富田隆弥の【CHART CLUB】 もみ合いからの「上放れ」をマーク



「もみ合いからの『上放れ』をマーク」

◆日経平均株価は5月13日、29日と3万8400円台で二度高値を付けた後、3万7000円台での足踏みが続く。4月7日安値の3万0792円から1カ月余りで25%上昇し、テクニカル指標には過熱信号が灯り、厚い節目の3万8000円台に差し掛かったのだから、ここでの日柄調整はセオリー通りといえる。

◆ただ、5月13日高値から足踏みも1カ月に迫り、テクニカル指標の過熱は徐々に解消が進んでいる。来週13日のメジャーSQ(先物・オプション取引の特別清算指数算出)で需給の山を一つ越す。4月7日安値から9週(一目均衡表の基本数値)を経過し、そろそろ日経平均株価は動き出すことも想定される。

◆3万7000円台でもみ合う日経平均株価だが、チャートは5月に3万8400円台で二点高値を描き、それを上抜く「3万8500円」乗せを果たせば、4万円指向の流れに弾みがつこう。逆に、下値は75日移動平均線(5日時点3万6712円)が意識され、そこまではスピード調整の許容範囲と見ている。

◆いま日本株のカギを握るのは、トランプ米大統領の言動や米国市場、為替(ドル・円)の動向であり、これら次第でもう少し足踏みが続く可能性もあるが、前述したように動意づく条件は整いつつある。7月は米国で独立記念日(4日)、日本では参議院選挙(20日が有力視)があり、どちらも「株高」は賛成となる。東京市場ではその動き出しの起点となる「3万8500円」乗せをマークしておきたい。

(6月5日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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