話題株ピックアップ【昼刊】:TOA、MTG、良品計画
■TOA <6809> 1,045円 +110 円 (+11.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
TOA<6809>はカイ気配スタート。連休前2日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比7.7%増の545億円、営業利益を同25.4%増の45億円と発表した。営業利益は12期ぶりに最高益を更新する見通し。配当予想も前期比2円増の42円としており、これを好感した買いが膨らんでいる。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比3.7%増の506億2600万円、営業利益が同18.5%増の35億8900万円だった。国内事業は交通市場向けが伸びたほか、大阪・関西万博関連の納入が寄与。海外事業は欧米や東南アジアなどが堅調に推移した。
■MTG <7806> 3,110円 +236 円 (+8.2%) 11:30現在
MTG<7806>がカイ気配スタート。同社は7日、25年9月期の連結業績・配当予想の上方修正を発表し、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから50億円増額し930億円(前期比29.4%増)、最終利益予想は12億円増額し57億円(同2.5倍)に見直した。また、年間配当予想は3円増額して18円(同5円増配)とした。国内での売り上げが引き続き好調に推移するなか、新商品の売上比率の向上により粗利が増加し、マーケティング効果も発現する。
■良品計画 <7453> 5,054円 +285 円 (+6.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
良品計画<7453>は大幅高で新高値更新。連休前2日取引終了後、4月度の国内売上高を発表し、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比9.8%増と15カ月連続で前年実績を上回った。これが買い材料視されている。3月末まで実施した無印良品週間終了後の反動減が限定的だったことに加えて、生活雑貨や食品が引き続き牽引役となった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同17.1%増だった。
■丸紅 <8002> 2,683円 +147 円 (+5.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
丸紅<8002>が続急伸し、年初来高値を更新した。三井物産<8031>や三菱商事<8058>、住友商事<8053>、伊藤忠商事<8001>も株価水準を切り上げている。著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が3日に開いた年次株主総会で、バフェット氏が日本の5大商社株に関し、長期に保有する考えを示したと伝わり、株価の支援材料となったようだ。なお、バフェット氏は今年末にバークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任すると表明。会長職にはとどまるという。
■ダイトロン <7609> 3,325円 +175 円 (+5.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
ダイトロン<7609>は続伸。連休前2日取引終了後に1~3月期連結決算を発表。売上高は前年同期比10.7%増の233億5200万円、営業利益は同41.6%増の15億7000万円だった。車載向け「画像関連機器・部品」のレンズやWeb会議向け「情報システム」のコミュニケーションシステム、データセンター用通信デバイスの生産向け「電子部品製造装置」などの販売が増加した。2ケタ増収増益となったことが好感されている。
■JR西日本 <9021> 3,257円 +170 円 (+5.5%) 11:30現在
JR西日本<9021>が大幅高で3連騰。年初来高値を更新した。前営業日となる2日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比6.6%増の1兆8200億円、経常利益は同5.0%増の1740億円、最終利益は同0.9%増の1150億円を計画する。最終利益は前期に続き過去最高益の更新を予想する。また、3月31日を基準日とする前期の期末配当について、従来の見通しから10円50銭増額して47円50銭(年間配当は84円50銭)で決定。今期の年間配当予想は前期比1円50銭増配の86円とした。加えて、取得総数2000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.2%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、これらを好感した買いが集まったようだ。大阪・関西万博の開催に伴い、山陽新幹線や北陸新幹線、近畿圏の在来線での運輸収入の押し上げ効果を見込む。インバウンド需要の増加も追い風となる見通し。25年3月期の売上高は前の期比4.5%増の1兆7079億4400万円、最終利益は同15.4%増の1139億5800万円だった。自社株の取得期間は7日から9月19日まで。
■エニマインド <5027> 895円 +46 円 (+5.4%) 11:30現在
AnyMind Group<5027>が急反発している。同社はきょう、インドネシアにて東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee」の公式パートナーに認定されたと発表。これが株価を刺激しているようだ。今回の認定は、1~3月期における販売実績や支援施策の成果などが評価されたもの。同社は今後も、より多くのブランドが高度なエンゲージメント施策やライブコマースを展開できるようにテクノロジーとオペレーションを掛け合わせたソリューションを通じて支援を加速するとしている。
