【杉村富生の短期相場観測】 ─投資金額2万円の"夢"銘柄6選!



「投資金額2万円の“夢”銘柄6選!」

●GWが終了、株式投資の季節到来!

 ゴールデンウィーク(GW)が終わる。いよいよ本格的な株式投資の季節到来である。外部環境は急好転を示している。FRB(米連邦準備制度理事会)、日銀ともにハト派に転じた。FRBは利下げを検討するだろう。日銀は利上げ凍結だ。為替は1ドル=145円台の円安に振れている。これはハイテク系、製造業セクターの復権につながる。

 トランプ関税は不評だし、不透明感を強めているが、これはあくまでもディール(取引)だ。関税率は順次、引き下げのパターンをたどっている。スコット・ベッセント財務長官は百戦錬磨の人物である。落としどころはわきまえているだろう。もちろん、かつてウォール街では「静かな殺し屋」と呼ばれた人物だ。日米交渉の難しさは承知している。

 日経平均株価は4月7日に、異例の「五空」を形成、3万0792円の瞬間安値まで売り込まれたが、三空目の上限(3万6864円)を突破した。抜群に強い。経験則的には3万7500円絡みの水準を目指す動きだろう。3月下旬~4月初旬の急落には内外の悪材料続出に加え、フィッシング詐欺(証券口座乗っ取り)による不安心理の高まりがあった、と思う。

 いわゆる、異常事態である。トランプ関税については上乗せ部分の「90日間停止」(期限は7月9日)が実施され、日米の閣僚級会合が行われている。とりあえず、交渉は平穏だ。7月にはアメリカの債務上限問題が再燃する。トランプ政権としてはそれまでに日本、インドなどとの関税交渉を決着させたいところだろう。

 テクニカル的には昨年9月同様、8月にかけて波乱に陥る可能性が残っている。トランプ関税のほか、世界的な景気後退リスクだ。ただ、日本企業のガバナンス改革は上場企業の2024年度の自社株買い(前年度比1.8倍)にみられるように、順調に進展している。これが外国人買いにつながる可能性がある。

●時価総額は10倍の「500億円」目標!

 物色面では大商いの住友ファーマ <4506> [東証P]、中外製薬 <4519> [東証P]、値動き良好、かつテーマ性内包のアサカ理研 <5724> [東証S]、Liberaware <218A> [東証G] 、絶好の押し目を形成中のLNG(液化天然ガス)関連の明星工業 <1976> [東証P]などに注目できる。

 需要急増中のLNGの調達先はオーストラリアが41.0%、マレーシアが15.7%、ロシアが9.6%などとなっている。アメリカのシェアは8.9%にすぎない。トランプ政権は「アラスカ産のLNGを買え」と主張している。日本にとっては調達先のオーストラリア偏重を是正するために、「願ってもない」提案ではないか。

 このほか、筆者は2万~3万円での投資が可能な超低位、好実態、かつ夢のあるユー・エム・シー・エレクトロニクス <6615> [東証P]、AIストーム <3719> [東証S]、倉元製作所 <5216> [東証S]、FIG <4392> [東証P]、サノヤスホールディングス <7022> [東証S]、TAC <4319> [東証S]の6銘柄に妙味あり、と判断している。

 ユー・エム・シー・エレクトロニクスは電子機器(主力は電動車向けのインバーター)の受託生産を行っている。筆頭株主は豊田自動織機 <6201> [東証P]、2位株主はアイシン <7259> [東証P]だ。業績は好調(PERは7.7倍、10円配当→メキシコの訴訟費用は織り込まず)である。株価は270~280円絡み。2018年5月には3555円の高値がある。

 AIストームの株価は220円前後だ。旧社名はジェクシード、かつては人気銘柄だった。2005年11月には4170円の高値がある。現在、再建中だが、2025年12月期には復配(1円?)が期待される。4月1日に発表した中期経営計画は「エッ」と驚くほどの内容だ。3年後の2027年12月期の時価総額は現在の10倍の「500億円」が目標という。

2025年5月2日 記


株探ニュース


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