話題株ピックアップ【夕刊】(3):フライングG、インテM、デジプラ


■フライングガーデン <3317>  3,015円  +389 円 (+14.8%) 一時ストップ高   本日終値
 フライングガーデン<3317>が急反発。18日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したほか、株式分割に伴い26年3月期の期末一括配当予想を30円から16円に変更したことが好感された。配当予想は株式分割前換算では32円となり、実質増額修正となる。

■インテM <7072>  1,259円  +134 円 (+11.9%)  本日終値
 インティメート・マージャー<7072>が大幅反発。この日、LLM(大規模言語モデル)を活用したマーケティング施策の効果を可視化する新サービス「LLMO User Research(エルモ ユーザーリサーチ)」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。近年、企業は自社の情報がLLMに適切に引用・参照されることを目的にGEO(生成AIエンジン最適化)やAIO(AI最適化)といったLLM最適化(LLMO)への取り組みを強化しているが、従来の指標では施策の貢献度を把握しにくいという課題があったことから、同サービスを開発した。LLM利用者に特化したセグメントに対してアンケート調査を実施し、LLMO施策のブランドリフト効果(認知度、好意度、購入意向など)を可視化するパッケージサービスで、サービスを活用することで、これまで可視化が難しかったLLMO施策の成果を「認知度の向上」や「購入・利用意向の醸成」など、ビジネスに直結するKPI(重要業績評価指標)で評価できるようになるとしている。

■デジタルプラス <3691>  1,825円  +192 円 (+11.8%)  本日終値
 デジタルプラス<3691>が後場急上昇した。正午ごろ、子会社デジタルフィンテックが運営する「デジタルウォレット」を、資金移動業に対応した新たな「デジタルウォレット」として正式に提供を開始したと発表しており、好材料視された。資金移動業取得に伴う今回のリリースにより、報酬などの役務提供や中古品買い取り金など対価性のあるものを、地方銀行を含む全銀行やPayPayマネーライト、Amazonギフトカードなどのキャッシュレスから選んでリアルタイム受け取りができるようになる。同社では正式リリースに伴い同サービスの営業活動を本格化させ、幅広い分野への導入を推進するとしている。

■近畿車輛 <7122>  2,417円  +209 円 (+9.5%)  本日終値
 近畿車輛<7122>は大幅高で年初来高値を更新。18日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資顧問業の米レンジリー・キャピタルが保有する近畿車株の割合が5.05%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は8月8日。

■冨士ダイス <6167>  890円  +74 円 (+9.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 冨士ダイス<6167>が続急伸で約半年ぶりに年初来高値更新。超硬合金を使った耐摩耗工具や金型の製造を手掛けるが、高度な技術力を武器に国内トップシェアを誇るニッチトップ企業として存在感を示している。この超硬合金製金型がAIデータセンターなどで使われる光デバイス向けで旺盛な需要が発生しており、同社もそのニーズを取り込む方向に舵を切っている。26年3月期営業利益は前期比23%増の6億円を見込むが、トップラインの拡大を背景に27年3月期以降も2ケタの利益成長が視野。株主還元に厚く4.7%前後の高配当利回りに加え、自社株買いに積極的な姿勢をみせていることも株高を後押ししているもよう。テクニカル的には、中長期トレンドでみて850円どころのもみ合い上限を抜けると滞留出来高が一気に希薄化するため、上げ足が速まる可能性も。

■クラシコム <7110>  1,782円  +117 円 (+7.0%)  本日終値
 クラシコム<7110>が3日続伸。18日の取引終了後、同社取締役CTO(最高技術責任者)の倉貫義人氏が代表取締役社長を務めるソニックガーデン(東京都世田谷区)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。ソニックガーデンを割当先とする第三者割り当てにより第1回新株予約権を発行する。割当日は9月3日で、発行総数は579個(潜在株式数5万7900株)。潜在的な希薄化率は0.79%となる。なお、調達資金8695万円は運転資金に充当する。同社の中長期的な基幹システムの開発と安定運用の実現を通じた企業価値向上を図ることが目的という。

■アップコン <5075>  3,260円  +210 円 (+6.9%)  本日終値
 アップコン<5075>が大幅反発。18日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位を引き下げることで株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■インフォメティス <281A>  1,646円  +96 円 (+6.2%)  本日終値
 インフォメティス<281A>が大幅続伸。東京証券取引所が18日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を19日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も19日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。

■SBIレオスひふみ <165A>  214円  +8 円 (+3.9%)  本日終値
 SBIレオスひふみ<165A>が5日続伸。18日の取引終了後に発表した7月末の投資信託委託業務及び投資顧問業務の運用資産残高が1兆4184億円(6月末比345億円増)となり、過去最高値を更新したことが好感された。また、7月の営業収益は前年同期比1.4%増の10億2600万円となり、こちらも月次の営業収益としては過去最高を更新した。

■FIXER <5129>  558円  +20 円 (+3.7%)  本日終値
 FIXER<5129>が続伸。この日、広島県福山市に対して、生成AIの利活用を促進するための包括的な技術サポート研修を提供すると発表しており、好材料視された。福山市では文章作成、資料作成、議事録作成といった日常業務の効率化を図るため、24年6月からFIXERのエンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」を利用している。今回提供する技術サポート研修は、「GaiXer」を導入している福山市職員を対象に、生成AIの基礎知識から応用的なプロンプト作成技術、更に具体的な業務改善につなげるためのアイデア創出までを網羅的に支援することで、生成AI利活用スキル向上とより効果的な業務活用を推進するという。

●ストップ高銘柄
 AppBank <6177>  202円  +50 円 (+32.9%) ストップ高   本日終値
 エス・サイエンス <5721>  210円  +50 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316>  1,418円  +300 円 (+26.8%) ストップ高   本日終値
 コンヴァノ <6574>  2,547円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 堀田丸正 <8105>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース


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