【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、米株高で買い先行も上値は重い (5月20日)
日経平均株価
始値 37,723.60
高値 37,921.81
安値 37,455.70
大引け 37,529.49(前日比 +30.86 、 +0.08 )
売買高 19億2356万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆4721億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶり反発、米株高好感も上値重い地合い
2.米株市場ではNYダウが3日続伸し、投資家心理は改善へ
3.米国債格下げの影響は限定的ながら、円高進行を警戒視
4.加藤・ベッセント会談控え、相場の方向性出にくい展開
5.値下がり銘柄数が1200を超え、値上がりを大幅に上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比137ドル高と3日続伸した。米債格下げを警戒も米長期金利の上昇一服で買いが優勢となった。
東京市場では、売り買いが交錯。日経平均株価は朝高後に値を消し、小幅下落に転じる場面もあったが、大引けはプラス圏に切り返して引けている。
20日の東京市場は、方向感の見えにくい地合いであった。朝方は前日の米株高を受け、買いが先行したが、取引開始後ほどなくして日経平均は頭打ちとなり上げ幅を縮小する展開に。米格付け会社ムーディーズ・レーティングスが米国債の信用格付けを一段階引き下げたことは、あまり影響がなかったものの、上値を買い進む動きも限定的だった。外国為替市場で1ドル=144円台半ばまでドル安・円高方向に振れたことは買い手控えムードにつながっている。ただ、下値を売り込む動きもみられなかった。日経平均は前日まで4営業日続落していたことから、押し目買い需要は活発で全体指数を下支えした。20日からカナダで開かれるG7財務相・中銀総裁会議では、ベッセント米財務長官と加藤財務大臣の会談が予定されており、株価の方向性が定まりにくかった。なお、プライム市場の値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回った。
個別では、売買代金2位となったサンリオ<8136>が大幅高に買われ目を引いたほか、フジクラ<5803>が商いを膨らませ上値を大きく伸ばした。売買代金上位のアドバンテスト<6857>の上げ足も目立つ。トヨタ自動車<7203>は小じっかり、みずほフィナンシャルグループ<8411>が買いを集めた。リクルートホールディングス<6098>も高い。クレハ<4023>が値上がり率トップに買われ、ジェイテックコーポレーション<3446>も急騰、セブン銀行<8410>も大幅に水準を切り上げた。このほか豊田自動織機<6201>、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>なども値を飛ばした。
半面、川崎重工業<7012>が利食われ、フジ・メディア・ホールディングス<4676>も大幅安。ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>などが値を下げた。PEGASUS<6262>が急落、クスリのアオキホールディングス<3549>、アンビスホールディングス<7071>も大きく値を下げた。三菱化工機<6331>、シップヘルスケアホールディングス<3360>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、リクルート <6098>、東エレク <8035>、ソニーG <6758>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約164円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、中外薬 <4519>、京セラ <6971>、コナミG <9766>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約66円。うち37円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)サービス業、(3)銀行業、(4)電気機器、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)食料品、(2)パルプ・紙、(3)金属製品、(4)不動産業、(5)小売業。
■個別材料株
△ククレブ <276A> [東証G]
日産自 <7201> の工場売却方針を機に成長期待の買い続く。
△メタプラ <3350> [東証S]
ビットコイン関連人気で投資マネー集結。
△Jテック・C <3446> [東証P]
「政府が核融合発電を30年代に実証方針」との報道。
△エムアップ <3661> [東証P]
20万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△リミックス <3825> [東証S]
FIP転事業を開始。
△クレハ <4023> [東証P]
今3月期大幅増配で配当利回り7%超に。
△豊田織 <6201> [東証P]
「トヨタグループによる買収提案受け入れる方針」との報道。
△東京通信G <7359> [東証G]
株主優待制度を導入へ。
△セブン銀 <8410> [東証P]
「セブン&アイがセブン銀株を伊藤忠に一部売却」との報道。
△売れるG <9235> [東証G]
新サービスのリリースを材料視。
▼相模ゴ <5194> [東証S]
25年3月期決算が計画下振れ営業赤字で着地。
▼ペガサス <6262> [東証P]
26日付でプライムからスタンダード市場に変更。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クレハ <4023>、(2)Jテック・C <3446>、(3)セブン銀 <8410>、(4)サンリオ <8136>、(5)ミガロHD <5535>、(6)豊田織 <6201>、(7)UMCエレ <6615>、(8)エムアップ <3661>、(9)古河電 <5801>、(10)森六 <4249>。
値下がり率上位10傑は(1)フジHD <4676>、(2)ペガサス <6262>、(3)クスリアオキ <3549>、(4)ケイアイ不 <3465>、(5)Jディスプレ <6740>、(6)アンビスHD <7071>、(7)アドウェイズ <2489>、(8)化工機 <6331>、(9)アクシージア <4936>、(10)シップHD <3360>。
【大引け】
日経平均は前日比30.86円(0.08%)高の3万7,529.49円。TOPIXは前日比0.44(0.02%)高の2,738.83。出来高は概算で19億2356万株。東証プライムの値上がり銘柄数は344、値下がり銘柄数は1245となった。東証グロース250指数は722.92ポイント(6.25ポイント高)。
[2025年5月20日]
株探ニュース
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