話題株ピックアップ【夕刊】(3):ポート、ファブリカ、サイオス


■ポート <7047>  1,823円  +184 円 (+11.2%)  本日終値
 ポート<7047>が3連騰。10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(自己株式を除く発行済み株数の1.50%)、または3億円としており、取得期間は6月11日から7月17日まで。今後のM&Aなどの積極的なコーポレートアクションに備えることが目的としている。

■ファブリカ <4193>  2,128円  +174 円 (+8.9%)  本日終値
 ファブリカホールディングス<4193>が大幅高。同社は10日、子会社のメディア4uが手掛ける法人向けSMSサービス「メディアSMS」で、金融機関の導入社数が累計120社を突破したと発表。直近では不正ログイン被害の深刻化を背景に、特に証券業界からの多要素認証ニーズが急増しているという。メディア4uでは25年度末までに200の金融機関への導入を目指すとしており、これが材料視されたようだ。

■サイオス <3744>  418円  +34 円 (+8.9%) 一時ストップ高   本日終値
 サイオス<3744>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、米Jフロッグ<FROG>の日本法人と業務提携すると発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、同社はDevSecOps(開発:Development、セキュリティー:Security、運用:Operationsの略)プラットフォーム「JFrog Platform」を日本国内の販売代理店として販売、加えて開発支援や運用のコンサルティングサービスを提供するとしている。

■オルトプラス <3672>  76円  +6 円 (+8.6%)  本日終値
 オルトプラス<3672>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、新作ゲーム「忘却前夜」のクローズドβテストの参加者募集を開始したと発表しており、好材料視された。「忘却前夜」は、中国アリババグループ傘下のLingXiGamesが手掛け、アジアで大人気配信中のカードRPGスマートフォン向けタイトル「Morimens」の日本ローカライズ版。オルトPは、「忘却前夜」の独占配信権を獲得しており、今年夏ごろの正式リリースを予定している。

■グリッド <5582>  3,005円  +225 円 (+8.1%)  本日終値
 グリッド<5582>が大陽線を形成し上値追い加速、昨年11月中旬以来約7カ月ぶりに3000円大台に乗せた。電力の需給計画や海運の配船などAIを活用して最適なプランを提供する計画最適化事業を展開しており、業績も好調を極め、24年6月期の76%営業増益に続き、25年6月期も10%増益と成長路線をまい進する。また、同社は量子コンピューター分野に早くから取り組んでいることが改めて注目されている。既に2017年にIBM<IBM>の実機を使った研究開発をスタートさせ、21年には量子アルゴリズムに関する特許申請も行っている。アルゴリズムはハードがなくても、開発を進捗させることが可能。ハードが出来てから開発するのではなく、ハードの完成とともに使えるソフトウェアを準備しておくことが重要との考え方を会社側では示しており、同社の量子分野への取り組みにそれが反映されている。

■大真空 <6962>  564円  +34 円 (+6.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 大真空<6962>が急騰。水晶デバイス専業大手で水晶振動子の商品シェアは世界首位級。売り上げの9割近くを海外で占めており、時価総額200億円未満の小型株ながら、グローバルニッチトップの一角として存在感を示している。スマートフォン向け水晶発振器では、人工知能(AI)をクラウド利用ではなく内蔵させるエッジAIが普及していく方向にあるなか、ノイズ耐性に優れる同社の差動出力発振器へのニーズが高まっており、今後収益環境に追い風が吹きそうだ。26年3月期は営業利益が前期比2.2倍の20億円を見込む一方、PBRが0.5倍に満たず会社解散価値の半値水準に株価が放置されており、5%前後の高配当利回りも注目されているようだ。

■ミロク <7983>  1,211円  +73 円 (+6.4%)  本日終値
 ミロク<7983>が急伸。同社は猟銃の国内トップメーカーで、米銃器メーカーのブローニングにOEM供給を行っている。10日取引終了後、25年10月期第2四半期(24年11月~25年4月)決算を発表、営業利益は1億1300万円(前年同期は500万円)となり、通期計画の1億円を超過した。米ブローニングからの受注が堅調に推移し収益を押し上げている。原材料価格高騰の影響はあるものの、高付加価値製品の好調が利益に貢献した。有配企業ながらPBRが0.2倍台と極めて割安に放置されており、水準訂正を狙った買いを呼び込んだ。

■魁力屋 <5891>  2,118円  +117 円 (+5.9%)  本日終値
 魁力屋<5891>が反発し、新値追いとなっている。同社は10日取引終了後、8月中旬にも台湾で「京都北白川ラーメン魅力屋」の海外1号店を出店すると発表。今後の更なる展開が期待されているようだ。同社は海外市場への展開を積極的に行う構えで、このほど日本文化や日本食への親和性が高く、外食産業も成熟している台湾を初の海外進出先として選定。多店舗展開を視野に入れているほか、台湾を拠点とした周辺アジア地域への展開も検討していくという。

■ケイブ <3760>  1,052円  +49 円 (+4.9%)  本日終値
 ケイブ<3760>は反発し、年初来高値を更新した。子会社のでらゲーはきょう、スマートフォン向けゲーム「メテオアリーナ・スターズ」を今月25日にリリースすると発表。このゲームは、長期メンテナンス中のスマホゲーム「メテオアリーナ」のゲーム性を一新し、タイトルを改めたもの。最大3人で強大な敵に挑む協力型バトルへと生まれ変わったハイスピードレイドアクションゲームとなっている。

■アスカネット <2438>  455円  +15 円 (+3.4%)  本日終値
 アスカネット<2438>が続伸。同社は10日取引終了後、26年4月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比2.5倍の4億3500万円としていることが好感されたようだ。売上高は同4.4%増の75億8000万円を見込んでいる。フューネラル事業(葬儀社や写真館との間にネットワークを構築し、葬儀に使用する遺影写真の合成・加工などを行い、配信するサービス)は新規顧客の獲得や葬儀DXサービス「tsunagoo(つなぐ)」の利用増加、最新技術を活用した新サービスの提供などで増収増益を計画。フォトブック事業と空中ディスプレイ事業は、新しい体制での立て直しを進めるとしている。

●ストップ高銘柄
 ANAPHD <3189>  1,414円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 ピーバンドットコム <3559>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 東京コスモス電機 <6772>  7,810円  +1,000 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ベストワンドットコム <6577>  2,469円  -500 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース


本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。

本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。