けを行うという。同時に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高4095億円(前期比2.7%減)、営業利益280億円(同4.5%減)を見込む。為替想定を1ドル=140円(25年3月期152円80銭)としたことで海外売上高円貨額の減少を見込むほか、原料価格下落による販売価格下落を予想する。年間配当は前期比2円増の72円を予定している。なお、25年3月期決算は、売上高4206億4700万円(前の期比10.0%増)、営業利益293億2100万円(同43.0%増)、純利益261億9900万円(同15.8%減)だった。
■ハーモニック <6324> 3,210円 +135 円 (+4.4%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は5日続伸。24日取引終了後に25年3月期連結業績予想を修正すると発表。売上高を540億円から555億円(前の期比0.5%減)へ上方修正したほか、営業損益を4億円の赤字から一転4000万円の黒字(前の期1億2400万円の黒字)に転換する見通しを示した。これが好感された。日本、欧州の売上高が想定を上回る見込みのため。なお、減損損失の計上により、純利益は36億円から34億5000万円(前の期248億600万円の赤字)へ下方修正した。
■清水建設 <1803> 1,472円 +58.5 円 (+4.1%) 本日終値
清水建設<1803>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1兆8600億円から1兆9443億円(前の期比3.1%減)へ、営業利益が560億円から710億円(前の期246億8500万円の赤字)へ、純利益が600億円から660億円(前の期比3.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。国内建築及び国内土木工事の施工が順調に進捗し、従来予想に比べ完成工事高が増加したことが牽引した。また、国内土木工事の採算改善などにより完成工事総利益が増加したことも寄与した。なお、業績上振れに伴い、期末配当予想を17円50銭から20円50銭に引き上げている。
■インソース <6200> 889円 +35 円 (+4.1%) 本日終値
インソース<6200>が大幅続伸。24日の取引終了後、25年9月期の連結業績予想について、売上高を145億円から146億円(前期比17.0%増)へ、営業利益を55億2000万円から60億円(同21.5%増)へ、純利益を37億5000万円から40億5000万円(同20.7%増)へ上方修正したことが好感された。上期の販管費が想定を下回る見通しであることが要因としている。
株探ニュース
本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。
本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。