前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■インフォMT <2492> 434円 (+19円、+4.6%)
インフォマート <2492> [東証P]が大幅続伸。10日、同社がinvox(東京都新宿区)と協業して提供する、発注書をAIでデジタル化する「発注書AI-OCR(invox)」が、シモジマ <7482> [東証P]に採用されたと発表したことが好材料視された。シモジマでは、全体で月間約3万枚のFAXのうち、4000~5000枚を「発注書AI-OCR(invox)」で基幹システムに取り込むことで、手作業による入力が大幅に削減されて作業時間は半分になったという。また、これまで3人以上の人員が必要だった作業が、実質1~2人でも対応できるようになったとしており、今後は月1万枚を目指し読み取れるフォーマットを増やすとしている。
■サイバーセキ <4493> 1,937円 (+78円、+4.2%)
サイバーセキュリティクラウド <4493> [東証G]が大幅続伸。同社は10日午後2時ごろ、自社のパブリッククラウド環境フルマネージドセキュリティーサービス「CloudFastener(クラウドファスナー)」がオープンハウスグループ <3288> [東証P]に導入されたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。クラウドファスナーは、クラウドネイティブのセキュリティーサービスを活用し、顧客のクラウド環境のリソースやアラートの包括的な管理と、セキュリティー専門家による顧客に最適化された支援を提供。脅威検知、脆弱性管理、データ保護、証跡監査、コンプライアンス対応などの支援を顧客の環境構成や組織体制などにあわせて柔軟に提供し、ガバナンス・ポリシーの策定から復旧・修正対応に至るまでクラウドセキュリティーの運用全体をワンストップで包括的に対応する。
■日邦産業 <9913> 2,480円 (+100円、+4.2%)
日邦産業 <9913> [東証S]が3日ぶり大幅反発。9日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資運用会社のスイスアジア・フィナンシャル・サービシズによる株式保有割合が14.92%から16.06%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「建設的対話をもとに企業価値・株主価値向上を目指す純投資、及び状況に応じて経営陣へ助言、重要提案行為などを行う可能性がある」で、報告義務発生日は6月2日となっている。
■エレメンツ <5246> 1,315円 (+47円、+3.7%)
ELEMENTS <5246> [東証G]が大幅高で3日続伸。10日寄り前に、個人認証事業における本人確認件数が25年11月期第2四半期(3-5月)に四半期として過去最高の1000万件(前年同期比約75%増)を突破したと発表しており、好材料視された。ポラリファイの子会社化や、不正対策でニーズが高まる本人確認書類のICチップ対応機能の強化が導入拡大を促したという。また同社では、住所変更などの諸届対応や金融機関での継続的顧客管理、証券口座の不正ログイン対策などで今後も需要の拡大を見込む。
■リンクユーG <4446> 394円 (+14円、+3.7%)
Link-Uグループ <4446> [東証P]が大幅続伸。10日、子会社Link-U Technologiesが集英社(東京都千代田区)と共同運営する総合電子書店「ゼブラック」で、小学館(東京都千代田区)作品の配信を開始すると発表したことが好感された。今回新たに追加されるのは小学館が手掛ける単行本で、「アオアシ」「犬夜叉」「からくりサーカス」「葬送のフリーレン」「名探偵コナン」など最近の話題作から不朽の名作までのラインアップ。また、人気作品を対象とした無料公開キャンペーンも順次展開予定としている。
■JX金属 <5016> 772.2円 (+24.3円、+3.3%)
JX金属 <5016> [東証P]が大幅続伸。同社は9日、オーストラリアの鉱山会社RZリソーシズ社が権益の100%を所有し実現・開発可能性を調査・検証している鉱床の開発プロジェクトについて、権益の5%を取得する契約を締結したと発表しており、好材料視された。段階的に合計2000万オーストラリアドル(約18億5000万円)を拠出して権益を取得する。また、追加拠出500万オーストラリアドル(約4億6000万円)及び権益転換付ローンとして500万オーストラリアドル(同)を拠出する可能性があるという。同プロジェクトは調査の結果、ジルコン、モナザイト、イルメナイト、ルチルなどのレアメタル・レアアースを含む多様な鉱物を長期にわたり確保できる有望な鉱山となる可能性があり、同社のフォーカス事業を支える原材料の長期安定確保につながると期待されたようだ。
