今週の【早わかり株式市況】5週続伸、米中協議進展でリスク選好も後半買い疲れ
						
						
							
							
						
							■今週の相場ポイント
							
						
							 1.日経平均は5週続伸、一時3万8000円乗せ
							
						
							 2.米中協議が進展、リスク選好で株高円安
							
						
							 3.医薬品株には逆風も、トランプ氏方針で
							
						
							 4.急ピッチ上昇に警戒感で利益確定の動き
							
						
							 5.週後半は軟調続く、1-3月期GDPは0.7%減
							
						
							
							
						
							■週間 市場概況
							
						
							 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比250円(0.7%)高の3万7753円と、5週連続で上昇した。
							
						
							
							
						
							 今週は週前半こそリスク選好ムードが続いたが、後半は買い疲れ感が見られた。4月上旬の全体暴落から一貫して戻り足を強めていただけに、利益確定売りの動きも出始めたもよう。3月期企業を中心とする決算発表シーズンはこの週で一段落した。
							
						
							
							
						
							 週明け12日(月)の東京株式市場は上昇。米中の関税協議で大きな進展があったと述べたベッセント米財務長官の発言を手掛かりに、半導体関連を中心に主力どころの銘柄に買いが入った。一方、トランプ米大統領の薬価引き下げを巡る方針を受け、医薬品セクターには逆風が吹いた。13日(火)は大幅高。米中協議の進展を背景に前日の米国株市場が大きく上昇。ドル・円相場も1ドル=148円台まで円安が進み、これを追い風に東京市場もリスク選好の地合いが急速に強まった。日経平均は一気に3万8000円台ラインを突破。売買代金は6兆円台と高水準だった。14日(水)は小反落。前日の流れを引き継いで朝方高く始まったものの、その後はすぐに値を消した。直近まで大きく水準を切り上げてきただけに目先高値警戒感から利益確定の動きが出たもよう。15日(木)も下落。引き続き利益確定売りに押された。為替も直近までのやや急ピッチな円安進行の揺り戻しで円高方向に振れ、これも市場センチメントを冷やした。個別には企業決算発表がピークを迎えるなか、好決算銘柄と決算内容が芳しくない銘柄とで明暗を分ける形となった。16日(金)はわずかに下落。前日終値とほぼ横ばいの水準で着地した。内閣府が寄り前に発表した1-3月期の実質国内総生産(GDP)は前期比年率で0.7%減だった。これが警戒されるなか、全体相場は軟調なムードに終始した。
							
						
							
							
						
							■来週のポイント
							
						
							 来週は日経平均が3万8000円台を回復できるかが一つのポイントとなる。足もと上昇一服からの調整局面に入っているように見え、為替も円高方向への圧力が強いため実現は難しいと思われるが、センチメントは悪くなく期待感もある。
							
						
							
							
						
							 重要イベントとしては、国内では22日朝に発表される3月機械受注、23日朝に発表される4月全国消費者物価指数が注目される。海外では19日に発表される中国4月の鉱工業生産指数と小売売上高、米国4月コンファレンス・ボード景気先行指数、20日に発表される中国5月最優遇貸出金利、23日に発表される米国4月新築住宅販売件数に注視が必要だろう。
							
						
							
							
						
							■日々の動き(5月12日~5月16日)
							
						
							
							
						
							【↑】   5月12日(月)――  3日続伸、米中協議の進展期待で買い優勢
							
						
							 日経平均 37644.26( +140.93)  売買高21億5238万株 売買代金 4兆8542億円
							
						
							
							
						
							【↑】   5月13日(火)――  4日続伸、米株高を受けリスク選好の買い続く
							
						
							 日経平均 38,183.26( +539.00)  売買高24億9172万株 売買代金 6兆0169億円
							
						
							
							
						
							【↓】   5月14日(水)――  5日ぶり反落、朝高も円高が逆風で値を消す
							
						
							 日経平均 38,128.13(  -55.13)  売買高22億6098万株 売買代金 5兆4483億円
							
						
							
							
						
							【↓】   5月15日(木)――  続落、NYダウ軟調や円高で利益確定売り優勢
							
						
							 日経平均 37,755.51( -372.62)  売買高20億2594万株 売買代金 4兆7778億円
							
						
							
							
						
							【↓】   5月16日(金)――  3日続落、半導体関連株などに利益確定売り
							
						
							 日経平均 37,753.72( -1.79)  売買高19億5178万株 売買代金 4兆4706億円
							
						
							
							
						
							■セクター・トレンド
							
						
							 (1)全33業種中、17業種が値上がり
							
						
							 (2)値上がり率トップは商船三井 <9104> など海運
							
						
							 (3)輸出株はまちまち。三菱重 <7011> など機械が買われたがトヨタ <7203> など自動車、テルモ <4543> など精密機器は売られた
							
						
							 (4)内需株もまちまち。上組 <9364> など倉庫・運輸は大幅高となったが三井不 <8801> など不動産、JT <2914> など食料品は安い
							
						
							 (5)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行、かんぽ生命 <7181> など保険といった金融株は堅調
							
						
							 (6)米薬価引き下げの影響受け、住友ファーマ <4506> など医薬品が値下がり率トップ
							
						
							
							
						
							■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
							
						
							 1(3) 親子上場 
							
						
							 2(5) 半導体 
							
						
							 3(1) サイバーセキュリティ 
							
						
							 4(19) 地方銀行 
							
						
							 5(4) 人工知能 
							
						
							 ※カッコは前週の順位
							
						
							
							
						
							株探ニュース
							
						
							
							
						
					
				
				
				
				
				
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