【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 25日線接近は絶好の買い場に!押し目買いで報われる銘柄群



「25日線接近は絶好の買い場に!押し目買いで報われる銘柄群」

●下落時には下値ポイントへの接近を待って対処

 日経平均株価は10月1日まで4日続落と一時失速したものの、その後は急反発。市場を覆いかけていた失望感をたちまち吹き飛ばした。背景には米国の利下げ観測があり、10月のFOMC(連邦公開市場委員会)でも0.25%の利下げが実施される――こんな見方が強い。正直、私は「2回連続の引き下げはないのではないか」と懐疑的だ。だが、市場はもう利下げは決まったと言わんばかりの期待ぶりなので、一応連続での利下げもあり得る。こう想定しているところだ。

 こんな状況ゆえに、米国の主要3指数は史上最高値を更新し続けていて、その強さには市場も、そして私も困惑するほどだ。そこで注目したいのは、日米株価指数と25日移動平均線との関係だ。NYダウやS&P500が25日線に対し比較的に並行に推移している一方、日経平均株価は同線から上方に乖離しては接近し、反発を繰り返す波動を描いている。これは押し目買い戦略の有効性を示すものであり、イビデン <4062> [東証P]や東京応化工業 <4186> [東証P]など半導体株のチャートもその典型といえる。

 金融では、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]や千葉銀行 <8331> [東証P]、スルガ銀行 <8358> [東証P]などが利上げ局面の恩恵を受けやすく、食品では味の素 <2802> [東証P]、電機では三菱電機 <6503> [東証P]や湖北工業 <6524> [東証S]、設備機器ではダイヘン <6622> [東証P]、商社では丸紅 <8002> [東証P]や豊田通商 <8015> [東証P]、ユアサ・フナショク <8006> [東証S]なども業績・資源価格の両面から押し目買いが有効となる。重要なのは、25日線そのものが右肩上がりで推移している点であり、この条件が崩れない限り、下落時は慌てずに25日線への接近を待つ戦略が勝率を高めることにつながるのでお忘れなく。

●ベアリング、工作機械、金融、商社から期待株をピックアップ

 そこで、具体的な銘柄としては、ベアリング関連企業がある。その中で、まずはミネベアミツミ <6479> [東証P]となる。極小ベアリングで世界シェア6割を占め、ダントツで首位なのだから文句なしに高評価できる。台湾企業が仕掛けた芝浦電子 <6957> [東証S]に対する同意なきTOB(株式公開買い付け)にホワイトナイト(友好的買収者)として介入したが、途中で潔く撤退した点も好ましく、今後は一段の収益増が見込める。ベアリング事業では他に不二越 <6474> [東証P]も技術力、ブランド力が高く、株も魅力的だ。

 工作機械株も総じて有望であり、産業用ロボット向け精密減速機で世界シェア6割を制するナブテスコ <6268> [東証P]も有望度は高い。電動パワーステアリングなど自動車部品や産業機械向け軸受けに強く、トヨタ系企業であることからも、市場の評価が高く、株の続伸確率は高い。

 金融株ではもちろん三菱UFJを忘れてはならないが、同社株では当たり前すぎるので、私の好きな山梨中央銀行 <8360> [東証P]、大垣共立銀行 <8361> [東証P]でよい。この2銘柄は銀行株の中で値動きが軽い。

 商社株にも目を向けておくと、当然5大総合商社株になる。だが、これらは私が敢えて取り上げなくても、ウォーレン・バフェット氏が時々アドバルーンを打ち上げてくれるので、私が注目したいのはリチウムイオンに強い豊田通商、化学品や樹脂を主力とする明和産業 <8103> [東証P]、オフィス家具大手の内田洋行 <8057> [東証P]、そしてキヤノン <7751> [東証P]の複合機やカメラなどを一手に手掛けるキヤノンマーケティングジャパン <8060> [東証P]になる。いずれも25日線との連動性をチェックして投資タイミングを確定するとよい。

2025年10月3日 記

株探ニュース


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