話題株ピックアップ【昼刊】:コンヴァノ、FFRI、JINSHD


■コンヴァノ <6574>  238円  +50 円 (+26.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 コンヴァノ<6574>が大量の買い注文を集めカイ気配スタートで急反騰、200円台を大きく回復する展開でストップ高も視野に捉えている。株価は8月中旬以降、3日連続ストップ高を交え大相場を形成した経緯がある。その後8月20日に375円(分割修正後株価)の上場来高値を形成したものの急反落を余儀なくされ、直近は200円トビ台に位置する25日移動平均線を下回るなど見切り売りがかさんでいたが、目先満を持して切り返す展開となった。関東や関西、東海などを中心に廉価でスピーディーなサービスを提供するネイルサロン「ファストネイル」を運営するが、足もとの業績は会社側想定を上回る好調を示している。前週末5日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の30億3500万円から53億3500万円(前期比39.5倍)に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。単純な売り上げの積み上げだけでなく、ポートフォリオの高付加価値化やオペレーション高度化、資本効率の向上などが同時並行的に進んだことを背景に、今回の目を見張る上方修正につながった。

■FFRIセキュリティ <3692>  7,350円  +460 円 (+6.7%)  11:30現在
 石破首相退陣表明を受け、次期総裁選を前に思惑買いが交錯しており、これまで高市トレードで脚光を浴びてきた銘柄が一斉に輝きを増す展開となっている。サイバーセキュリティー関連では純国産エンドポイントセキュリティーで他社と一線を画すFFRIセキュリティ<3692>が一時10%を超える上昇を示したほか、量子コンピューター分野で先駆するフィックスターズ<3687>や、宇宙開発関連ではアストロスケールホールディングス<186A>やSynspective<290A>が値を飛ばし、核融合関連では助川電気工業<7711>ストップ高カイ気配に買われる人気となった。これらは高市早苗前経済安全保障大臣が掲げる重点政策において関連有力銘柄に目される銘柄群で、上値を見込んだ短期筋が目ざとく攻勢をかけている。

■ジンズホールディングス <3046>  9,390円  +550 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 5日に発表した「8月既存店売上高は17%増」が買い材料。
 8月国内既存店売上高は前年同月比17.0%増と増収基調が続いた。

■フォスター電機 <6794>  2,323円  +83 円 (+3.7%)  11:30現在
 フォスター電機<6794>が上げ足を加速し5日続伸と気を吐いている。一時120円高の2360円まで買われた。同社の株価は4月7日の年初来安値962円を底に一貫した上値追い態勢にあり、特に4月末以降は25日移動平均線を一度も下回ることなく4カ月以上にわたって強力な上昇トレンドを形成している。そうしたなか、前週末5日にアクティビストとして注目を浴びるアクシウム・キャピタルが同日付で大量保有報告書を提出。アクシウム・キャピタルのフォスター株式保有比率は6.86%となり、5%を大幅に超過したことが判明した。保有目的は「純投資」としており、フォスターの株価に対する先高期待が膨らんでいる。

■大王製紙 <3880>  913円  +31 円 (+3.5%)  11:30現在
 大王製紙<3880>が3日ぶりに反発している。7日付の日本経済新聞朝刊で「木質由来の極細繊維を使った複合樹脂を自動車部品メーカー向けに供給する」と報じられており、好材料視されている。記事によると、これまで日用品や化粧品の添加物向けだったセルロースナノファイバー(CNF)の用途を自動車部品向けにも広げるとしており、複数メーカーと共同開発し28年にも発売される新型車への採用を見込むという。CNFは、植物に含まれるセルロースをナノサイズまで解繊した素材で、鉄の5分の1の重さながら5倍の強度がある。そのため、自動車の燃費向上に貢献するほか、木質由来であることから環境負荷が低いといったメリットがあり、自動車用途に採用されれば業績への貢献も大きいと期待されている。

■エターナルG <3193>  3,050円  +61 円 (+2.0%)  11:30現在
 エターナルホスピタリティグループ<3193>が3日続伸している。前週末5日の取引終了後に発表した8月度売上高で、国内「鳥貴族」直営既存店売上高が前年同月比13.7%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同9.9%増と大幅に増加したほか、客単価も同3.5%増と上昇した。

■TSIホールディングス <3608>  1,139円  +21 円 (+1.9%)  11:30現在
 TSIホールディングス<3608>は4日続伸している。前週末5日の取引終了後に発表した8月度の売上情報で、既存店売上高が前年同月比0.3%増と7カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。リアル店舗で夏のセールが堅調に推移したほか、メンズブランドを中心に、晩夏・初秋向け新作が好調だった。また、前年に比べて休日が1日多かった影響がプラス約1.4ポイントあった。

