話題株ピックアップ【夕刊】(3):東電HD、良品計画、大盛工業
■東電HD <9501> 716.4円 -53.8 円 (-7.0%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
東京電力ホールディングス<9501>が後場に急落した。東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の是非を巡り、新潟県の花角英世知事が3日の定例記者会見で、知事が判断を示す時期について、県民意識調査の分析結果を踏まえた10月末以降になるとの考えを初めて示したと、新潟日報などが伝えた。再稼働時期に関しては、公聴会を経て9月以降に知事が判断するとのシナリオが株価に織り込まれていたが、市場の想定よりも判断を下す時期が先となったと受け止められているもよう。東電HDの収益改善につながる原発の再稼働時期が遅れるリスクが意識され、売りがかさんだとみられている。
■良品計画 <7453> 3,017円 -98 円 (-3.2%) 本日終値
良品計画<7453>は続落。2日の取引終了後に発表した8月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比6.1%増と19カ月連続で前年実績を上回ったものの、7月の11.3%増から伸び率が鈍化したことが嫌気された。前年よりも土日祝日が1日多かったことで2ポイントのプラス影響があったことに加えて、前年に夏物の在庫不足で苦戦した衣服・雑貨が順調に推移。また、食品も好調に推移し、前月に引き続きすべての商品部門で前年をクリアした。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同15.7%増だった。
■日本郵政 <6178> 1,520.5円 -32 円 (-2.1%) 本日終値
日本郵政<6178>は軟調。傘下の日本郵便で運転手への点呼が適切に行われていなかった問題を巡り、国土交通省が3日にも一部の郵便局を対象に軽自動車の使用停止処分を行う方針を固めたとこの日、複数のメディアが一斉に報じた。集配業務の主力を担う軽バンなどが使えなくなるという。日本郵便は今年6月にトラックなどの一般貨物車の許可を取り消されている。今後の事業運営に対する先行き不透明感が意識されているようだ。
■日本オーエー研究所 <5241> 1,480円 +300 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
日本オーエー研究所<5241>がストップ高。2日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信の株式保有割合が5.25%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月26日となっている。
■大盛工業 <1844> 1,220円 +210 円 (+20.8%) 本日終値
大盛工業<1844>の上値追い鮮烈、3連騰で約21年ぶりの高値圏に突入した。東京を中心に下水道工事などを主力とする土木会社で、老朽化する下水道の予防保全や点検・補修が国策として進められるなか、その関連有力株として大相場に発展している。国土交通省は2026年度の概算要求で上下水道やトンネル、空港などの老朽化対策で前年度比3割増となる1兆783億円を計上している。足もと東京株式市場ではハイテクセクターから内需系バリュー株シフトの流れが形成されており、下水道インフラをはじめとした国土強靱化のテーマが改めて意識されている。きょうはシンボルストックの一角を担う日本ヒューム<5262>が大幅続伸しているほか、旭コンクリート工業<5268>やイトーヨーギョー<5287>がストップ高、更に日本鋳鉄管<5612>や水道機工<6403>なども関連有力株として人気が集中している。
■イトーヨーギョー <5287> 1,139円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
イトーヨーギョー<5287>が商いを膨らませマドを開けて急騰。日経平均は下値模索の動きとなっているが、半導体セクターなどハイテク株が売られる一方で、内需系銘柄への資金シフトが顕著となっている。特に国策として予算枠が広げられている下水道インフラ分野に関連する銘柄が総じて強い。同社株はその中でも急騰習性があり、投資マネーのターゲットとして存在感を高め大相場を形成している。マンホールなどのコンクリート2次製品を手掛けるが、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品で実績が高い。業績は営業86%増益を達成した25年3月期に続き、26年3月期も2ケタ近い成長を見込んでいる。株価は21年8月以来約4年ぶりの高値圏をまい進する展開となっているが、PBRは依然として1倍を下回っており割高感に乏しい。
■水道機工 <6403> 2,988円 +344 円 (+13.0%) 本日終値
水道機工<6403>が大幅続伸。2日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信の株式保有割合が5.03%と、新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月26日となっている。
■TOKYO BASE <3415> 523円 +34 円 (+7.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
TOKYO BASE<3415>が急伸。株価は前日まで6日続落と崩れ足をみせていたが、きょうは満を持して急速に切り返す展開となった。ファッション性の高い若年層を主要顧客に「STUDIOUS」や、国内ファッションブランド商品を取り扱う「UNITED TOKYO」などアパレルのセレクトショップを運営するが、足もとの業績は好調に推移している。2日取引終了後に発表した8月既存店売上高は前年同月比17.7%増と2ケタ伸長で10カ月連続で増収を確保した。「UNITED TOKYO」のメンズが好調に推移し全体を牽引している。好調な売り上げ推移を評価する買いを呼び込む形となった。
■ジンジブ <142A> 898円 +58 円 (+6.9%) 本日終値
ジンジブ<142A>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時ごろ、And Doホールディングス<3457>子会社のハウスドゥ住宅販売と業務提携契約を締結し、ハウスドゥ加盟店への人事支援を行う月額サービス「人事部パック」の提供を開始すると発表したことが好感された。「人事部パック」は、中小企業で多く見られる「採用・教育・定着・評価・福利厚生」までの人事課題をワンストップでサポートする月額サービス。今回の提携により、ハウスドゥ加盟店に向けて「人事部パック」を特別価格で提供し、企業の成長に欠かせない「人的資本経営」を支援するとしている。
●ストップ高銘柄
ホーブ <1382> 2,353円 +400 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
堀田丸正 <8105> 920円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
旭コンクリート工業 <5268> 1,017円 +150 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
ReYuu Japan <9425> 708円 +100 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
誠建設工業 <8995> 1,116円 +150 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
ジェリビンズ <3070> 134円 -50 円 (-27.2%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース
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