話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヨネックス、スズキ、日立


■ヨネックス <7906>  4,085円  +75 円 (+1.9%)  本日終値
 ヨネックス<7906>は高い。SMBC日興証券が8日付で投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続したうえで、目標株価を3000円から4600円へ引き上げた。これが材料視された。同証券によると、市場成長とシェア拡大で売り上げモメンタムが非常に強いと評価。切り上がったバリュエーションは許容範囲内とみるという。

■スズキ <7269>  2,091円  +37 円 (+1.8%)  本日終値
 スズキ<7269>が上場来高値を連日で更新した。SBI証券が8日、スズキの目標株価を2700円から3000円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。インドのモディ首相が物品・サービス税の引き下げ計画を発表したことを受け、同国での新車販売が大きく改善し、成長に転じるとの見方を示した。同証券はスズキの27年3月期の営業利益予想をこれまでの6350億円から6700億円に引き上げている。

■日立製作所 <6501>  3,976円  +45 円 (+1.1%)  本日終値
 日立製作所<6501>が4日続伸。この日、鉄道システム事業を担う日立レールが米国現地時間8日、メリーランド州で鉄道車両製造の最先端のデジタル工場を本格稼働させたと発表しており、好材料視された。同社にとって北米最大級の車両工場となる同工場は、総投資額1億ドル(約148億円)で、うち3000万ドル以上をデジタル強化に投資し、高品質な生産と顧客価値の創出に重点を置いて設計。米国のワシントンD.C.地域やボルチモア、フィラデルフィアなどの北米各地の顧客向けに鉄道車両を製造・納入する予定としている。

■三菱電機 <6503>  3,700円  +41 円 (+1.1%)  本日終値
 三菱電機<6503>が4日続伸。8日の取引終了後に希望退職者の募集を発表した。満53歳以上で勤続3年以上の正社員及び定年後の再雇用者を対象としており、募集人員は定めていない。人員構成上の課題に取り組み、人員構成の最適化に取り組むという。業績への影響は不明としているが、構造改革の進展を前向きに評価した買いが入ったようだ。

■大王製紙 <3880>  911円  +10 円 (+1.1%)  本日終値
 大王製紙<3880>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろ、26年3月期第2四半期に特別利益を計上すると発表したことが好感された。子会社いわき大王製紙で22年9月6日に発生したボイラ損壊事故にかかる保険金額が確定したのに伴い、受取保険金63億3400万円を特別利益として計上する。なお、通期業績予想への影響は他の要因を含めて現在精査中としている。

■IHI <7013>  16,020円  +165 円 (+1.0%)  本日終値
 IHI<7013>が続伸。8日の取引終了後、英グローバル・サテライト・ビュー社と熱赤外線衛星コンステレーションの構築で協力すると発表。同時に、英サリー・サテライト・テクノロジー(SSTL)社と地球観測衛星コンステレーションの構築に関して協力することで合意したと発表しており、これらを好感した買いが入った。グローバル・サテライト社は、熱赤外線(IR)センサを搭載した小型衛星を開発・運用する英国を拠点とするスタートアップ。今回の協力合意に基づき、IHIとグローバル・サテライト社は高解像度IR画像の活用方法を検討し、IR衛星コンステレーションの要件を定義するとともに、日本でのIR衛星コンステレーションの整備や国内での衛星製造を見据えた最適な事業スキームを検討する。これにより、日本の国家安全保障及び経済安全保障市場に向けたIR衛星コンステレーションの主権性を確保し、更に軍民両用のユースケースの探求を目的とした協力体制を構築するとしている。一方、SSTL社はエアバスグループの防衛・宇宙事業部門に属する企業で、これまでに英国及び世界各国の政府機関や軍向けに70基以上の小型・中型衛星を開発・製造・運用している。IHIは軌道上での運用で確かな実績を持つSSTL社の衛星技術を活用し、日本の情報収集・監視・偵察(ISR)能力の強化を目指すとしている。

■ノリタケ <5331>  4,785円  +40 円 (+0.8%)  本日終値
 ノリタケ<5331>が変わらずを挟んで9連騰。1997年以来の高値圏で推移している。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がノリタケの株式を買い増していたことが、9日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は5.10%から6.10%に上昇した。報告義務発生日は1日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

■ソニーグループ <6758>  4,217円  +33 円 (+0.8%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>は頑強。東京証券取引所は8日、ソニーフィナンシャルグループ<8729>の新規上場を承認した。公募や売り出しを行わず、既存の株式だけで上場するダイレクトリスティングにより、9月29日付で東証プライム市場に新規上場する。上場日についてはソニーGが9月29日になる予定だとすでに公表していたが、日本初の「パーシャルスピンオフ」とあって投資家の関心は高く、改めて資金流入を誘発する材料となったようだ。ソニーGは保有するソニーFGの株式をソニーGの株主に現物配当により分配するスピンオフを実施する。主幹事は野村証券。ソニーGによるソニーFGの持ち分比率は20%未満となる見通しで、持ち分法適用関連会社となる予定だ。

■野村総合研究所 <4307>  5,753円  +26 円 (+0.5%)  本日終値
 野村総合研究所<4307>が4日続伸。同社はきょう、JR東日本<9020>と10月にも「地域みらいブレインリンク」を設立することを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。「地域みらいブレインリンク」は、持続可能な社会づくりに不可欠な「地域創生」を着実に前進させるため、NRIの「デジタル社会に関する未来予測、社会・経営課題解決やデジタル実装力」と、JR東日本グループの「リアルとデジタルの多様な顧客接点やネットワーク、アセット」という強みを生かし、生活様式と働き方を革新するライフスタイル・トランスフォーメーション(LX)を目指すもの。新事業テーマを考案したうえで、更に実行主体へのコンサルティングによる支援を行いながら事業化につなげるとしている。

■SBSホールディングス <2384>  3,770円  +5 円 (+0.1%)  本日終値
 SBSホールディングス<2384>が小幅に4日続伸。大和証券は8日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を3300円から4000円に引き上げた。第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益は、前年同期比42%減だった。ただ、同証券では流動化益の上振れにより25年12月期の同利益を前期比16%増の205億円と会社計画と同水準の着地を見込む。また、26年12月期の同利益は今期推定比10%増の225億円と予想。M&Aによる拡大に加え、収益構造改革などが推し進められることを評価している。

株探ニュース


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