■アイル <3854>  2,927円  +54 円 (+1.9%)  11:30現在
 アイル<3854>は5日続伸し、年初来高値を更新している。同社は前週末5日の取引終了後、25年7月期の連結決算の発表にあわせて、26年7月期の連結業績予想を開示した。売上高予想は207億円(前期比7.3%増)、営業利益予想は52億5000万円(同8.9%増)とした。前期に続き過去最高益の更新を計画しており、好感した買いが集まっている。配当予想は中間と期末をそれぞれ30円とし、年間では60円(同10円増配)を見込む。主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の業種別機能の強化などを通じ、前期に達成した過去最高業績の更新を図る。なお、昨年9月に公表した中期経営計画では、26年7月期の売上高は212億円、営業利益は56億円とする目標を掲げていた。決算発表とともに、アイルは中期経営計画を更新した。新たに公表した28年7月期の業績目標について、売上高は243億円(前期実績は192億9400万円)、営業利益は63億1200万円(同48億1800万円)とし、これまでの最終年度となる27年7月期の新たな目標から一段の収益拡大を目指す方針を示した。基幹システム事業により集約及び蓄積された販売・購買・在庫などの各種データを生かし、AI技術を最大限に活用しながらデータ分析や経営支援など付加価値型の新サービスを創出していく。

■ジェイ・イー・ティ <6228>  990円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 ジェイ・イー・ティ<6228>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の990円に買われた。7日午後9時から放送された「NHKスペシャル」は先端半導体の量産を目指すラピダスにフォーカスを当てて、日本の半導体産業の復活に向けた同社の挑戦と経営トップの姿を追う内容で、番組内では半導体製造装置を手掛けるJETの技術を取り上げる場面があった。JETは1日に、NHKスペシャルのなかで自社が取り上げられると告知していたが、放送を受けて改めて物色する姿勢が広がったようだ。

■情報戦略テクノロジー <155A>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 情報戦略テクノロジー<155A>が3連騰。東京証券取引所が前週末5日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに関する委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を8日から解除すると発表した。また、日本証券金融も5日、貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を8日に解除すると開示しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入している。

■ナトコ <4627>  1,748円  +217 円 (+14.2%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)経常が9%増益で着地・5-7月期も22%増益」が好感された。
 ナトコ <4627> [東証S] が9月5日大引け後(15:30)に決算を発表。25年10月期第3四半期累計(24年11月-25年7月)の連結経常利益は前年同期比8.9%増の10.1億円に伸びたが、通期計画の15億円に対する進捗率は67.9%にとどまり、5年平均の71.6%も下回った。

■Hmcomm <265A>  1,423円  +171 円 (+13.7%)  11:30現在
 Hmcomm<265A>は大きく買われている。前週末5日取引終了後、SBI証券(東京都港区)とAIエージェントに関する共同研究を開始したと発表した。顧客からの問い合わせ対応や各種手続きの自動化に加え、将来的に高度なパーソナライズドサポートを実現することを目指す。これが材料視されている。

■DMP <3652>  2,298円  +198 円 (+9.4%)  11:30現在
 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>は急動意。この日午前10時ごろ、LLM(大規模言語モデル)推論エンジンと、独自開発のビジョンAI技術を融合させた行動認識AIプラットフォーム「Vision-LLM Insight」の本格的な顧客提供を開始したと発表した。これまでのAIでは判別が難しかった映像内の複雑な行動パターンを高精度に検知することができるという。これが材料視されている。

■スマートバリュー <9417>  490円  +41 円 (+9.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 スマートバリュー<9417>が続急騰し年初来高値を更新している。前週末5日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を47万株(自己株式を除く発行済み株数の4.52%)、または2億円としており、取得期間は9月8日から11月30日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得するとしている。

■さいか屋 <8254>  546円  +34 円 (+6.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 さいか屋<8254>が急伸し一時ストップ高。大和自動車交通<9082>はストップ高の水準でカイ気配となっている。石破茂首相は7日、緊急記者会見を開き、総理大臣を辞任すると表明した。自民党は総裁選を実施するための手続きに入ることとなる。石破首相は総裁選には出馬しない方針を示しており、次期総裁選を巡る情勢が今後の焦点となるが、国内メディア各社によると有力候補として高市早苗前経済安保相とともに、小泉進次郎農相らの名が挙がっている。このうち「進次郎関連銘柄」としては過去の総裁選において物色された経緯から、神奈川県を地盤とする百貨店のさいか屋に投資家の関心が向かっている。また、ライドシェア全面解禁の思惑から、大和自やFIG<4392>、ディー・エヌ・エー<2432>、Will Smart<175A>が物色人気化している。

●ストップ高銘柄
 大和自動車交通 <9082>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 abc <8783>  462円  -100 円 (-17.8%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

株探ニュース


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