■王将フードサービス <9936> 3,325円 +100 円 (+3.1%) 11:30現在
王将フードサービス<9936>が堅調推移。前営業日となる2日の取引終了後、4月の月次売上高を発表。直営の既存店売上高は前年同月比13.5%増の88億600万円となった。増収基調を継続し、増収率は3月(11.7%)を上回ったこともあって、評価されたようだ。4月の既存店の客数は1.8%増、客単価は11.6%増となった。2月14日に一部商品の価格改定を実施したが、その後も客数は好調に推移した。直営全店売上高は16.0%増の91億500万円だった。
■エムスリー <2413> 1,820円 +34.5 円 (+1.9%) 11:30現在
エムスリー<2413>が続伸、中段もみ合いを上放れる兆しをみせている。同社は医薬関連の情報サービスや医療従事者向け会員制サイトを運営し、製薬マーケティング支援業務を主力展開する。前週末2日に発表した25年3月期決算では営業利益が前の期比2%減の629億7100万円と小幅減益となったが、続く26年3月期は2ケタ増益で切り返し、前期比11%増の700億円を見込んでいる。製薬会社のマーケティングを支援する「メディカルプラットフォーム」事業が好調で収益を牽引する見通し。また、同日に発行済み株式数の2.95%相当の2000万株、200億円を上限とする自社株買いの実施も発表しており、これを好感する買いを引き寄せている。
■イトーキ <7972> 1,810円 +28 円 (+1.6%) 11:30現在
イトーキ<7972>は反発。連休前2日取引終了後に1~3月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比4.5%増の427億4400万円、営業利益は同22.9%増の74億2200万円だった。ハイブリッドな新しい働き方にあわせたリニューアル案件やオフィス移転などを中心に好調に推移した。好決算を評価した買いが入っている。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,231円 +15 円 (+0.7%) 11:30現在
ユナイテッドアローズ<7606>は堅調。連休前2日取引終了後、4月度の売上概況(速報)を発表し、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比2.6%増と16カ月連続で前年実績を上回った。これが好感されている。前年に比べて気温が低い日が多く、初夏物カジュアル軽衣料の動きが鈍かったものの、メンズではジャケット、スーツ、ウィメンズではジャケット、パンツが好調に推移した。なお、全社売上高は同7.7%増だった。
■大塚ホールディングス <4578> 7,318円 -379 円 (-4.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位
大塚ホールディングス<4578>や第一三共<4568>が大幅安。トランプ米大統領が国内連休中の5日、医薬品に対する関税について今後2週間以内に発表すると述べた。これを受け、6日の米株式市場では医薬品株が急落。日本の医薬品株に対しても売り圧力が高まる格好となった。小野薬品工業<4528>、エーザイ<4523>も大きく値を下げ、東証の業種別指数で医薬品は下落率トップとなっている。
■ファーストリテイリング <9983> 47,270円 -720 円 (-1.5%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>は軟調。連休前2日取引終了後、4月度の国内ユニクロ売上速報を発表し、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比1.3%減と6カ月ぶりに前年実績を下回った。客単価は同0.2%増と微増したが、客数が同1.4%減となった。月の前半を中心に気温が低く推移したことで夏物商品の需要が盛り上がらず、販売が伸び悩んだ。これを嫌気されているようだ。
■東宝 <9602> 7,696円 -80 円 (-1.0%) 11:30現在
映画関連株が安い。トランプ米大統領が4日、外国で制作された映画に100%の関税を課す方針を表明した。映画業界の混乱を招くとの懸念から、日本の連休中に米国株市場ではネットフリックス<NFLX>などが下落する場面があった。連休明けの東京市場でも関連銘柄を売る動きが広がり、東宝<9602>や東映<9605>が軟調なほか、ソニーグループ<6758>が下落。東映アニメーション<4816>も大幅安に売られている。
■カウリス <153A> 1,449円 +300 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
カウリス<153A>の上値追い鮮烈、前週末のストップ高に続き、きょうも値幅制限上限となる300円高は1449円まで駆け上がる人気となった。法人を対象にクラウド型不正アクセス検知サービスを展開するが、ここ証券口座乗っ取り被害が甚大化の傾向をたどるなか、同社の活躍機会が高まるとの思惑が投資資金攻勢の背景にある。そうしたなか、7日付で貸株申し込み制限の対象となり、新規売り停止及び現引停止の規制がかかった。市場に流通する株式が不足している状態を示すもので、需給相場に拍車がかかる状況となった。株価は直近3営業日合計で約1.5倍化しており、否応なくマーケットの視線を集めている。
●ストップ高銘柄
いつも <7694> 655円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
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