【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、半導体関連株を中心に買い優勢 (6月11日)



日経平均株価
始値  38431.10
高値  38529.64
安値  38288.28
大引け 38421.19(前日比 +209.68 、 +0.55% )

売買高  16億1983万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆483億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4連騰、米株高受け上値追い継続
 2.半導体関連株が強く、全体相場を牽引する展開に
 3.円安追い風に一時300円高超の上昇みせる場面も
 4.今晩の米CPI発表を前に、買い一巡後は伸び悩む
 5.個別物色は活発、値上がり数は全体の7割占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比105ドル高と反発した。米中閣僚級協議の進展に対する期待から買いが優勢となった。

 東京市場では、幅広い銘柄に買いが入り、日経平均株価は上値追い基調を継続。ただ、朝方にこの日の高値をつけ、その後は戻り売りで上げ幅を縮小した。

 11日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が強い動きを示したことを受け、リスク選好の流れを引き継いで始まった。半導体関連株への買いが顕著となり、日経平均の上げ幅は寄り後早々に300円を超え、3万8500円台まで上昇した。外国為替市場で1ドル=145円台まで円安方向に振れたことも追い風となった。しかし、その後は戻り売り圧力が表面化し、上値の重い展開に。日本時間今晩に発表される5月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとのニーズもあり、積極的に上値を買い進む動きは見られなかった。ただ、個別物色意欲は活発で、値上がり銘柄数は1100を上回りプライム市場全体の70%を占めた。売買代金は盛り上がりを欠いてはいるが、前日に続き4兆円台に乗せている。

 個別では、売買代金トップとなったアドバンテスト<6857>が頑強に売り物をこなし、売買代金2位のディスコ<6146>が大きく水準を切り上げた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連が総じて強い動き。SUMCO<3436>は値上がり率トップとなった。良品計画<7453>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>も高い。メディアドゥ<3678>が急騰。大真空<6962>、物語コーポレーション<3097>なども上昇した。

 半面、三菱重工業<7011>が冴えず、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連が利食われた。フジクラ<5803>が冴えず、任天堂<7974>も売りに押された。ソニーグループ<6758>も軟調。東京海上ホールディングス<8766>が値を下げ、日野自動車<7205>は急落した。ポールトゥウィンホールディングス<3657>も大幅安。三井E&S<7003>、GMOインターネット<4784>なども水準を切り下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、リクルート <6098>、TDK <6762>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約203円。うち114円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はコナミG <9766>、任天堂 <7974>、ファストリ <9983>、ソニーG <6758>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約64円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)金属製品、(3)サービス業、(4)化学、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)倉庫・運輸、(3)建設業、(4)機械、(5)銀行業。

■個別材料株

△物語コーポ <3097> [東証P]
 5月既存店売上高が12カ月連続前年上回る。
△ダイナマップ <336A> [東証G]
 テレ東「モーサテ」で取り上げられ関心が向かう。
△山岡家 <3399> [東証S]
 5月既存店売上高が38ヵ月連続前年上回る。
△SUMCO <3436> [東証P]
 インテル<INTC>急騰受けシリコンウエハー需要回復への連想。
△クリングル <4884> [東証G]
 脊髄損傷患者向けHGFでFDAが希少疾病用医薬品に指定。
△モンラボ <5255> [東証G]
 米ストライプのパートナー認定資格を取得。
△コスモス <6772> [東証S]
 Bourns社が8075円でTOB実施。
△ポート <7047> [東証G]
 20万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△エイシアンS <8946> [東証S]
 業績上方修正や高い中計目標を材料視。
△トライト <9164> [東証G]
 米カーライルによるTOB価格にサヤ寄せ。

▼ユークス <4334> [東証S]
 2~4月期最終減益。
▼日野自 <7205> [東証P]
 三菱ふそうとの経営統合で最終合意も希薄化懸念が先行。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)SUMCO <3436>、(2)メディアドゥ <3678>、(3)日本マイクロ <6871>、(4)トリケミカル <4369>、(5)日本コンセプ <9386>、(6)芝浦 <6590>、(7)アステリア <3853>、(8)TOWA <6315>、(9)大真空 <6962>、(10)物語コーポ <3097>。
 値下がり率上位10傑は(1)日野自 <7205>、(2)ポールHD <3657>、(3)IHI <7013>、(4)川重 <7012>、(5)グロバルLM <3486>、(6)三井E&S <7003>、(7)GMOインタ <4784>、(8)三菱重 <7011>、(9)レオパレス <8848>、(10)柿安本店 <2294>。

【大引け】

 日経平均は前日比209.68円(0.55%)高の3万8421.19円。TOPIXは前日比2.48(0.09%)高の2788.72。出来高は概算で16億1983万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1139、値下がり銘柄数は426となった。東証グロース250指数は764.61ポイント(4.47ポイント高)。

[2025年6月11日]


株探ニュース


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