話題株ピックアップ【夕刊】(1):コンヴァノ、トレファク、アドテスト


■コンヴァノ <6574>  318円  +80 円 (+33.6%) ストップ高   本日終値
 コンヴァノ<6574>が連日のストップ高に買われた。同社は首都圏を中心にネイルサロンの運営を行うが、経営戦略としてのビットコイン購入を標榜している。8日取引終了後、新たに総額200億円のビットコインを購入することを決定したと発表しており、これが株価を改めて刺激した。また、東証が9日売買分から同社株の信用取引の臨時措置を解除し、日証金も同日に増担保金徴収措置を解除することから、株式需給面からも追い風が意識されている。

■トレファク <3093>  2,037円  +145 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 トレジャー・ファクトリー<3093>は4連騰。8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と48カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。創業30周年キャンペーンの開始や、8月末での買い取り金額アップクーポン終了に伴う駆け込み需要により、来客数や販売件数、買い取り件数などが大きく増加した。また、月を通して天候が良く、気温の高い日が続いたこともあり、夏物衣料や夏物家電の販売が好調だった。なお、全店売上高は同21.0%増だった。

■イチネンHD <9619>  1,993円  +136 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 イチネンホールディングス<9619>は6連騰し年初来高値を更新した。8日の取引終了後、26年3月期の配当予想を中間・期末各35円の年70円から中間38円・期末35円の年73円(前期70円)に増額修正したことが好感された。

■ファーマフーズ <2929>  1,042円  +71 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ファーマフーズ<2929>が5日続伸。同社は8日取引終了後、25年7月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の20億円から23億円(前の期比55.0%減)に引き上げたことが買い手掛かりとなったようだ。売上高も650億円から652億円(同4.9%増)に上方修正。子会社の明治薬品が販売する「ラクトロン錠」「てんらい清流錠」「シボラナイト」「ヘルスパンC錠」など、医薬品の新製品を中心に新規顧客の獲得が好調に推移したことなどが主な要因だとしている。

■パーク24 <4666>  2,157.5円  +134.5 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 パーク24<4666>が大幅続伸。同社は8日、カーシェアリングサービス「タイムズカー」の料金体系を12月1日から一部変更すると発表。これによる需要増や稼働率の向上などが期待されているようだ。今回の変更により、タイムズカーの利用料金は利用時間にかかわらず、全ての利用において時間料金と距離料金の合算(オプションなどは別途)になるほか、タイムズカー会員向けプログラムである「タイムズカープログラム」のステージに応じて設定していた個別の時間料金の特典を廃止し、料金体系を分かりやすく改定。加えて、時間料金による全ての利用において最大で走行距離20キロ分の距離料金を減免するとともに、タイムズカープログラムのステージ特典である距離料金割引をステージ4に加えステージ3にも適用するとしている。

■アドバンテスト <6857>  12,710円  +770 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 アドバンテスト<6857>が大商いで急伸をみせ、7月16日の上場来高値1万2040円を約2カ月ぶりに大幅更新した。売買代金は全市場を通じて群を抜く水準をこなしており、国内外の機関投資家による買いポジションを高める動きが加速している。前日の米国株市場ではAI半導体大手のエヌビディア<NVDA>がしっかりだったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続伸と上値指向を強めている。直近では半導体ソリューション及びソフトウェア設計・開発を手掛けるブロードコム<AVGO>が市場予想を上回る好決算で株価を急上昇させており、この流れがAI半導体向けテスターで高水準の市場シェアを獲得しているアドテストにも波及した経緯がある。東京市場でも半導体関連株に対する投資家のセンチメントが急改善するなか、その代表格として足もとで改めて同社株にマーケットの視線が集まっている。

■トクヤマ <4043>  3,711円  +216 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 トクヤマ<4043>がマドを開けて買われ大幅高。半導体関連株は跛行色が強いものの、きょうはアドバンテスト<6857>が高水準の売買代金をこなし株価を急速に切り上げ、全体指数押し上げに寄与しており、その周辺銘柄にも投資資金が食指を動かしている。そのなかトクヤマは半導体シリコンウエハーの原料であるポリシリコン(多結晶シリコン)で世界屈指の競争力を持っており、足もとで旺盛な需要が観測されていることもあって物色の矛先が向いた。26年3月期営業利益は前期比39%増の415億円予想と8期ぶりにピーク利益を更新する見通しにある。PER9倍前後でPBRは解散価値と同水準の1倍ちょうどとバリュエーション面からも見直し余地が意識されている。連日の年初来高値更新となっているが、時価は2018年7月以来7年ぶりの高値圏を走る状況にある。

■SHIFT <3697>  1,473.5円  +51.5 円 (+3.6%)  本日終値
 SHIFT<3697>が高い。8日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えが発表され、SHIFTが新規採用となった。これを受け、同社株には日経平均株価に連動するインデックスファンドなどからの買いを期待する買いが流入した。一方、除外が発表されたシチズン時計<7762>には売りが膨らんだ。10月1日の算出から入れ替える。

■多木化学 <4025>  3,845円  +125 円 (+3.4%)  本日終値
 多木化学<4025>はマドを開けて上放れ、年初来高値を更新した。同社は8日の取引終了後、環境配慮型製品である水処理薬剤の超高塩基度ポリ塩化アルミニウム「PAC700A」の販売強化の計画に伴う製造設備の増強を発表しており、将来的な業績への貢献を期待する買いが入った。PAC700Aは従来型製品と比べ凝集性能が高く、薬剤使用料の低減などによる経済的なメリットに加え、気候変動に伴う原水水質の悪化に対応できる環境配慮型の水処理薬剤として普及を進めてきた。全国的に需要が増すなか、九州工場(北九州市若松区)の生産能力が上限に近づいている。このため約3億円を投じて生産能力を2倍に引き上げ、中国・九州地域の需要増に対応する。2027年3月に完成する予定。また、関西・中京地区の需要増も同様に見込まれており、本社工場(兵庫県加古川市)の生産能力の拡充も早期に行う。

■ギフティ <4449>  1,242円  +28 円 (+2.3%)  本日終値
 ギフティ<4449>が7日ぶりに反発。8日の取引終了後、自治体・地域の課題を解決するデジタルプラットフォーム「e街プラットフォーム」の6月末時点の導入自治体数が累計212自治体、導入事業数が217件になったと発表しており、好材料視された。「e街プラットフォーム」は、電子商品券を活用した各種施策の一元管理を実現する自治体向けソリューション。16年5月のローンチ時には、地域通貨の電子化及び運用を目的に採用されていたが、その後、地域で利用可能な電子商品券を「旅先納税」の返礼品として流通させる施策や、新型コロナ緊急経済支援を目的としたプレミアム付き電子商品券事業、観光需要喚起を目的とした全国旅行支援事業やインバウンド事業、子育て支援を目的とした地域商品券事業などさまざまな取り組みの基盤として活用されている。なお同社では、引き続き地域経済活性化の手段として、全国の自治体及び地域に根ざした事業会社への「e街プラットフォーム」の提供を推進するとしている。

株探ニュース


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