【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 夢を描けるライジングストック株に乗る!



「夢を描けるライジングストック株に乗る!」

●夢・ビジョンなき政治を懸念

 この原稿が読者の目に触れる頃には、参院選挙の投票を終えておられる人もいることだろう。私は20日夕方に行く予定だが、正直どの政党、どの候補者に投票すべきか、この原稿を書いている時点では迷っている。マスコミの予想では「与党苦戦、野党躍進」と報じられており、確かに双方の選挙広報を読むと、野党の公約にはインパクトがあり、心惹かれる政策も多い。

 しかし、どの党の公約にも欠けているものがある。もちろん、私から見てのことなのだが、それはどの党も「夢」を語ってくれていないといことだ。増税凍結や給付金、賃上げといった“現実的な施策”ばかりになっている。もちろん、それらも大事だ。しかし、株式投資では、常に未来の「夢」=「明るさ」に資金を投じることが求められる。そのため、つい投資する観点からは「夢」を探してしまうのだが、それが見当たらない……。なんとも残念であり、国家としての未来像や希望を感じさせる構想に乏しいのが実際だ。改めて述べるまでもなく、「夢なき政治」は長期的に国民の活力を奪い、「ビジョンなき政治」は企業の投資意欲を削ぎ、市場のダイナミズムを奪いかねないのだ。

●投資家に求められる視点とは

 こうなると、私たち投資家に求められるのは、もう一つの「目」になるのではないか。政治の動向を越えて、世界の潮流や技術革新の流れに目を向け、未来を明るいものにすべく、「国境を越える成長」を果たすであろう企業に投資する。これになる。たとえば 半導体、AI(人工知能)、脱炭素、医療などのテーマは、どんな政権であろうともその進化は止まらない。選挙後の日本に過剰な期待を抱くのではなく、自ら未来を読み、そこに乗る。これこそが、投資家としての「夢」の描き方なのじゃないか。こんな思いから、ライジングストック=上昇銘柄探しに気合いを入れて取り組みたい。

 そこで、まずはユー・エス・エス <4732> [東証P]だ。中古車 オークション運営で圧倒的な強さを持つ企業。いまはあらゆる分野で中古品の販売が好調だが、自動車も例外ではない。オークションの開催が相次いでいる上に、同社自体も中古車買い取り店「ラビット」を運営しており、こちらも収益は堅調だ。しかも、株主還元にも積極的。26年3月期から28年3月期までの3カ年で総還元性向100%以上を目指しているほど。これは投資家の期待に沿うものであり、株価も当然期待が持てる。

 画期的な新製品を開発したTOTO <5332> [東証P]も魅力的だ。便の硬さや量を計測できる家庭向けの便器を8月に発売するとのこと。便器内のスキャナーで便を計測し、専用のスマートフォンアプリで日々の便の状態を管理できるという。正直、スキャンされた便情報はあまり見たいとは思わないが、健康状態が分かるのだから、ウォシュレットを買い換える場合はスキャナー付きにしたい。病院、介護施設などは早速購入するのではないか。

 国内不動産企業の中にも魅力的な銘柄がある。ロードスターキャピタル <3482> [東証P]だ。オフィスを取得し、リニューアルして売却するビジネスモデルで成長を続けており、ホテル事業も好調なので株も……となる。

 オーソドックスな銘柄の中からも選んでおくと、建設機械世界2位のコマツ <6301> [東証P]がある。トランプ関税により収益が落ちるだろうとの見方が多く、株価は一時低迷していたが、いまは完全に立ち直りつつある。米国経済の失速懸念が薄らぎつつあることを考えると、株は続伸の確率が高いと見てよい。

 半導体関連株では、オルガノ <6368> [東証P]になる。半導体業界に好材料が出現した。トランプ政権はエヌビディア<NVDA>とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>の中国向け半導体製品の対中輸出を容認する方針を表明した。中国側がレアアースの対米輸出を止めるという挙に出たことでやむを得ずの容認とはいえ、理由はともかく半導体関連株には支援材料となる。

2025年7月18日 記

株探ニュース


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