話題株ピックアップ【夕刊】(1):gumi、エニーカラー、邦チタ


■gumi <3903>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 gumi<3903>はストップ高。11日取引終了後、25年4月期連結決算を発表。売上高は89億4200万円(前の期比25.9%減)、最終損益は20億6300万円の黒字(前の期59億3400万円の赤字)だった。黒字転換を好感した買いが膨らんだ。主力の「モバイルオンラインゲーム事業」で、不採算タイトルの早期撤退や一部タイトルの他社への運営移管などを行った影響で減収に。一方、同事業の開発・運用体制の見直しに伴うコスト適正化が奏功し、損益面は改善した。「ブロックチェーン等事業」の好調も全体業績に貢献した。なお、続く26年4月期の業績予想は非開示、配当予想も未定(前期無配)とした。あわせて、SBIホールディングス<8473>と共同で上場暗号資産の運用ファンドを組成すると発表した。ファンド規模は数十億円程度になる予定。両社が持つブロックチェーンや金融のノウハウを活用することで先進性の高い金融サービスとして高いパフォーマンスを実現するとともに、新たな金融市場の創造を目指すという。

■ANYCOLOR <5032>  4,795円  +700 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ANYCOLOR<5032>が4連騰、年初来高値を更新した。11日の取引終了後に発表した26年4月期の単独業績予想で、売上高490億円~510億円(前期比14.3%増~18.9%増)、営業利益190億円~200億円(同16.7%増~22.9%増)を見込み、年間配当予想を前期比5円増の70円としたことが好感された。「にじさんじ」全体での盛り上がりを生み出す施策、Vチューバーユニット単位での活動の更なる強化、さまざまな特色あるVチューバーの新規デビューなどを通して、ファンコミュニティーの持続的な拡大を目指す。なお、「にじさんじ」全体の盛り上がり、デビュー数年程度の比較的活動年数の浅いVチューバーの成長度合い、新規デビューの動向などを考慮してレンジ予想とした。同時に発表した25年4月期決算は、売上高428億7600万円(前の期比34.0%増)、営業利益162億7900万円(同31.7%増)だった。

■東邦チタニウム <5727>  1,298円  +178 円 (+15.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 東邦チタニウム<5727>は急伸。米ブルームバーグ通信がきょう12日に公開したインタビュー記事で、JX金属<5016>の林陽一社長が子会社の邦チタとの資本関係を見直す必要性を認識していることを明らかにした。これを受け、親子上場解消の思惑が高まっているようだ。

■リミックスポイント <3825>  639円  +84 円 (+15.1%) 一時ストップ高   本日終値
 リミックスポイント<3825>は後場急伸。この日正午ごろ、社長交代の人事を発表した。新たな代表取締役社長CEOに、暗号資産交換業ビットポイントジャパンの社長などを務める田代卓氏が就く。現職の高橋由彦氏は代表取締役CFOとなる予定。ビットコインを中心とした暗号資産を含むWeb3.0の分野により注力するため、新たな経営体制に移行するという。これが手掛かりとなった。6月開催予定の定時株主総会と、その後の取締役会を経て正式決定する見通し。ビットポイントジャパンはかつてリミックスグループで運営していたが、現在はSBIグループに属している。

■三菱重工業 <7011>  3,436円  +160 円 (+4.9%)  本日終値
 三菱重工業<7011>がジリ高歩調を続け売買代金トップ。日本製鋼所<5631>が年初来高値を更新した。米CBSテレビが11日、イスラエルがイランに対する軍事作戦を始める準備を整えたと報じた。米国はイランがイラクの米軍施設に対して報復攻撃に踏み切る可能性があると分析しているという。これに先立ち、ロイター通信は米国が在イラク大使館職員の一部退避を準備していると伝えている。中東情勢の緊迫化と地政学リスクの高まりを受け、防衛関連株を物色する姿勢が強まっている。川崎重工業<7012>やIHI<7013>、東京計器<7721>も上昇している。

■フィックスターズ <3687>  2,229円  +88 円 (+4.1%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>、テラスカイ<3915>、エヌエフホールディングス<6864>、HPCシステムズ<6597>、SCSK<9719>など量子コンピューター関連に位置付けられる銘柄群に投資資金が集結している。ここエヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファンCEOが量子コンピューターとスーパーコンピューターの連携運用に向けた研究開発に意欲をみせるなど、量子コンピューティング分野の実用化に向けた新たな思惑が浮上している。そうしたなか、前日の米国株市場では、量子コンピューターの開発を手掛けるクオンタム・コンピューティング<QUBT>が25%高と急騰を演じ、マーケットの注目を浴びた。これを受け、東京市場でも関連銘柄の株価を改めて刺激する格好となった。

■NJS <2325>  5,970円  +220 円 (+3.8%)  本日終値
 NJS<2325>が反発。この日、京都市上下水道局などと共同で、AIを活用した下水道管劣化判定の効率化を目的とするシステム開発に向けた共同研究を開始したと発表しており、好材料視された。京都市上下水道局では、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)及びRist(京都市下京区)と、高画質管口カメラ画像を用いた下水道管の劣化判定を効率化するAIモデルを共同研究しており、このAIモデルとAPI連携したGIS(地理情報システム)をNJSが構築し、「AIを活用した下水道管路劣化判定の効率化に関する共同研究」を進める。27年3月までの2年間で、維持管理業務の点検調査業務支援、人材育成に寄与するシステム開発に向けた共同研究に取り組むほか、実用化に向けた実証実験もあわせて行うとしている。

■ラクス <3923>  2,373円  +51 円 (+2.2%)  本日終値
 ラクス<3923>が4日続伸。この日、みずほ銀行(東京都千代田区)とビジネスマッチング契約を締結し、みずほ銀行とみずほリサーチ&テクノロジーズ(東京都千代田区)が取り組む法人顧客向けDX支援「みずほデジタルコネクト」を通して、国内企業のDX促進に向けた支援を強化すると発表。これを好感した買いが入った。メガバンクで唯一全ての都道府県に拠点を持つみずほ銀行と提携することで、今までラクスが提供できていなかった顧客企業へサービスを届けられるようになるとしている。

■SGホールディングス <9143>  1,615.5円  +27.5 円 (+1.7%)  本日終値
 SGホールディングス<9143>が堅調推移。読売新聞オンラインは12日、「運転手への点呼が不適切だった問題に対する国土交通省の処分を想定し、日本郵便が、一部の集荷業務での協力を佐川急便や西濃運輸など複数の物流企業に打診していることが分かった」と報じた。報道を受けた買いが入ったようだ。記事によると、SGHD傘下の佐川急便やセイノーHD傘下の西濃運輸、6月にも子会社化するトナミホールディングス<9070>傘下のトナミ運輸は、大口顧客への集荷業務の協力依頼について、いずれも受ける方向で調整しているという。

■博報堂DY <2433>  1,154円  +16 円 (+1.4%)  本日終値
 博報堂DYホールディングス<2433>が5日続伸。この日、発話データ活用プラットフォーム「ELI(エリ)」が、「IT導入補助金2025」の対象ツールに採択されたと発表しており、好材料視された。「IT導入補助金」は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDXなどに向けたITツールの導入を支援する制度。今回、対象ツールに認定されたことで、導入する中小企業・小規模事業者は導入費用の一部(5万円以上150万円未満)の補助金を申請することができるため、利用層の拡大が期待されている。

株探ニュース


本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。

本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。