前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―(訂正)



■コンヴァノ <6574>  318円 (+80円、+33.6%) ストップ高

 コンヴァノ <6574> [東証G]がストップ高。同社は首都圏を中心にネイルサロンの運営を行うが、経営戦略としての ビットコイン購入を標榜している。8日取引終了後、新たに総額200億円のビットコインを購入することを決定したと発表しており、これが株価を改めて刺激した。また、東証が9日売買分から同社株の信用取引の臨時措置を解除し、日証金も同日に増担保金徴収措置を解除することから、株式需給面からも追い風が意識された。

■アクシージア <4936>  511円 (+45円、+9.7%)

 アクシージア <4936> [東証S]が4日続急伸。年初来高値を更新した。同社は8日の取引終了後、25年7月期の連結業績について、売上高が前回予想の132億8100万円から134億7900万円(前の期比10.6%増)、営業利益が4億4000万円から5億5700万円(同39.3%減)、最終利益が1億4000万円から3億5400万円(同55.4%減)に上振れて着地したようだと発表しており、想定を上回った業績を好感した買いが流入した。利益率が高い中国ECの売り上げが予想以上に伸びた。更に為替相場が想定よりも円安で推移したうえ、保守的に検討していたのれんの減損損失の計上がなくなったことも最終利益の押し上げ要因になった。

■ニーズウェル <3992>  584円 (+48円、+9.0%)

 東証プライムの上昇率トップ。ニーズウェル <3992> [東証P]が続急伸。同社は8日取引終了後、グループ会社が建設・建機業界向けモバイルWi-Fi「零か壱Wi-Fi」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。「零か壱Wi-Fi」はクラウドSIMを使った端末買い切り型のモバイルWi-Fiで、各地域の最適な通信キャリアを自動選択し、全国の現場で安定したWi-Fi環境を提供。電源をONにするだけですぐに利用でき、必要な時だけ使えるので短期現場でも安心して利用できるという。

■トレファク <3093>  2,037円 (+145円、+7.7%)

 東証プライムの上昇率4位。トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が4日続急伸。8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と48ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。創業30周年キャンペーンの開始や、8月末での買い取り金額アップクーポン終了に伴う駆け込み需要により、来客数や販売件数、買い取り件数などが大きく増加した。また、月を通して天候が良く、気温の高い日が続いたこともあり、夏物衣料や夏物家電の販売が好調だった。なお、全店売上高は同21.0%増だった。

■イチネンHD <9619>  1,993円 (+136円、+7.3%)

 東証プライムの上昇率5位。イチネンホールディングス <9619> [東証P]が6日続急伸。8日の取引終了後、26年3月期の配当予想を中間・期末各35円の年70円から中間38円・期末35円の年73円(前期70円)に増額修正したことが好感された。

■ファーマF <2929>  1,042円 (+71円、+7.3%)

 東証プライムの上昇率6位。ファーマフーズ <2929> [東証P]が5日続急伸。同社は8日取引終了後、25年7月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の20億円から23億円(前の期比55.0%減)に引き上げたことが買い手掛かりとなったようだ。売上高も650億円から652億円(同4.9%増)に上方修正。子会社の明治薬品が販売する「ラクトロン錠」「てんらい清流錠」「シボラナイト」「ヘルスパンC錠」など、医薬品の新製品を中心に新規顧客の獲得が好調に推移したことなどが主な要因だとしている。

■パーク24 <4666>  2,157.5円 (+134.5円、+6.7%)

 東証プライムの上昇率7位。パーク24 <4666> [東証P]が続急伸。同社は8日、カーシェアリングサービス「タイムズカー」の料金体系を12月1日から一部変更すると発表。これによる需要増や稼働率の向上などが期待されたようだ。今回の変更により、タイムズカーの利用料金は利用時間にかかわらず、全ての利用において時間料金と距離料金の合算(オプションなどは別途)になるほか、タイムズカー会員向けプログラムである「タイムズカープログラム」のステージに応じて設定していた個別の時間料金の特典を廃止し、料金体系を分かりやすく改定。加えて、時間料金による全ての利用において最大で走行距離20キロ分の距離料金を減免するとともに、タイムズカープログラムのステージ特典である距離料金割引をステージ4に加えステージ3にも適用するとしている。

■アドテスト <6857>  12,710円 (+770円、+6.5%)

 東証プライムの上昇率8位。アドバンテスト <6857> [東証P]が5日続急伸。売買代金は全市場を通じて群を抜く水準をこなしており、国内外の機関投資家による買いポジションを高める動きが加速した。前日8日の米国株市場ではAI半導体大手のエヌビディア <NVDA> がしっかりだったほか、 半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続伸と上値指向を強めた。直近では半導体ソリューション及びソフトウェア設計・開発を手掛けるブロードコム <AVGO> が市場予想を上回る好決算で株価を急上昇させており、この流れがAI半導体向けテスターで高水準の市場シェアを獲得しているアドテストにも波及した経緯がある。東京市場でも半導体関連株に対する投資家のセンチメントが急改善するなか、その代表格として足もとで改めて同社株にマーケットの視線が集まった。

■トクヤマ <4043>  3,711円 (+216円、+6.2%)

 東証プライムの上昇率9位。トクヤマ <4043> [東証P]が3日続急伸。半導体関連株は跛行色が強いものの、9日はアドバンテスト <6857> [東証P]が高水準の売買代金をこなし株価を急速に切り上げ、全体指数押し上げに寄与しており、その周辺銘柄にも投資資金が食指を動かした。そのなかトクヤマは半導体シリコンウエハーの原料であるポリシリコン(多結晶シリコン)で世界屈指の競争力を持っており、足もとで旺盛な需要が観測されていることもあって物色の矛先が向いた。26年3月期営業利益は前期比39%増の415億円予想と8期ぶりにピーク利益を更新する見通しにある。PER9倍前後でPBRは解散価値と同水準の1倍ちょうどとバリュエーション面からも見直し余地が意識されている。連日の年初来高値更新となっているが、時価は2018年7月以来7年ぶりの高値圏を走る状況にある。

■タカヨシHD <9259>  743円 (+31円、+4.4%)

 タカヨシホールディングス <9259> [東証G]が大幅高で3日続伸。9日午後1時ごろ、25年9月期連結業績予想について、営業利益を7億3500万円から9億円(前期比0.7%減)へ、純利益を3億円から4億円(同25.9%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は79億2500万円(同1.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、不採算店舗の閉店や商業施設中心から新たなフォーマット店舗への取り組みを行ったほか、新たな店舗展開も順調に開店することができたことが利益を押し上げる。また、新規生産者の開拓促進、高原野菜の開拓、物流改革、業務効率の改善なども寄与する。

■セック <3741>  4,645円 (+175円、+3.9%)

 セック <3741> [東証P]が大幅高で3日続伸。8日の取引終了後に9月30日を基準日とする1株から2株への株式分割と配当予想の実質増額修正を発表したことが好感された。株式分割に伴い、26年3月期の期末配当予想を111円から56円に修正しており、株式分割前に換算して1円の増額修正となる。

■SHIFT <3697>  1,473.5円 (+51.5円、+3.6%)

 SHIFT <3697> [東証P]が大幅高で3日続伸。8日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えが発表され、SHIFTが新規採用となった。これを受け、同社株には日経平均株価に連動するインデックスファンドなどからの買いを期待する買いが流入した。一方、除外が発表されたシチズン時計 <7762> [東証P]には売りが膨らんだ。10月1日の算出から入れ替える。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース


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