話題株ピックアップ【夕刊】(1):資生堂、JX金属、東電HD
■ウィザス <9696> 3,220円 +477 円 (+17.4%) 本日終値
ウィザス<9696>がカイ気配スタートで急騰。9日の取引終了後、日本産業推進機構(NSSK)がウィザスに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3237円で完全子会社化を目指す。ウィザスの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせている。買付予定数の下限は595万8100株(所有割合65.26%)で、上限は設定していない。買付期間は6月10日から7月22日まで。ウィザスは学習塾「第一ゼミナール」を展開。今回、TOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。同社を巡っては昨年12月、投資ファンドのスイスアジア・フィナンシャル・サービシズがファンドによる買収やMBO(経営陣が参加する買収)での株式の非公開化を提案したと報じられていた。スイスアジアは公開買付者との間で、応募契約を締結している。東京証券取引所は9日、ウィザスを監理銘柄(確認中)に指定した。
■資生堂 <4911> 2,514円 +148 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
資生堂<4911>が大幅高。同社は9日、肌の保湿に重要な役割を果たす成分である「天然保湿因子」を角層へ効率的に届け、留める革新的な「Reservoir in Skin」技術を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。天然保湿因子は角層に浸透しにくく、日常の洗浄などによって簡単に流出するが、このほど天然保湿因子のひとつであるPCA(ピロリドンカルボン酸)を角層に届けて留めることに成功。保湿効果の向上や肌の滑らかさの改善が確認できたという。今後は研究成果を活用し、美しい肌へと導くソリューションの提供を目指すとしている。
■シンフォニア <6507> 8,750円 +440 円 (+5.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
シンフォニア テクノロジー<6507>が急伸。SMBC日興証券が9日、シンフォニアの目標株価を1万900円から1万1400円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を据え置く。防衛のコアサプライヤーとして、今後も案件に多く関われる企業だとしたうえで、次期練習機の開発や米ゴールデン・ドーム構想への日本の協力においても、同社が関与できる可能性は高いと指摘。加えて同証券はシンフォニアの27年3月期営業利益予想を従来の192億8400万円から205億1400万円に引き上げた。
■トレファク <3093> 1,881円 +90 円 (+5.0%) 本日終値
トレジャー・ファクトリー<3093>が4日ぶりに反発。9日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で既存店売上高が前年同月比5.2%増となり、45カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。不安定な天候が続いたものの、気温の上昇に伴い夏物衣料の販売が伸長したことや、白物家電の販売が伸びたことが寄与した。また、生活雑貨やホビー用品も堅調だった。なお、全店売上高は同13.3%増だった。
■アストロHD <186A> 718円 +34 円 (+5.0%) 本日終値
アストロスケールホールディングス<186A>が大幅続伸。この日の寄り前、連結子会社が所属する国の政府から防衛関連契約を受注したと発表しており、好材料視された。契約金額は3900万円で、その他の具体的な内容は非開示という。なお、業績に与える影響は軽微としている。
■インフォマート <2492> 434円 +19 円 (+4.6%) 本日終値
インフォマート<2492>が大幅続伸。この日、同社がinvox(東京都新宿区)と協業して提供する、発注書をAIでデジタル化する「発注書AI-OCR(invox)」が、シモジマ<7482>に採用されたと発表したことが好材料視された。シモジマでは、全体で月間約3万枚のFAXのうち、4000~5000枚を「発注書AI-OCR(invox)」で基幹システムに取り込むことで、手作業による入力が大幅に削減されて作業時間は半分になったという。また、これまで3人以上の人員が必要だった作業が、実質1~2人でも対応できるようになったとしており、今後は月1万枚を目指し読み取れるフォーマットを増やすとしている。
■ELEMENTS <5246> 1,315円 +47 円 (+3.7%) 本日終値
ELEMENTS<5246>が大幅高で3日続伸。この日寄り前に、個人認証事業における本人確認件数が25年11月期第2四半期(3~5月)に四半期として過去最高の1000万件(前年同期比約75%増)を突破したと発表しており、好材料視された。ポラリファイの子会社化や、不正対策でニーズが高まる本人確認書類のICチップ対応機能の強化が導入拡大を促したという。また同社では、住所変更などの諸届対応や金融機関での継続的顧客管理、証券口座の不正ログイン対策などで今後も需要の拡大を見込む。
■JX金属 <5016> 772.2円 +24.3 円 (+3.3%) 本日終値
JX金属<5016>が続伸。同社は9日、オーストラリアの鉱山会社RZリソーシズ社が権益の100%を所有し実現・開発可能性を調査・検証している鉱床の開発プロジェクトについて、権益の5%を取得する契約を締結したと発表しており、好材料視された。段階的に合計2000万オーストラリアドル(約18億5000万円)を拠出して権益を取得する。また、追加拠出500万オーストラリアドル(約4億6000万円)及び権益転換付ローンとして500万オーストラリアドル(同)を拠出する可能性があるという。同プロジェクトは調査の結果、ジルコン、モナザイト、イルメナイト、ルチルなどのレアメタル・レアアースを含む多様な鉱物を長期にわたり確保できる有望な鉱山となる可能性があり、同社のフォーカス事業を支える原材料の長期安定確保につながると期待されたようだ。
■西部技研 <6223> 1,589円 +50 円 (+3.3%) 本日終値
西部技研<6223>が急反発。9日の取引終了後、中国子会社が電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回受注したのは、インド大手車載電池メーカーのインド新工場向け有機溶剤回収装置で、受注金額は約10億6000万円。納入時期は25年12月期第4四半期から26年12月期第1四半期を予定しており、25年12月期分は業績予想に織り込み済みとしている。
■東電HD <9501> 381.4円 +10.2 円 (+2.8%) 本日終値
東京電力ホールディングス<9501>が動意。同社はこの日、柏崎刈羽原発6号機に関し、原子力規制委員会から原子炉を起動する前までに行う使用前事業者検査を含む設備の健全性確認に向けて安全対策設備の試験使用の承認を受けたと発表した。今後燃料装荷を行い、設備の健全性確認を進めていくという。燃料装荷作業について、プレスリリースではきょう13時ごろをメドに開始する予定とした。この内容が各メディアで報じられていることもあり、同社株への注目度が増したようだ。
株探ニュース
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