話題株ピックアップ【夕刊】(2):パンパシHD、トランスコス、SCSK
■パンパシHD <7532> 4,741円 +87 円 (+1.9%) 本日終値
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が続伸。10日の取引終了後に発表した5月度の販売高(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高が前年同月比7.7%増と36カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。前年と比べて休日が1日多かった影響がプラス1.6ポイントあったことに加えて、大型連休以降も外出需要が継続し、衣料品や化粧品が好調に推移した。また、食品や日用消耗品も売り上げ増に貢献した。なお、全店売上高は同8.8%増だった。
■トランス・コスモス <9715> 3,400円 +60 円 (+1.8%) 本日終値
トランス・コスモス<9715>が反発。午後1時ごろ、「TikTok Shop」のローンチを見据えて、出店企業向け運営支援サービスを開始したと発表しており、好材料視された。「TikTok Shop」は、動画配信プラットフォーム「TikTok」の中で、ショート動画やLIVE配信から直接商品を販売・購入できるeコマースサービス。同社は「TikTok Shop」を活用したeコマースにおいて、販売戦略の設計から、ストア立ち上げ・運用、クリエイター施策、コンテンツ制作、LIVE配信、広告運用、更に物流構築までを一気通貫でサポートするとしている。
■SCSK <9719> 4,318円 +50 円 (+1.2%) 本日終値
SCSK<9719>は3日続伸。10日取引終了後、26年3月期の連結純利益予想について576億円から635億円(前期比41.0%増)へ上方修正すると発表した。アルゴグラフィックス<7595>の自社株TOBに応募したことに伴い、持ち分法による投資の売却益などが発生する見込みのため。これが好感されている。なお、これによりアルゴグラフはSCSKの持ち分法適用関連会社から外れる。
■長瀬産業 <8012> 2,705円 +30 円 (+1.1%) 本日終値
長瀬産業<8012>が9日ぶりに反発。この日、次世代事業開発の基盤づくりを目的に、Craif(東京都文京区)と資本・業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。Craifは、尿中のmiRNA(マイクロアールエヌエー)を解析する独自技術を活用し、がんの超早期発見を可能とする尿検査サービスを開発・提供する企業。なかでも、がんの発生部位の特定までを高精度に実現する尿検査「マイシグナル・スキャン」は、すい臓がんをはじめとする最大7種類のがんに対して、従来技術と比較し早期ステージでの検出精度の向上が期待されているという。なお、同件は今年4月に設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Nagase Future Investments」を通じた初の投資案件である。
■Liberaware <218A> 1,773円 +16 円 (+0.9%) 本日終値
Liberaware<218A>が4日続伸し連日の上場来高値更新となった。この日、超狭小空間点検ドローン「IBIS2」を活用した約600メートルにわたる調査を実施したと発表しており、好材料視された。口径1800ミリメートル、水位約50センチメートルの汚水管内に、作業員が立ち入ることなくドローンを飛行させ、撮影した動画を基に下水道管の調査を行った。「IBIS2」を活用した下水道管調査は5月30日の北九州市内での調査に続くものであり、同社では今回の調査結果を踏まえ、従来手法(目視・自走式テレビカメラ)の調査項目を参考に異常判定可能な項目を整理することで、下水道管の詳細調査手法としての活用モデルを構築し、活用可能性の提案をしていく方針だ。
■日野自動車 <7205> 366.8円 -80 円 (-17.9%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
日野自動車<7205>が大幅に7日続落。同社は10日の取引終了後、三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)と経営統合することで契約を締結したと発表した。新設する統合会社の傘下に日野自と三菱ふそうが入り、統合会社の株式をトヨタ自動車<7203>と独ダイムラートラックが25%ずつ保有する。統合の一環として、日野自は統合前にトヨタを割当予定先として新株と優先株を発行。資本の強化と財務状況の改善を図るほか、「ランドクルーザー250」の生産拠点である羽村工場をトヨタに移管する。日野自株に関しては、第三者割当増資に伴う株式の希薄化を嫌気した売りが膨らんだもようだ。日野自はトヨタに対し1株448円で普通株を2億7091万5798株発行し、約1213億円を調達する。またA種種類株式を1株448円で1億7551万2774株発行し、約786億円を調達する。A種種類株式に付与された普通株式の取得請求権を考慮した株式の希薄化率は最大77.70%(議決権ベースで77.80%)となる。日野自と三菱ふそうの統合会社に関しては、経営統合の効力発生日となる2026年4月1日に東証プライム市場に上場する予定。統合会社の議決権比率はトヨタが19.9%、ダイムラートラックが26.7%とする。
■モンスターラボ <5255> 110円 +30 円 (+37.5%) ストップ高 本日終値
モンスターラボ<5255>は動意。この日午前11時ごろ、同社の米国・ニューヨーク拠点がインターネット向け決済インフラを提供する米ストライプのパートナーエコシステムにおいて「Payments Specialized Partner」認定資格を取得したと発表した。これにより、グローバルマーケットに向けたストライププラットフォームの開発支援とインテグレーションサービスの強化を実現するという。
■ASIAN STAR <8946> 120円 +30 円 (+33.3%) ストップ高 本日終値
ASIAN STAR<8946>は続急伸。10日の取引終了後、25年12月期連結業績予想について、売上高を39億4100万円から50億円(前期比49.2%増)へ、営業利益を1億200万円から1億2000万円(同2.4倍)へ、純利益を6100万円から7000万円(同3.9倍)へ上方修正したことを好感した買いが流入した。既存ビジネスによる安定収益と不動産販売・仲介・管理戸数の積み上げ、更にAUM(預り資産残高)の増強による売り上げ拡大を見込むことが要因としている。また、既存事業の再構築による効率化が進んでいることも寄与する。同時に、27年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。売上高100億円、営業利益4億円を目指すとしたことで、意欲的な中計と評価されたようだ。
■クリングルファーマ <4884> 1,008円 +150 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
クリングルファーマ<4884>が急伸。同社は11日、脊髄損傷急性期の患者に向けて開発中の組み換えヒトHGFタンパク質「KP-100IT」に関し、米食品医薬品局(FDA)から希少疾病用医薬品指定を取得したと発表した。同社の発表に先立ち、FDAが指定の公表を行っていた。新薬の実用化に向けた動きが加速するとの期待から、買いが集まったようだ。今回の指定を受け、新薬の承認後には米国内で7年間の市場独占権が与えられるほか、開発企業は臨床試験費用の税額控除や迅速審査などの優遇措置が受けられるようになるという。指定は米国時間10日付。日本国内では2019年9月に希少疾病用医薬品指定を受けており、現在、医薬品製造販売承認の申請に向けて準備を進めている。
株探ニュース
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