富田隆弥の【CHART CLUB】 上放れて一気に「夏相場」



「上放れて一気に『夏相場』」

◆日経平均株価は6月30日高値の4万0852円から3週間もみ合い、RCI(順位相関指数)の短期線が底打ち信号を灯すなど、チャートはいつ動き出してもおかしくない状況にきていた。そして、7月23日の寄り付き前に「日米相互関税15%で合意」が伝わると、日経平均株価は一気に4万1000円台に急騰し、24日には一時4万2065円の高値をつけた。

◆需給面では、裁定買い残が18日時点で1兆2466億円と5週連続で減少。約8カ月ぶりの水準に整理が進み、先物取引に伴う現物株買いが入りやすい状況になっていた。今週のファーストリテイリング <9983> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]、リクルートホールディングス <6098> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]など値がさ株が日経平均株価の上昇に寄与した動きからは、裁定買いが再開したことが推測される。

◆日経平均株価が昨年7月につけた史上最高値の4万2426円を捉えるのも時間の問題になってきた。裁定買い残の上積み余地は2兆円台まであり、それを踏まえると日経平均株価はさらなる上値を目指してもおかしくない。

◆とはいえ、来週は重要イベントが集中しており、一服を挟むことも想定しておく。米連邦公開市場委員会(FOMC、29~30日)と日銀金融政策決定会合(30~31日)、自民党の両院議員懇談会(28日)、臨時国会召集(8月1日)、そして4-6月期の決算発表が本格化する。8月になるとお盆も近づく。日本株に本格的な夏が到来したが、相場も熱中症同様、熱気にあてられることなく注意していきたい。

(7月24日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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