前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―



■フージャース <3284>  1,284円 (-85円、-6.2%)

 東証プライムの下落率3位。フージャースホールディングス <3284> [東証P]が3日ぶり急反落。18日の取引終了後に、415万2200株の公募増資と自社株処分による50万株の株式売り出し、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限69万7800株の第三者割当増資を実施すると発表しており、株主価値の希薄化などに対する懸念から売られたようだ。発行・売出価格は8月26日から28日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金は全額シニア分譲マンションの用地取得及び建築費に充当する予定としている。

■SBG <9984>  16,035円 (-670円、-4.0%)

 東証プライムの下落率9位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が10日ぶり大幅反落。前日18日まで9連騰と気を吐いたが、19日は朝方こそ強弱拮抗していたものの、その後に軟化した。生成AI市場の拡大を背景に世界的なAIデータセンターの建設ラッシュが進むなか、同社はトランプ米政権が打ち出す大規模AIインフラ計画の「スターゲート」で主導的な役割を担っており、AI関連株の象徴として東京市場でも引き続き注目度が高い。そうしたなか、18日に台湾の鴻海精密工業の劉会長がソフトバンクGと協力して米オハイオ州でAIデータセンター関連設備の製造を行うことを明らかにしたと伝わっており、これはポジティブ視される材料となっていた。また、米インテル <INTC> と20億ドルを出資する契約を結んだことも発表しており、株価の刺激材料に事欠かない。ただ、ここ最近は上げ足が非常に急ピッチでスピード警戒感も拭えない状況で、19日は先物主導のインデックス売りの影響も受けたもようだった。

■サントリBF <2587>  4,577円 (-69円、-1.5%)

 サントリー食品インターナショナル <2587> [東証P]が5日続落。大和証券は18日、同社株の投資判断を「1(買い)」から「3(中立)」へ2段階引き下げた。目標株価は6500円から4700円に見直した。第2四半期(4-6月)の連結業績は売上収益が前年同期比1%減、営業利益は同5%減と減収減益だった。25年12月期通期予想の売上収益は前期比5.8%増の1兆7960億円、営業利益は同0.5%増の1610億円で据え置かれたが、同証券では営業利益は1482億円を予想。国内では清涼飲料市場の競争環境は厳しく、10月にも追加の価格改定を行うが不透明感が残る。また、海外でもベトナムやタイで苦戦が続いている。国内外での環境は厳しく、今期営業減益を見込んでいる。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース


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