前週末29日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―



■アステリア <3853>  1,853円 (-209円、-10.1%)

 東証プライムの下落率トップ。アステリア <3853> [東証P]が続急落。東京証券取引所が28日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を29日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を29日売買分から50%(うち現金担保分20%)にすると発表しており、信用規制による取引負担の増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。

■川重 <7012>  9,025円 (-280円、-3.0%)

 川崎重工業 <7012> [東証P]が大幅反落。同社は29日、舶用エンジンにおける検査不正に関し、2021年までに製造された潜水艦エンジンの一部型式でも燃費性能に関わる検査不正が行われていた可能性があるとして、外部の弁護士で構成する特別調査委員会からの要請のもと調査に協力した結果、同委員会の調査により検査不正を行っていた可能性がより高まったとの連絡を受けたと発表した。今後の事業への影響を懸念した売りが優勢となっていた。川重は防衛省に報告した。調査が完了次第、速やかに最終報告として公表するとしている。

■ゼンショHD <7550>  9,325円 (-201円、-2.1%)

 ゼンショーホールディングス <7550> [東証P]が続落。傘下の牛丼チェーン「すき家」が28日、9月4日から価格改定を実施すると発表した。並盛を480円から450円へ見直すほか、大盛や特盛などの価格も引き下げる。集客効果が期待される一方、収益力の向上にはマイナスとの見方もあるようで目先売りが先行する展開となっていた。現在、牛丼並盛の価格は吉野家ホールディングス <9861> [東証P]の「吉野家」で498円、松屋フーズホールディングス <9887> [東証P]の「松屋」で460円であり、今回の価格改定によってすき家が最安値となる見通し。業界全体で値下げ競争が激化するとの思惑から吉野家HD、松屋フーズにも売りが広がった。

※29日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース


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