■西部技研 <6223> 1,589円 (+50円、+3.3%)
西部技研 <6223> [東証S]が3日ぶり大幅反発。9日の取引終了後、中国子会社が電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回受注したのは、インド大手車載電池メーカーのインド新工場向け有機溶剤回収装置で、受注金額は約10億6000万円。納入時期は25年12月期第4四半期から26年12月期第1四半期を予定しており、25年12月期分は業績予想に織り込み済みとしている。
■東電HD <9501> 381.4円 (+10.2円、+2.8%)
東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が4日ぶり反発。同社は10日、柏崎刈羽原発6号機に関し、原子力規制委員会から原子炉を起動する前までに行う使用前事業者検査を含む設備の健全性確認に向けて安全対策設備の試験使用の承認を受けたと発表した。今後燃料装荷を行い、設備の健全性確認を進めていくという。燃料装荷作業について、プレスリリースでは10日13時ごろをメドに開始する予定とした。この内容が各メディアで報じられていたこともあり、同社株への注目度が増したようだ。
■横河電 <6841> 3,612円 (+56円、+1.6%)
横河電機 <6841> [東証P]が3日続伸。同社は10日、中国の精工控股集団と包括的な戦略的協業契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これは、精工集団の各事業における工場の操業の最適化及びエネルギー管理に関する協業を通じて、新規事業の開発及び事業拡大の可能性を共同で探索するもの。具体的な取り組みとして、精工集団の子会社と高性能繊維の生産ラインを対象とした人工知能(AI)などを活用する自律制御システムを共同開発する。
■ネクソン <3659> 2,642円 (+37円、+1.4%)
ネクソン <3659> [東証P]が3日続伸。9日の取引終了後、スウェーデン子会社が手掛ける新作ゲーム「ARC Raiders」が10月30日にグローバル配信を開始すると発表しており、好材料視された。「ARC Raiders」は大規模なPvPvE(プレイヤー対プレイヤー対コンピューター)サンドボックスの中で、プレイヤー自身で物語を開拓するマルチプレイヤー・エクストラクション・アドベンチャー。プレイヤーは「レイダー」となり、高くそびえ立つ「アーク」、ライバルのレイダー、待ち伏せの脅威が至る所に存在する世界を冒険するというストーリーで、ソロプレイと最大3人でのチームプレイに対応し、リスクと報酬のバランスを見極めながらのゲームプレイが楽しめる。
■ラクス <3923> 2,276円 (+31円、+1.4%)
ラクス <3923> [東証P]が続伸。10日、提供するメール共有・管理システム「メールディーラー」がパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]に採用されたと発表しており、好材料視された。「メールディーラー」は、info@やsupport@などの代表アドレスやメーリングリストでのメール対応の管理をラクにするクラウド型のメール共有・管理システム。今回のパンパシHDによる採用では、誤送信防止などの機能を備えており、対応状況管理の一元化が可能で、問い合わせ対応履歴・データの保管容量の多さが採用の決め手となったとしている。
■INPEX <1605> 2,013.5円 (+23円、+1.2%)
INPEX <1605> [東証P]が3日続伸。9日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比0.71ドル高の1バレル=65.29ドルと上昇した。一時65.43ドルと4月上旬以来、2ヵ月ぶりの高値をつけた。米中閣僚級協議が開かれるなか、両国の貿易摩擦が緩和すれば原油需要は増加するとの期待が膨らんでいた。
■メニコン <7780> 1,042円 (+11円、+1.1%)
メニコン <7780> [東証P]が続伸。同社は10日、インドの眼科病院グループであるドクターアガルワルズ・アイ・ホスピタルと、近視進行抑制事業の研究・発展に向けたMOU(基本合意書)を締結したと発表。これを材料視した買いが株価を支援したようだ。取り組みの一環として、睡眠時に装着して視力を改善させる特殊なハードコンタクトレンズ「オルソケラトロジーレンズ」を用いて、インドの子どもを対象に近視進行抑制の効果と安全性に関する臨床試験を実施する。
※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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