話題株ピックアップ【夕刊】(2):モノタロウ、エクサWiz、イビデン


■MonotaRO <3064>  2,152.5円  +158.5 円 (+8.0%)  本日終値
 MonotaRO<3064>が大幅続伸。同社は30日取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比23.1%増の332億7400万円となり、通期計画の430億円に対する進捗率は77.4%となった。売上高は同14.1%増の2414億円で着地。事業者向けネット通販事業が注文件数・単価ともに上昇したほか、購買管理システム事業(大企業連携)が注文顧客数の増加を主因に成長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■エクサウィザーズ <4259>  670円  +49 円 (+7.9%)  本日終値
 エクサウィザーズ<4259>は続騰し、2023年6月以来、約2年4カ月ぶりの高値をつけた。30日の取引終了後、同社の法人向け生成AIサービス「exaBase生成AI」で10種類のAIエージェントが利用できる「エージェントコレクション」の提供を始めると発表しており、サービスの拡充を材料視した買いを引き寄せた。プレゼンテーション資料や競合調査レポートを作成する機能などがある。今後は各業界や業種にローカライズしたエージェントや、ユーザーの意図を読み取り自律的にタスクを実行する「バディエージェント」の展開を予定している。

■イビデン <4062>  14,615円  +1,020 円 (+7.5%)  本日終値
 イビデン<4062>が急騰し、上場来高値を更新した。同社は30日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。中間配当における記念配当10円実施や1対2の株式分割も開示し、ショートカバーを誘発。1万5000円台に乗せる場面があった。26年3月期の売上高予想は従来の見通しを50億円増額し4200億円(前期比13.7%増)、最終利益予想は30億円増額し370億円(同9.8%増)に見直した。電子事業で生成AI向けを中心に高付加価値製品の受注が堅調に推移する。加えて同社は配当方針を変更した。配当性向20%を目安とし、年間配当40円をベースに累進配当を実施する方針。中間配当は、大野事業場量産開始の記念配当を含めて30円とする。株式分割の効力発生日は来年1月1日。期末配当予想は実質的な変更はなく、分割前のベースで20円。年間配当予想は分割前ベースで50円(前期は40円)となる。9月中間期の売上高は1954億8500万円(前年同期比7.7%増)、最終利益は220億6900万円(同7.5%増)となった。

■G-7ホールディングス <7508>  1,279円  +87 円 (+7.3%)  本日終値
 G-7ホールディングス<7508>は大幅高。30日取引終了後、創業50周年記念配当を実施すると発表した。従来の期末配当予想20円に記念配当30円を上乗せする。中間配当20円とあわせ、年間では合計70円(前期40円)となる見通し。これを好感した買いが入った。あわせて4~9月期連結決算を発表し、売上高は1106億5800万円(前年同期比9.6%増)、純利益は22億3800万円(同9.7%増)だった。車関連事業で各種商品の販売が堅調に推移し、全体を牽引した。業務スーパー事業は新規出店による増収効果があったものの、出店費用などがかさみ利益は振るわなかった。

■日立製作所 <6501>  5,318円  +355 円 (+7.2%)  本日終値
 日立製作所<6501>がマドを開けて急伸。フシ目の5000円を上抜けて上場来高値を連日で更新している。同社は30日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しを2000億円上回る10兆3000億円(前期比5.3%増)、最終利益予想は400億円上回る7500億円(同21.8%増)に見直しており、評価された。送電網設備の更新や再エネ電源接続の需要を追い風にパワーグリッド事業が好調に推移する見通し。日立エナジーの受注残高は7.3兆円に膨らんだ。鉄道を手掛けるモビリティ事業の収益予想も引き上げた。9月中間期の売上高は4兆7874億600万円(前年同期比5.3%増)、最終利益は4728億6200万円(同61.8%増)となった。

■因幡電機産業 <9934>  4,543円  +295 円 (+6.9%)  本日終値
 31日に発表した「因幡電産、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

■住友電気工業 <5802>  5,650円  +351 円 (+6.6%)  本日終値
 住友電気工業<5802>が後場終盤に上げ幅を拡大。上場来高値を連日で更新している。この日、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから1500億円増額し4兆7500億円(前期比1.5%増)、経常利益予想は420億円増額し3460億円(同11.8%増)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、前期に続き過去最高益を更新する計画。更に、配当予想を引き上げており、好感された。9月中間期において自動車関連や環境エネルギー関連、情報通信関連の各事業で需要が堅調に推移した。米国の追加関税の影響が想定を下回ったこともあり、業績予想に反映した。期末配当予想は18円増額し68円に修正。年間配当予想は118円(前期は97円)となる。30日発表の住友理工<5191>へのTOB実施と住友電設<1949>の売却による影響は現在精査中として、業績予想には織り込んでいないという。

■関西電力 <9503>  2,407.5円  +140.5 円 (+6.2%)  本日終値
 関西電力<9503>は続騰し年初来高値を更新。30日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の4兆円から4兆500億円(前期比6.6%減)、営業利益予想を3800億円から4500億円(同4.0%減)、最終利益予想を2950億円から3600億円(同14.4%減)に引き上げた。期末配当予想は15円増額の45円にすると開示。年間配当予想は75円(前期は60円)となる。減収幅と減益幅が縮小する見通しとなったことを評価する買いが流入した。総販売電力量が想定を上回る見込みとなった。需給調整取引に関する費用の減少や送配電事業での増益による影響も業績予想に反映した。9月中間期は売上高が2兆81億1800万円(前年同期比6.0%減)、営業利益が2765億5200万円(同7.0%減)、最終利益は2329億3100万円(同1.8%増)だった。

■電通総研 <4812>  7,640円  +420 円 (+5.8%)  本日終値
 30日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が17%増益で着地・7-9月期も39%増益」が好感された。
 電通総研 <4812> [東証P] が10月30日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比17.2%増の168億円に伸びたが、通期計画の235億円に対する進捗率は71.9%にとどまり、5年平均の73.9%も下回った。

■野村総合研究所 <4307>  6,030円  +326 円 (+5.7%)  本日終値
 30日に決算を発表。「上期最終が17%増益で着地・7-9月期も17%増益」が好感された。
 野村総合研究所 <4307> [東証P] が10月30日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比17.3%増の535億円に伸び、通期計画の1040億円に対する進捗率は51.5%に達し、5年平均の48.4%も上回った。

株探ニュース


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