【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、円高進行で利益確定売りが優勢 (6月12日)



日経平均株価
始値  38324.93
高値  38407.57
安値  38102.05
大引け 38173.09(前日比 -248.10 、 -0.65% )

売買高  15億2724万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7650億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶり反落、米ハイテク株安と円高を嫌気
 2.朝方から先物主導で下落、トランプ関税への警戒感再燃
 3.1ドル=143円台に円高が進み、利益確定売りの引き金に
 4.メジャーSQ算出控えるも、仕掛け的な売りは観測されず
 5.値下がり銘柄数は6割にとどまる、売買代金は4兆円割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比1ドル安と小幅に反落した。米CPIの伸び率が市場予想を下回ったことを好感もハイテク株の一角に利益確定売りが出た。

 東京市場では、利益確定売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は反落した。外国為替市場でドル安・円高が進んだことで買いが手控えられた。

 12日の東京市場は、終日リスクオフの流れとなった。朝方から先物主導で下値を探ったが、後場はやや持ち直す動きとなった。前日の米国株市場ではNYダウはほぼ横ばいで引けたが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が4日ぶりに反落し、外国為替市場で1ドル=143円台まで円高が進んだことで東京市場でも目先利益確定の動きを誘発した。米中貿易協議については大きな進展がみられなかったほか、トランプ米大統領が各国との関税引き下げ交渉の延長に否定的な姿勢を示していることが伝わり、投資家のセンチメントを冷やした。明日のメジャーSQ算出を前にした仕掛け的なインデックス売買も鳴りを潜め、後場は比較的狭いゾーンでの値動きに終始。プライム市場の値下がり銘柄数は1000を下回り、全体の60%を占めるにとどまっている。売買代金は3兆7000億円台と3日ぶりに4兆円台を下回った。

 個別では、ディスコ<6146>が軟調、アドバンテスト<6857>も冴えない。サンリオ<8136>が売られ、リクルートホールディングス<6098>も安い。ファーストリテイリング<9983>、日立製作所<6501>なども値を下げた。ベイカレント<6532>が大幅安、キオクシアホールディングス<285A>、SUMCO<3436>などの下落も目立った。マネジメントソリューションズ<7033>が安く、松屋<8237>も下値を探る展開に。

 半面、売買代金首位となった三菱重工業<7011>が上値を指向、IHI<7013>や川崎重工業<7012>など防衛関連が買いを集めた。また、東京エレクトロン<8035>がしっかり、ソシオネクスト<6526>も頑強な値動き。ANYCOLOR<5032>がストップ高を演じ、住友ファーマ<4506>が値幅制限いっぱいに買われた。このほかgumi<3903>、プロレド・パートナーズ<7034>などもストップ高。東邦チタニウム<5727>なども商いを伴い値を飛ばした。セック<3741>も大きく水準を切り上げている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、KDDI <9433>、コナミG <9766>、ニトリHD <9843>、三菱重 <7011>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、TDK <6762>、信越化 <4063>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約179円。うち100円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)石油・石炭、(2)鉱業、(3)機械、(4)銀行業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)小売業、(3)空運業、(4)鉄鋼、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△ドーン <2303> [東証S]
 防災分野におけるドローン関連の先駆銘柄で物色人気。
△サイバーリン <3683> [東証S]
 自社株取得を好感。
△セック <3741> [東証P]
 量子コンピューティング分野のキーカンパニーとして切り返し急。
△ジーダット <3841> [東証S]
 フォトマスクの静電破壊のリスク検証を世界で初めて実現。
△gumi <3903> [東証P]
 前期の最終黒字転換を好感。
△住友ファーマ <4506> [東証P]
 大和証券が投資判断を「3→2」へ格上げ。
△エニーカラー <5032> [東証P]
 26年4月期営業利益は2ケタ増益を予想。
△アライドアキ <6081> [東証G]
 伴走型AIワークフロー最適化サービスをアジア全域で提供開始。
△三菱重 <7011> [東証P]
 中東情勢の緊迫化で買われる。
△プロレド <7034> [東証P]
 25年10月期営業利益予想を上方修正。

▼ギグワークス <2375> [東証S]
 25年10月期は一転経常赤字の見通し。
▼リッジアイ <5572> [東証G]
 25年7月期利益予想を上方修正も材料出尽くし感。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)gumi <3903>、(2)エニーカラー <5032>、(3)住友ファーマ <4506>、(4)プロレド <7034>、(5)邦チタ <5727>、(6)セック <3741>、(7)サイボウズ <4776>、(8)東邦鉛 <5707>、(9)大同メ <7245>、(10)東京計器 <7721>。
 値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)ベイカレント <6532>、(3)キオクシア <285A>、(4)MSOL <7033>、(5)松屋 <8237>、(6)SUMCO <3436>、(7)サンケン <6707>、(8)リクルート <6098>、(9)シーイーシー <9692>、(10)トリケミカル <4369>。

【大引け】

 日経平均は前日比248.10円(0.65%)安の3万8173.09円。TOPIXは前日比5.75(0.21%)安の2782.97。出来高は概算で15億2724万株。東証プライムの値上がり銘柄数は564、値下がり銘柄数は986となった。東証グロース250指数は763.72ポイント(0.89ポイント安)。

[2025年6月12日]


株探ニュース


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