本日注目すべき【好決算】銘柄 網屋、OLC、富士通 (30日引け後 発表分)



 7月30日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 網屋 <4258> [東証G]  ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の5.9億円→7.7億円に30.3%上方修正。増益率が9.2%増→42.3%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。利益率の低いネットワークインテグレーションの売上高が減少する一方、「ALog」「Network All Cloud」などサブスクリプションモデルの高収益事業が好調に推移したことが上振れの要因。

 日本M&A <2127> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は64%増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比63.8%増の25.3億円に拡大して着地。商談開始時の案件分析ミーティングの徹底などが奏功し、M&Aの成約件数が増加するとともに単価も上昇したことが寄与。コスト最適化を継続的に推進したことも大幅増益に貢献した。

 AGS <3648> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の5.1億円に急拡大して着地。ソフトウエア開発部門で法人や自治体向け案件が大きく伸びたほか、情報処理サービス部門では金融機関向け運用業務やデータセンター、クラウドサービス案件の受注が増加した。

 ゼオン <4205> [東証P]  ★上期経常を38%上方修正、通期も増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の130億円→180億円に38.5%上方修正。高機能材料事業で大型テレビ向け光学フィルムの需要が堅調なことに加え、想定為替レートより円安で推移したことも上振れの要因となる。
  併せて、通期の同利益を従来予想の280億円→300億円に7.1%上方修正。減益率が15.3%減→9.2%減に縮小する見通しとなった。

 OLC <4661> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比15.2%増の392億円に伸びて着地。テーマパーク事業でアトラクション・ショー収入やグッズ販売の好調によって来演者一人当たり売上高が増加したほか、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルの通期稼働によってホテル収入も大きく伸びた。

 日電硝 <5214> [東証P]  ★今期経常を14%上方修正
 ◆25年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比38.2%増の142億円に拡大し、従来予想の110億円を上回って着地。電子デバイス事業で半導体やデータセンター向け製品を中心に需要が好調だったことが寄与。ディスプレイ事業における値上げや生産性改善の進展も大幅増益につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の210億円→240億円に14.3%上方修正。増益率が69.1%増→93.3%増に拡大する見通しとなった。

 カナレ電気 <5819> [東証S]  ★上期経常は一転30%増益で上振れ着地
 ◆25年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比29.8%増の9.3億円に伸び、従来の13.8%減益予想から一転して増益で着地。NHK新放送センター建替工事案件の継続などで国内事業が堅調に推移したことが上振れの要因。販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。
  通期計画の14.8億円に対する進捗率は63.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 富士通 <6702> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は10倍増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比10倍の1717億円に急拡大して着地。主力のサービスソリューション事業でDX、モダナイゼーション(システムの最新化)案件が伸びたうえ、採算性改善も進んだことが寄与。新光電気工業の株式売却に伴う売却益を計上したことも利益を大きく押し上げた。

 南海電 <9044> [東証P]  ★今期経常14%上方修正で配当を増額、自社株買いも発表
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の296億円→336億円に13.5%上方修正。減益率が16.8%減→5.5%減に縮小する見通しとなった。鉄道事業やバス事業などでインバウンド需要の拡大や大阪・関西万博の効果が想定以上にプラスに働くほか、不動産業での取得物件の収益寄与や物件売却益の上振れを織り込んだ。燃料費が想定を下回ることも上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の5.29%にあたる600万株または120億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 カプコン <9697> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は70%増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比69.7%増の228億円に拡大して着地。主力のデジタルコンテンツ事業で「バイオハザード ヴィレッジ」「バイオハザード RE:4」「デビル メイクライ5」などリピートタイトルを中心に販売本数が伸びた。6月にニンテンドースイッチ2へ移植発売した「ストリートファイター6」も好調だった。また、アミューズメント施設事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。

株探ニュース


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