【↓】日経平均 大引け| 続落、円高や地政学リスクで売り優勢 (6月13日)



日経平均株価
始値  38130.25
高値  38141.59
安値  37540.20
大引け 37834.25(前日比 -338.84 、 -0.89% )

売買高  20億7968万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆1899億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は338円安と続落、一時3万7500円台に下落
 2.イスラエル軍がイランの核施設を攻撃しリスク回避の売り膨らむ
 3.円高も警戒され半導体関連などハイテク株中心に売り優勢の展開
 4.米政権の自動車関税引き上げ示唆でトヨタやSUBARUなど安い
 5.原油価格の上昇を受けINPEXや石油資源など石油関連株が高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比101ドル高と反発した。米長期金利の低下を受け、ハイテク株や半導体株の一角で買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は続落。イスラエル軍がイランの核関連施設などを攻撃したことを受け、緊張感が高まるなか地政学リスクを意識した売りが膨らんだ。

 13日の東京市場は、円高の進行に加え、米国の関税政策の不透明感から売り先行でスタートしたが、午前9時過ぎに「イスラエル軍がイランで攻撃を実施した」との報道が流れるとリスク回避姿勢が強まり一気に売りが膨らんだ。日経平均は午前10時過ぎには一時600円を超す下落となった。為替相場は一時1ドル=142円台後半に円高が進行。半導体関連などハイテク株が売られた。また、トランプ米大統領が自動車関税を引き上げる可能性を示唆したことが警戒され自動車株も売られた。ただ、3万7500円近辺まで下落した水準には値頃感からの買いが流入。週末要因に加え、今晩の欧米市場の反応を確かめたいとの見方が強まり、後場にかけて下げ渋った。防衛関連株が買われ、原油価格の上昇を受け石油関連株は値を上げた。なお、日経平均先物と株価指数オプションの6月限の特別清算指数(SQ)値は3万8172円67銭だったとみられている。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が安く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>が下落。ソニーグループ<6758>や信越化学工業<4063>が売られ、ファーストリテイリング<9983>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、サンリオ<8136>が値を下げた。

 半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が高く、フジクラ<5803>やアドバンテスト<6857>は上昇。INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が値を上げ、日本郵船<9101>や商船三井<9104>がしっかり。任天堂<7974>やイオン<8267>が堅調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、バンナムHD <7832>、コナミG <9766>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約151円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、リクルート <6098>、TDK <6762>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約253円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油・石炭、(3)電気・ガス、(4)海運業、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)医薬品、(3)ゴム製品、(4)電気機器、(5)精密機器。

■個別材料株

△タイミー <215A> [東証G]
 登録ワーカー数大幅増加で4月中間期最終利益2.7倍。
△ハートシード <219A> [東証G]
 11~4月期黒字浮上を好感。
△アールプラン <2983> [東証G]
 26年1月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△ビジョナル <4194> [東証P]
 ビズリーチ好調で今期業績予想を上方修正。
△エレメンツ <5246> [東証G]
 PayPay証券へ本人確認サービス提供。
△鎌倉新書 <6184> [東証P]
 官民協働事業が伸び2~4月期増収増益。
△石川製 <6208> [東証S]
 イスラエルのイラン攻撃報道を受け防衛関連の中小型株に物色の動き。
△マックハウス <7603> [東証S]
 暗号資産への投資発表で関心が向かう。
△3DM <7777> [東証G]
 止血材製品の販売伸長で26年4月期は営業黒字浮上へ。
△明豊エンタ <8927> [東証S]
 株主優待制度導入と配当予想の増額修正を好感。

▼GAテクノ <3491> [東証G]
 25年10月期最終利益予想を上方修正も材料出尽くし感。
▼ラクスル <4384> [東証P]
 25年7月期経常利益予想引き上げも材料出尽くし。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ビジョナル <4194>、(2)gumi <3903>、(3)ネクソン <3659>、(4)鎌倉新書 <6184>、(5)イオンモール <8905>、(6)バンナムHD <7832>、(7)JMHD <3539>、(8)滋賀銀 <8366>、(9)大和冷 <6459>、(10)富士石油 <5017>。
 値下がり率上位10傑は(1)マクビープラ <7095>、(2)WSCOPE <6619>、(3)ラクーンHD <3031>、(4)トーホー <8142>、(5)エニグモ <3665>、(6)ラクスル <4384>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)シンクロ <3963>、(9)ホシザキ <6465>、(10)巴工業 <6309>。

【大引け】

 日経平均は前日比338.84円(0.89%)安の3万7834.25円。TOPIXは前日比26.50(0.95%)安の2756.47。出来高は概算で20億7968万株。東証プライムの値上がり銘柄数は291、値下がり銘柄数は1303となった。東証グロース250指数は752.52ポイント(11.20ポイント安)。

[2025年6月13日]


株探ニュース


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