話題株ピックアップ【昼刊】:コンヴァノ、アドテスト、トレファク


■コンヴァノ <6574>  318円  +80 円 (+33.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 コンヴァノ<6574>が続急騰。前日は株式10分割後初めてとなる上昇に転じ、しかも大量の買い注文で取引時間中は商いが成立せず、1本値でストップ高に買われる異彩人気となった。きょうもカイ気配スタートで株価水準を切り上げる展開となっている。同社は首都圏を中心にネイルサロンの運営を行うが、経営戦略としてのビットコイン購入を標榜している。8日取引終了後、新たに総額200億円のビットコインを購入することを決定したと発表しており、これが株価を改めて刺激している。また、東証が9日売買分から同社株の信用取引の臨時措置を解除し、日証金も同日に増担保金徴収措置を解除することから、株式需給面からも追い風が意識されている。

■アドバンテスト <6857>  12,780円  +840 円 (+7.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 アドバンテスト<6857>が大商いで急伸をみせ、7月16日の上場来高値1万2040円を約2カ月ぶりに大幅更新した。売買代金は全市場を通じて群を抜く水準をこなしており、国内外の機関投資家による買いポジションを高める動きが加速している。前日の米国株市場ではAI半導体大手のエヌビディア<NVDA>がしっかりだったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続伸と上値指向を強めている。直近では半導体ソリューション及びソフトウェア設計・開発を手掛けるブロードコム<AVGO>が市場予想を上回る好決算で株価を急上昇させており、この流れがAI半導体向けテスターで高水準の市場シェアを獲得しているアドテストにも波及した経緯がある。東京市場でも半導体関連株に対する投資家のセンチメントが急改善するなか、その代表格として足もとで改めて同社株にマーケットの視線が集まっている。

■トレファク <3093>  2,019円  +127 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 トレジャー・ファクトリー<3093>は4連騰している。8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と48カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。創業30周年キャンペーンの開始や、8月末での買い取り金額アップクーポン終了に伴う駆け込み需要により、来客数や販売件数、買い取り件数などが大きく増加した。また、月を通して天候が良く、気温の高い日が続いたこともあり、夏物衣料や夏物家電の販売が好調だった。なお、全店売上高は同21.0%増だった。

■イチネンHD <9619>  1,976円  +119 円 (+6.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 イチネンホールディングス<9619>は6連騰し年初来高値を更新している。8日の取引終了後、26年3月期の配当予想を中間・期末各35円の年70円から中間38円・期末35円の年73円(前期70円)に増額修正したことが好感されている。

■パーク24 <4666>  2,151円  +128 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 パーク24<4666>が大幅続伸している。同社は8日、カーシェアリングサービス「タイムズカー」の料金体系を12月1日から一部変更すると発表。これによる需要増や稼働率の向上などが期待されているようだ。今回の変更により、タイムズカーの利用料金は利用時間にかかわらず、全ての利用において時間料金と距離料金の合算(オプションなどは別途)になるほか、タイムズカー会員向けプログラムである「タイムズカープログラム」のステージに応じて設定していた個別の時間料金の特典を廃止し、料金体系を分かりやすく改定。加えて、時間料金による全ての利用において最大で走行距離20キロ分の距離料金を減免するとともに、タイムズカープログラムのステージ特典である距離料金割引をステージ4に加えステージ3にも適用するとしている。

■多木化学 <4025>  3,880円  +160 円 (+4.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 多木化学<4025>はマドを開けて上放れ、年初来高値を更新している。同社は8日の取引終了後、環境配慮型製品である水処理薬剤の超高塩基度ポリ塩化アルミニウム「PAC700A」の販売強化の計画に伴う製造設備の増強を発表しており、将来的な業績への貢献を期待する買いが入っている。PAC700Aは従来型製品と比べ凝集性能が高く、薬剤使用料の低減などによる経済的なメリットに加え、気候変動に伴う原水水質の悪化に対応できる環境配慮型の水処理薬剤として普及を進めてきた。全国的に需要が増すなか、九州工場(北九州市若松区)の生産能力が上限に近づいている。このため約3億円を投じて生産能力を2倍に引き上げ、中国・九州地域の需要増に対応する。2027年3月に完成する予定。また、関西・中京地区の需要増も同様に見込まれており、本社工場(兵庫県加古川市)の生産能力の拡充も早期に行う。

■SHIFT <3697>  1,470円  +48 円 (+3.4%)  11:30現在
 SHIFT<3697>が高い。8日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えが発表され、SHIFTが新規採用となった。これを受け、同社株には日経平均株価に連動するインデックスファンドなどからの買いを期待する買いが流入している。一方、除外が発表されたシチズン時計<7762>には売りが膨らんでいる。10月1日の算出から入れ替える。

