話題株ピックアップ【夕刊】(3):AKIBA、ブルーイノベ、勤次郎


■AKIBA <6840>  365円  +80 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値
 AKIBAホールディングス<6840>が異彩高。メモリー製品の販売を主力とし、米エヌビディア<NVDA>の製品取り扱いでも実績があり、人気素地を内包している。全体相場の上値が重いなかで低位材料株の物色人気が再燃しており、同社株もその流れに乗っている。今週23日に同社のグループ会社がローム<6963>とエッジコンピューティング向けAIソリューション分野での協業を目的にパートナー契約を締結(締結日は6月1日)したと発表、これを手掛かり材料に23日に株価を急動意させる場面があった。結局この日は長い上ヒゲをつける形で値を消したが、火種が残っており波状的な買い攻勢が観測される状況となっている。

■ブルーイノベーション <5597>  2,230円  +335 円 (+17.7%)  本日終値
 ブルーイノベーション<5597>が大幅に3日続伸。同社は24日取引終了後、奈良市で屋内点検用球体ドローン「ELIOS 3」を活用した下水道管渠内(きょない)調査を実施したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。この調査は、奈良県内で初めて「ELIOS 3」を用いて実施された下水道点検事例で、販売パートナーのトライアブル(奈良県五條市)及び施工会社の森岡組(同)との連携によるもの。今回の取り組みは、今年1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、国土交通省が全国の自治体に対して要請した下水道施設の緊急調査を背景とするものだという。

■メディシノバ・インク <4875>  199円  +19 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値
 メディシノバ・インク<4875>が一時ストップ高。同社は米国時間24日、主力開発化合物である「MN-166(イブジラスト)」と「MN-001(タイペルカスト)」の臨床試験の進捗状況を公表。これを材料視した買いが入り株高に弾みをつけた。現在進行中のALS(筋萎縮性側索硬化症)を対象としたイブジラストの第2相・第3相臨床試験については患者登録が進行し、「登録の完了までに必要な患者割当数が残り一桁まで進捗した」という。また、2型糖尿病による高中性脂肪血症、脂肪性肝疾患を対象とするタイペルカストの第2相臨床試験も患者登録が進行し、残り2例の患者割り当てにより登録が完了する予定だとしている。

■勤次郎 <4013>  973円  +87 円 (+9.8%)  本日終値
 勤次郎<4013>は大幅高。この日午後1時過ぎ、25年12月期連結業績予想について売上高を51億円から52億5000万円(前期比20.0%増)へ、営業利益を11億2800万円から13億円(同78.3%増)へ上方修正すると発表した。クラウド事業でクラウドライセンス数の獲得が計画を上回り、オンプレミス事業でも予想を上回る引き合いが続いているため。これを好感した買いを呼び込んだ。

■FCE <9564>  819円  +49 円 (+6.4%)  本日終値
 FCE<9564>が急伸。24日の取引終了後、ジーニー<6562>及びその子会社であるJAPAN AIと資本・業務提携し、AIエージェント事業に参入すると発表したことが好感された。8月8日を払込期日としてFCEがジーニー株式6万5000株を9990万円で取得することに加えて、7月31日を払込期日としてJAPAN AIの優先株9900万円分を取得する。FCEが展開するDX推進事業・教育研修事業と、ジーニーのマーケティングSaaS事業との連携を図り、両社の既存顧客基盤やソリューションの相互紹介・活用を通じて将来的な販売面での協業を目指すほか、JAPAN AIのプロダクトである「JAPAN AI AGENT」のOEM提供を受けることで、実証導入や既存顧客などへの展開を通じてAIエージェント領域における新たな事業基盤の確立を目指すとしている。

■三晃金属工業 <1972>  7,280円  +420 円 (+6.1%)  本日終値
 三晃金属工業<1972>が後場終盤に急伸した。25日午後3時、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。売上高は91億1700万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は2億5300万円(前年同期は100万円)、最終利益は2億2200万円(同600万円)となった。大幅な増益となったことに反応した買いが入り、株価は7000円の大台に乗せて1996年以来の高値圏に浮上した。工事が順調に進捗し、建材事業が増収となったほか、受注単価の改善も奏功した。受注高は前年同期比17.9%増の97億300万円で、繰越受注高は同8.3%増の361億7200万円と過去最高を更新。国内大型新築・改修工事物件の受注が寄与した。