■IHI <7013>  16,350円  +495 円 (+3.1%)  11:30現在
 IHI<7013>が続伸している。8日の取引終了後、英グローバル・サテライト・ビュー社と熱赤外線衛星コンステレーションの構築で協力すると発表。同時に、英サリー・サテライト・テクノロジー(SSTL)社と地球観測衛星コンステレーションの構築に関して協力することで合意したと発表しており、これらを好感した買いが入っている。グローバル・サテライト社は、熱赤外線(IR)センサを搭載した小型衛星を開発・運用する英国を拠点とするスタートアップ。今回の協力合意に基づき、IHIとグローバル・サテライト社は高解像度IR画像の活用方法を検討し、IR衛星コンステレーションの要件を定義するとともに、日本でのIR衛星コンステレーションの整備や国内での衛星製造を見据えた最適な事業スキームを検討する。これにより、日本の国家安全保障及び経済安全保障市場に向けたIR衛星コンステレーションの主権性を確保し、更に軍民両用のユースケースの探求を目的とした協力体制を構築するとしている。一方、SSTL社はエアバスグループの防衛・宇宙事業部門に属する企業で、これまでに英国及び世界各国の政府機関や軍向けに70基以上の小型・中型衛星を開発・製造・運用している。IHIは軌道上での運用で確かな実績を持つSSTL社の衛星技術を活用し、日本の情報収集・監視・偵察(ISR)能力の強化を目指すとしている。

■ヨネックス <7906>  4,120円  +110 円 (+2.7%)  11:30現在
 ヨネックス<7906>は高い。SMBC日興証券が8日付で投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続したうえで、目標株価を3000円から4600円へ引き上げた。これが材料視されている。同証券によると、市場成長とシェア拡大で売り上げモメンタムが非常に強いと評価。切り上がったバリュエーションは許容範囲内とみるという。

■三菱電機 <6503>  3,749円  +90 円 (+2.5%)  11:30現在
 三菱電機<6503>が4日続伸している。8日の取引終了後に希望退職者の募集を発表した。満53歳以上で勤続3年以上の正社員及び定年後の再雇用者を対象としており、募集人員は定めていない。人員構成上の課題に取り組み、人員構成の最適化に取り組むという。業績への影響は不明としているが、構造改革の進展を前向きに評価した買いが入っているようだ。

■日立製作所 <6501>  4,011円  +80 円 (+2.0%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が4日続伸している。この日、鉄道システム事業を担う日立レールが米国現地時間8日、メリーランド州で鉄道車両製造の最先端のデジタル工場を本格稼働させたと発表しており、好材料視されている。同社にとって北米最大級の車両工場となる同工場は、総投資額1億ドル(約148億円)で、うち3000万ドル以上をデジタル強化に投資し、高品質な生産と顧客価値の創出に重点を置いて設計。米国のワシントンD.C.地域やボルチモア、フィラデルフィアなどの北米各地の顧客向けに鉄道車両を製造・納入する予定としている。

■ソニーグループ <6758>  4,267円  +83 円 (+2.0%)  11:30現在
 ソニーグループ<6758>は頑強。東京証券取引所は8日、ソニーフィナンシャルグループ<8729>の新規上場を承認した。公募や売り出しを行わず、既存の株式だけで上場するダイレクトリスティングにより、9月29日付で東証プライム市場に新規上場する。上場日についてはソニーGが9月29日になる予定だとすでに公表していたが、日本初の「パーシャルスピンオフ」とあって投資家の関心は高く、改めて資金流入を誘発する材料となったようだ。ソニーGは保有するソニーFGの株式をソニーGの株主に現物配当により分配するスピンオフを実施する。主幹事は野村証券。ソニーGによるソニーFGの持ち分比率は20%未満となる見通しで、持ち分法適用関連会社となる予定だ。

■ノリタケ <5331>  4,825円  +80 円 (+1.7%)  11:30現在
 ノリタケ<5331>が変わらずを挟んで9連騰。1997年以来の高値圏で推移している。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がノリタケの株式を買い増していたことが、9日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は5.10%から6.10%に上昇した。報告義務発生日は1日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

■ギフティ <4449>  1,232円  +18 円 (+1.5%)  11:30現在
 ギフティ<4449>が7日ぶりに反発している。8日の取引終了後、自治体・地域の課題を解決するデジタルプラットフォーム「e街プラットフォーム」の6月末時点の導入自治体数が累計212自治体、導入事業数が217件になったと発表しており、好材料視されている。「e街プラットフォーム」は、電子商品券を活用した各種施策の一元管理を実現する自治体向けソリューション。16年5月のローンチ時には、地域通貨の電子化及び運用を目的に採用されていたが、その後、地域で利用可能な電子商品券を「旅先納税」の返礼品として流通させる施策や、新型コロナ緊急経済支援を目的としたプレミアム付き電子商品券事業、観光需要喚起を目的とした全国旅行支援事業やインバウンド事業、子育て支援を目的とした地域商品券事業などさまざまな取り組みの基盤として活用されている。なお同社では、引き続き地域経済活性化の手段として、全国の自治体及び地域に根ざした事業会社への「e街プラットフォーム」の提供を推進するとしている。

■関西電力 <9503>  2,123.5円  +7.5 円 (+0.4%)  11:30現在
 関西電力<9503>は一進一退の動き。同社は8日の取引終了後、高浜原子力発電所4号機の定期検査工程を変更したと発表した。発電所を送電網につなげる「並列」の予定日を10月19日とした。6月18日の定期検査開始前の時点では、並列は9月下旬を予定していたが、その後蒸気発生器伝熱管の損傷を確認。対策に向けた作業工程を精査した結果、運転再開の見通しが立ったという。定期検査中に配管の損傷が確認されたことが明らかとなり、高浜4号機の運転再開時期を巡る不透明感が広がっていたこともあって、今回の開示を受けて目先の不透明要因が後退したとの受け止めから買いが先行したものの、上昇一服後は戻り待ちの売りが出て下げに沈む場面があった。

●ストップ高銘柄
 ジェイ・イー・ティ <6228>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース


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