■モバイルファクトリー <3912>  986円  +50 円 (+5.3%)  本日終値
 モバイルファクトリー<3912>がプラス圏に急浮上。午後1時ごろに発表した6月中間期連結決算で、売上高16億5600万円(前年同期比2.6%増)、営業利益5億4700万円(同12.4%増)、純利益3億8500万円(同17.4%増)と2ケタ増益となったことが好感された。モバイルゲーム事業の主力サービスである「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」でバトルイベントが好調。新規商材アクセサリーガチャの販売開始や、ライフログ機能強化の一環として「写真の記録機能」を実装したことも寄与した。25年12月期通期業績予想は、売上高34億7000万円(前期比4.6%増)、営業利益10億2000万円(同3.6%減)、純利益7億500万円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■櫻島埠頭 <9353>  1,691円  +74 円 (+4.6%)  本日終値
 櫻島埠頭<9353>が大幅高。午後3時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高10億3700万円(前年同期比12.2%増)、営業利益9200万円(同3.7倍)と大幅増益となったことが好感された。ばら貨物事業で、各倉庫が安定して稼働したことに加え、荷役業務で石炭やイルメナイトの取扱数量が増加したことが寄与。また、液体貨物事業でタンクの稼働率が堅調に推移したことも貢献した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高41億円(前期比5.5%減)、営業利益2億円(同1.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■ミナトホールディングス <6862>  805円  +33 円 (+4.3%)  本日終値
 ミナトホールディングス<6862>が5日続伸。ここ値刻みこそ小幅ながら上値追い態勢を示し底入れの動きを見せていたが、きょうは大陽線を示現するなど上げ足が加速している。産業機器向けメモリーモジュールを主力とし、デジタルデバイス事業以外にシステム構築やエンジニア派遣などのソリューションなどでも実績が高い。好採算のROM書き込みサービスは、自社ブランドのデバイスプログラマーで同事業を展開するのは国内では同社のみで優位性を発揮し、需要開拓が進んでいる。異業種の買収などM&A戦略にも長じ、業容拡大への期待は強く、26年3月期は営業利益段階で2ケタ伸長が予想され回復色を強める見通し。

■アルファクス <3814>  256円  -80 円 (-23.8%) ストップ安   本日終値
 アルファクス・フード・システム<3814>はストップ安。東京証券取引所は24日付でアルファクス株を監理銘柄(確認中)に指定すると発表した。25年9月期半期報告書を法定提出期限の24日までに提出できない見込みとなったため。8月5日までに提出しなかった場合、上場廃止となる。同社を巡っては、今年5月に売り上げ計上を巡る問題について特別調査委員会を設置すると発表し、これに伴い半期報告書の提出を延期していた。会社側は調査委から調査報告書を受領した後、可能な限り早い時点での半期報告書の提出を目指す構えだ。

■イクヨ <7273>  729円  -150 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 イクヨ<7273>はストップ安。24日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1871億1100万円から282億800万円(前期比59.0%増)へ、営業利益を12億6700万円から4億5300万円(前期3900万円)へ下方修正すると発表した。予定していた貴金属買い取り・販売のアプレ(東京都台東区)の子会社化を取りやめるため。M&Aの中止を嫌気した売りが膨らんだ。アプレの株式を保有するファンドとの間で当該株式の譲渡に関する契約を締結していたものの、同ファンドから「違約金10億円の支払いを条件に契約を解除したい」との申し出があったという。違約金を特別利益に計上することに伴い、純利益については38億9700万円から43億7700万円(前期4400万円)へ上方修正した。

●ストップ高銘柄
 FLネット <9241>  1,965円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 FRONTEO <2158>  894円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316>  645円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 イメージ情報開発 <3803>  1,014円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 イクヨ <7273>  729円  -150 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース


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